土俵オリジンの解散以降、制作に力を注いできた関西アンダーグラウンドの雄・WESSUNが遂にレーベルを始動！しかも、第1弾からいきなり6曲全てがコラボレーション作品という気合の入りっぷり。土俵時代からの盟友AGASSI、PWU、そして故・NUJABES主催のTRIBE発のリリースをはじめとする様々なフィールドでの活躍で知られる実力派アーティストKOJI TANINAKAらを迎えたトラックはどれも、彼らとWESSUNの強烈な個性とがぶつかり合い、昇華されることで生まれた「熱さ」を感じるものばかり。ヒップホップをマインドに、その耳に引っかかった音源ならば何でも積極的にプレイするWESSUNのフリー・フォームなDJスタイルが反映された、ヴァリエーションに富んだ内容です。ヒップホップ・レゲエ・ロック・アフリカ・南米など様々な音楽を自然と養われてきた現場感を持ってしてブレイクビーツというフォーマットに落とし込んだ楽曲。もちろんそのグルーヴはジャンルの垣根なんか軽く越えていくもので、様々なシーンで活躍することをお約束するダンス・トラックばかり。特にB1、B2あたり、そして、PWU(Halptribe)との対戦A2では、ダブステップ、ベース・ミュージックの最新形を積極的にプレイしているPWUくんの感覚が落とし込まれたビートも面白く、こちらもオススメしたい。 (土橋/カイハラ)