BARRIO LINDO Fulgor
2回目の来日も好評ツアー中のバリオリンド、自身のレーベルである〈SHIKA SHIKA〉から2019年新作です
ZZK Recordsがパイオニアとなり、ニコラ・クルスの成功によって”デジタル・クンビア〜エレクトリック・フォルクローレ”というミュータントなテクノのシーンがアルゼンチンを中心に盛り上がり、VOODOOHOPが起爆してヨーロッパ勢のオルタナティブなレイブシーンとの交流から大西洋を経由した、国や地域も関係ないオーガニックで新しいダンスミュージックができています。今作もその流れの一枚です。
儀式的だった前作のアートワークから、今作はより内相的なダークな印象を与えるジャケ写。ブエノスアイレス〜ベルリン、そして最近は移住者も多い噂のリスボンへ拠点も移しヨーロッパでの活動も長くなった影響から、”クンビア以上ハウス未満の微熱な横の揺らぎ”、の中にシンセやドローン/
、また遠くへ。これはどうしても逃れられない血のなせる物語。
ゲストは、マルチカルチからのリリースや安東ウメ子remixでも名を挙げたアンディ・オットーやフェルティル・ディスコメンバーのジン・イェレイ。クアンティックがプロディースしたフィメール・トリオ、フェミーナのクララ・トルッコはいつのもように美しいボーカルを聴かせてくれます。
国内でもアングラダンス好きだけではなく、calmのイベントSunset The MARINAへの出演や、橋下徹氏の2019前半年間ベストのリストにも入るなど、この酩酊感溢れるオーガニックなスロー・ビートに対してバレアリック、チルアウトな解釈も出現。この現象の行き着く先は予測不可能です。現場もぜひ! (Shhhhh)
A1. | Floating Ñoqui |
A2. | Oscuro y brillante |
A3. | Himmel Himmel blau |
A4. | Luciérnagas |
B1. | La Luz |
B2. | Bagni misteriosi |
B3. | Vendanza |
B4. | Um |
B5. | Caballos |