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La Musica En Tiempos De Martin Chambi マルティン・チャンビの時代のペルー、アンデス音楽 1917年~1937年

  • Cat No: 2395614917037
  • 2017-09-11

20世紀初頭に活動したペルーの写真家マルティン・チャンビ。チャンビはアンデス/ペルーの庶民たちの写真を撮りまくり、特に音楽家たちの写真が素朴で素晴らしいのですが、今作はそんなチャンビが活躍してた時代のペルー"想像∞幻想"音楽集(1917年~1937年)

そうなんです実はこれ、100年前にアンデスを渡り歩いてフィールド録音した秘蔵の音源!ではなく、20世紀初頭にペルーで起こったインディヘニスモ ( 先住民擁護運動 )によって、西洋帰りの知識人によって作られた、"虚構のアンデス風音楽"なんです。現地録音にしては洗練されすぎてるなあ、とは聴いた時から思っていたのですが、先住民的メロディは西洋の美学に基づいて様式化され、特有の甲高い裏声などの部分も聴きやすいようにアレンジといった(当時の)「新しい音楽」にされています。
当時の人が作った架空の山の音楽ということで、フェイクといったら失礼ですが、マーチン・デニー、dolphins into the future、Directorsound(http://www.newtone-records.com/item/n_t0080832.html)といった現代にも脈々とある、"架空"音楽へのエキゾチックで箱庭的想像をかき立てる、土着&洗練を越えた、これもロマンチックな音楽といえるのではないでしょうか。
現代のとあるアーティストのフェイクプロジェクト?なんて勘ぐりも愉しいですが、理屈抜きにファンタジックな音像が続く、「ワールドミュージック」怪盤。 (Shhhhh)

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