- LP
Fluence
Fluence
états-Unis
- Cat No.: etat14
- 2024-02-04
70年代に、NYCの現代音楽、先鋭音楽に多大な影響を与えた古典インドの声楽家Pandit Pran Nathに、ラ・モンテ・ヤング達と共に師事し、ヴォイス・ドローン、またバグパイプによるドローンによるサイコアクティヴな音の効果を追求したヨシ:ワダの81年録音。自作の改造バグパイプ、ヴォイスを使ったパフォーマンス。EMの最初は、オリジナルマスターからのフルレングスバージョンでの最初でしたが、82年のSuperior Viaductのサブレーベルétats-Unisから、India Navigationのオリジナル盤を再現したLPリリース。 (サイトウ)
Track List
始まりも終わりもない、自然発生する音楽。小杉武久らによるタージ・マハル旅行団はこの時すでに完成されていることがわかります。楽器は楽器らしく演奏されることがなかったり、所謂音楽的ルールにハマることなく、個々が立ちながら皆で一つとなっている渾然一体とした集団即興の理想形。ピュアであり本能的であり神秘的。こんな音楽はもう生まれることはないんだなと思います。 (日野)
同レーベルから同時に発売されたELLEN FULLMANはピアノ線を長く引き伸ばし、松脂を塗った指で弦を滑らせながら演奏しふくよかな煌く倍音を聴かせていきますが、TERRY FOXは同じピアノ線でもやはり表現は全く違います。A面ではチェロを使ったようなドローンが、ELIANE RADIGUEのピュアさ不穏さを兼ね合わせた素晴らしいテープフィードバックサウンドを連想させます。その後に優しいタッチでリズミックに倍音を響かせ、それがだんだんとワイルドに弦を震わせていきます。続くB面(sample1)ですが、弦の揺れる残響音が本当に驚き。完全に電子機器を使ったエコーサウンド。かなり長いピアノ線だからこそ生まれるアコースティックで美しい響き。 (日野)
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1974年から1975年にかけてフランスのモンペリエで録音、1975年に〈PÔLE RECORDS〉から放たれた探求的なエレクトロニック作品。ポケットトランペットとループするドラムビートを備えた「Barcelona Tango」(sample2)の一風変わったエキゾチカでは、その後も活躍する非正統楽器 (プラスチックサクソフォン、おもちゃのピアノなど)も使用。75年とはにわかに思えぬ、その後の作品にも繋がる時代を超越した実験性を感じます。少量入荷。 (Akie)