• CASSETTE


Calonarang

  • Cat No: B 782
  • 2017-06-10

Format

CASSETTE ---- JPY

ググリタンとは古典民謡のことであり、本作ではチャロナラン物語を語っている。ググリタンは16世紀ごろにジャワからバリに伝わった歌で、ヒンドゥーの歴史やラーマヤーナ、マハーバラタ、タントリ物語などの古典物語が題材にされることが多い。神や祖霊に対する祭礼で歌われたり、結婚式などバリ人の通過儀礼の際などに歌われる。

チャロナラン物語の内容:11世紀の初めに、バリの王子がジャワの大王エルランガになった。大后母のチャロンアランは、ジャワ王家の出身で、バリ出身の夫、つまり国王とともにかつてバリ島をもおさめていた。ところが国王(エルランガの父)はチャロンアランが魔法使いであることに気がつき、チャロンアランを森に追放した。そうした復讐の陰には、チャロンアランの美しい娘に、貴族の若者が誰も結婚を申し込もうとしないことへの恨みでもあった。大后=魔女チャロンアランによる国宝崩壊の陰謀に対して、エルランガはやむなく兵を送って大后チャロンアランとその一味を滅ぼそうとした。けれども大后チャロンアランの恐ろしい魔力の前には、手も足も出なかった。そこでエルランガは、高僧ムプ・バラタに助けを求め、ムプ・バラタは一策を案じて息子バウラを大后チャロンアランの娘の懐に送った。バウラはチャロンアランの娘の心をつかみ、母親である大后チャロンアランの魔力の秘密を知るためである。計画はまんまと成功した。魔力の秘密を知ったムプ・バラタはチャロンアランとその手下等を退治しようとし、チャロンアランを滅ぼす。ムプ・バラタはマントラの力によってチャロンナランを打ち負かし滅ぼすが、その際に罪の責任を与えるのを忘れてしまう。そのためもう一度チャロンナランを蘇らせ、その罪を負わせ、再び滅ぼすことになる。(「魔女ランダ考」24-25)より抜粋) (辻 圭介)

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