- BOOK + DJMIX
Book Kankan Press(Vol.1)
Republique Du Mali
東京かんかん
- Cat No.:
- 2024-03-03
ウム・サンガレは西アフリカはマリのワスル音楽という、女性によって奏でられるアーシーなボーカルのコール&レスポンスが特徴的な音楽の大家で、ワールド音楽界では言わずと知れた大御所。さらにこの最新作は過剰なプロデュースが施されておらず、ひたすらオーガニックなグルーヴとチル/アンビエントとも取れる音空間と悠久の調べにひたすら委ねられる、ダンスミュージック好きにも安心してお勧めできる逸品。オーバーダブといったスタジオワークをひたすら排除し、ヘッドフォンさえ使わなかったという、、タイトルの"アコースティック"とはそういうこと。しかしんなもん元から伝統音楽にはないわけで、真っ当なアフリカ音楽の素晴らしさをパッケージしたパリの良質エスノレーベルNO FORMAT流石のお仕事です。普段ワールドものをチェックしない方でも、今作は普遍的な女性ボーカルの美作として聴いてみてください。一生聴けます。 (Shhhhh)
Track List
西アフリカ一帯のポピュラー音楽Wassoulou音楽の今の原形を作ったという、マリ音楽でもここ40年で最も重要な女性ボーカリストNAHAWA DOUMBIA。AWESOME TAPES FROM AFRICAのレーベルデビューがこの人のアルバムで衝撃的でずっと聴いてたんですが、まさかの初期録音集が出ました。前作である1982作は不思議なシンセやパーカッション入りでしたが、今作はのちの夫となるギタリストN’Gou Bagayokoのアコギと彼女のボーカルのみ。バマコのラジオ局に発見された彼女のボーカルはこれぞマリ音楽(Wassoulou音楽)といった不思議な質感で、祈りのような、ちょっとこの世から少し離れたところから聴こえてくるような、しかし原始のおおらかさみたいなものが見え隠れする独特なもの。瞑想的でもありまた覚醒的でもあります、さらにギターがトリップへ。美しいジャケットとともにずっと聴ける、これも遠くの音楽ですね。素晴らし過ぎる。 (Shhhhh)
タイトル曲に歌われたのは貧困による国外への亡命によって命を落とした若物たちへのレクイエムと政府への提案、ながら言語を解さない我々はこのアーシーとか安易に形容したくないただ圧倒的なボーカルにまずは浸るしかない。即売れだった(乞再入荷)Oumou SangareのNO FORMAT盤と並べてマリ音楽の美しさは太古から未来の受け継がれて行く、アフリカはマリ音楽の美しさに触れてみてください。太古の女性ボーカルとも。裸足で爆音で野外で聴きたいですね。南アフリカ先端ダンスミュージックであるAMAPIANOを紹介しながら、きちんとここを押さえるAWESOMETAPESの今の動きは南米エレクトリック・フォルクローレの動きとシンクロしますね。NYEGE NYEGE好きにもぜひ。 (Shhhhh)
西アフリア、マリならではの伝承音楽と、ラテンジャズや、サイケデリック・ムーヴメントを経たR&Bジャイヴ、ソウル&ファンクな感覚が独自のバランスで融合した唯一無二の郷愁の魅惑の音楽世界。素晴らしい。レコメンド。 (コンピューマ)
Tribo MassahiやT.P. Orchestre Poly-Rythmoから現行のバンドもリリースするブラジル・サンパウロのレーベル、GOMA GRINGA DISCOSからマリのフェイマスバンド、 RAIL BANDの70年代の音源再発! (サイトウ)
ユニーク渋い独自の視点でのアフリカ・サハラ砂漠地域の秘宝音源発掘カルトレーベルSAHEL SOUNDSからの新作。ハンドメイドカヴァー限定500枚。 (コンピューマ)
マリ、サハラの音楽ファン必須のレアアルバム再発。 DJのSINGASONGFIGHTERが運営する自主レーベルとの共同リリース。1978年MARIAM DOUMBIA20歳、マリ時代の幻の一枚です。エレクトリック・ギター&オルガンのアメイジング・サウンド。 (サイトウ)
70年に録音されたマリ共和国モプティの若き国立オーケストラ。アリ・ファルカ・トゥーレら名ギタリストを産んだマリらしくエレクトリックギターが3人とホーンセクションとパーカッション。そして伝統的な歌。ゆるやかでのびやかな中にもさらっとポリリズムや高度なテクニックを盛り込んだワンダフルサウンド!なんというリズム感!そんで音が踊る最高の空気感!一生ものですよ。すばらしー! (サイトウ)
先日MISSISSIPPIからリリースされたマリ北部トゥンブクトゥにて活動するALI AG AMOUMINE「Takamba」にも驚かされましたが、このSIDI TOURE新作もまた素晴らしい。複雑な弦楽器のアルペジオ・ピッキングで進行するリズム、さりげなくテクニカルに呼応した低音部、ユニゾンする女性コーラス。アコースティックギターとあの瓢箪を切ってひっくり返したドラムを使い感情豊かに伝えるマリの持つ深み。アフリカ大陸の中でもマリが他のどこでもない特有の音楽土壌を孕んでいることを証明している現行要注目の一枚!ライヴで見れたら震えそうですね。レコメンド! (住友)
若かりし日のSALIF KEITAも在籍していた(ジャケットにも写ってます)マリの重鎮鉄道バンド、RAIL BANDの1stLPがオリジナルジャケットのままMISSISSIPPIより再発。ピュアなダンスミュージックであり、ハイライフの要素ももちろんありつつ面白いのは、空間系のエフェクトをふんだんに効かせてるところ。奥行きのあるトロピカルなギターのディレイ、どっしりとしたリズム隊の屋台骨、力強い吹奏のオーケストラに痺れます。そして何よりとても心地良い。衣装も格好良い。 (住友)
Tinariwenともまた違う、エチオピアにも通じるチョンワカした乾いたギターのファンキーなウネリとコブシが渋く、ねちっこく絡み付く摩訶不思議なテンションの横と斜めのグルーヴかっちょよすぎる。2008年録音。 (コンピューマ)
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創業46年アフリカンアートのパイオニア的存在である、株式会社東京かんかんの代表・小川弘が長きに渡り収集した西アフリカに分布する少数民族の様々な民具。それを西アフリカの国ごと部族ごとに仕分けし、それぞれが持つ祭具や民具の用途や小話などを旅の道中に撮影した写真と合わせて説明した目にも楽しいビジュアルブックです。
第1弾はマリ共和国。ドゴン族の仮面舞踏やバンバラ族の儀礼についてなど現地のリアルな写真と共に分かりやすくまとめています。
口頭伝承で内密に受け継がれてきた祭礼のしきたりに沿って作られる、舞踏用の仮面の造形美や、まじないの意味が込められた彫刻付きの生活品などをまとめています。巻末にあるQRコードからストリーミング出来るDJ Shhhhh監修のマリ音源のみを集めたミクスチャーミュージックを聴きながら、現地の様相に思いふけってお楽しみください。