• CD


Florece

  • Cat No: HIER-14
  • 2017-09-09

ハミロ・ムソット名作のカヴァー等、素晴らしい作品の詰まったイエルバカーナの2nd アルバム。

太鼓とコーラスの女性3人組のユニット、イエルバカーナの2NDは秀作多々のアルゼンチン現代フォルクローレのシーンでもひときわ眩い大傑作。”Canto y Percusión”がコンセプトのもと01年にラプラタ州で結成。アナ・アルケッティ、マリア・ベルガモスキ、ナタリア・バレラ・オリドの麗しきボーカル&パーカッションの3人組。コンガ、ウルグアイのカンドンベのドラム、ペルー発祥のカホン、ボンボ・レゲーロやカハス・チャジェラスといったアルゼンチンフォルクローレで使われるものやブラジルのパンデイロ、ナイジェリアのウドゥという南米〜アフリカの打楽器を使っています。序盤はコンゴのマンベツ族、マリの伝統曲というアフリカの伝統曲のアレンジ曲から始まり、ブラジル、ベネズエラ、コロンビア、メキシコ、もちろんアルゼンチンの伝承曲のカバーと続く12曲。曲によってはバラフォンや波の音のSEの効果が妙に"音響"的に響きます。パーカッションのミニマルな耳触りの心地よさに徹したアレンジや空間性/音響空間で、新旧ダンス・ミュージックリスナーにも予備知識なくとも気持ち良く聴けてしまうミニマルミュージック的な快楽/普遍性を得ています。その上に乗る3人のボーカルはシリアスに内省的にはならず、躍動的なパーカッションの響きと共に女性の原始的な優しと力強さ。アートワークもかわいらしく、ブックレットにもそれぞれの楽曲の説明など充実。"音響"からカルロス・アギーレらコンテンポラリー・フォルクローレに続く音風景へと繋がる伝統とポップさが同居した素晴らしい一枚。にしてここニュートンのリスナーには、3曲目の"Nhamandu miri / Gwyra mi"に注目。故ハミロ・ムソットがやり、ワタクシのウニコリスモでもライセンスしたあの曲のカバーの麗しき2014年です。 (Shhhhh)

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