- CD
Skillkills
The Shape of Dope to Come
Black Smoker
- Cat No.: BSWT0029
- 2017-02-25
ドラム、ベース、キーボード、ボーカル&ギターの黒い4人組が放つ重低音アヴァン・ヒップホップ2作目。すっかりブラック・スモーカーの代表バンドとなった感のあるSKILLKILLS(スキルキルス)待望のセカンド・アルバム!1年に一回は必ずフル・アルバムをリリースするスタンスは貪欲な実験精神と筋肉スキルの賜物。おそれいります。前作以上にリズム隊は複雑怪奇に重量感たっぷりに深化、鋭角的なラップとギターはカービン銃、世界的に見てもVIP級に注目株!巷で噂の『西のボナンザス、東のスキルキルス』も納得な黒色ミュータント革命の狼煙! (ヤスシ)
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『The Shape of Dope to Come』は、skillkills通算5枚目のアルバムとなる。前作『Ill Connection』が2015年1月のリリースだったので、ちょうど2年ぶり。ファーストから4枚目までは1年に1枚のペースだったことを考えると、単純に倍の時間がかかったのかと受けとられそうだが、とんでもない。むしろ、その間に彼らの活動はより濃密で多彩に展開していた。タイトルは、オーネット・コールマンのマスターピース『The Shape of Jazz to Come』へのオマージュだろうが、まさにバンドにとっても、シーンにとっても「来たるべきもの」を示す、彼らのキャリアの中でも決定盤と呼ぶべき1枚になったと思う。収録トラックのうち何曲かは、事前にライヴで何度か耳にして大きな手応えを感じていたが、スタジオ・ヴァージョンもバッチリ仕上がっている。 マナブスギルのリリックは、『Ill Connection』ではどこか自己の心情の吐露みたいな空気(?)を漂わせはじめていたが、いったん忍者というモチーフが入った経験を踏まえてか、独自のセンスによる言葉遊びを土台に、私的なフィールドへ着地しすぎることなく、いきなりチキンナゲットをちぎっては投げたり、食欲に続いては性欲をほとばしらせたりと、いっそう想定外のレベルで激しく言葉を攪拌してみせる。 スグルスキルのベースとリズムキルスのドラムから叩き出される、唯一無二のグルーヴとビートが、いつものようにフリーキーながらも、どこかキャッチーさが増しているのも面白い。