1TA
Sex, Drugs and Riddims
ELEMENT aka HIROSHI TAKAKURAとのレーベル〈RIDDIM CHANGO〉の運営、ベース・カルチャー発信集合体”BS0”やサウンドシステムの祭典イベント”TOKYO DUB ATTACK/Dub Cinema”のプロデュースを手掛けるレゲエ/ダブ、リディムセレクター1TAが〈BLACK SMOKER〉よりMIX CDを発表!ウットリするスムーズな導入部から、時にアシッディに目眩く、時に挑戦的に捲し立てる、、1時間にわたるダンスホールの世界。ジョグリンスタイルとはまた違う、ムードや音色で紡いだ滑らかなミックスで提案する新しい形。リディムへの深い理解から成せる熟練の妙、その魅惑のグルーヴにジャックされます。アートワークはMARS89、ライナーは河村祐介、マスタリングは自らが手がけています。これは是非体験してほしい作品、推薦です。 (Akie)
今回『SEX, DRUGS AND RIDDIMS mix』は、そんな彼のスタンスの一部が垣間
見れる、そんな1枚と言えるだろう。ディージェイやシンガーが鎮座する「表」の文字通り「裏」に、底なし沼のように広がるダンスホールのリディムの世界(もしくは類似するグルーヴの全く別のもの)を徘徊したものだけが見せることのできる、強陣なるグルーヴの構築。ここ数年、『Now Thing 2』の例を出すまでもなく、いまテクノやべース・ミュージック方面からダンスホール・リディムの新たな解釈、援用が頻繁に行われいているが、付け焼き刃ではなく、むしろそこにもともとの軸足のあった彼だからこそできる解釈がそこには横たわっている。それでいてミックスのマナーは、いわゆるレゲエの、ジョグリンなミックス・スタイルとも違った、テクノ~ベース・ミュージック的なミックスの妙でストーリーを紡いでいく。ダンスホール・レゲエを「ディープ・ハウス」的なムードでゆっくりとムーディにミックスしていく冒頭から、ときにエキゾチックに、ときにアシッディーに展開していく。リディムの魅惑の世界、ヴァージョン文化から派生した新たなダンス・ミュージックのマナーをご堪能あれ!!!
(河村祐介)