- LP
Jocy De Oliveira
A MÚSICA SÉCULO XX DE JOCY
Litoral Records
- Cat No.: LIT001
- 2021-03-01
70年代のブリジリアンエレクトロシーンの中でも最重要な作品の一つであるJOCY DE OLIVEIRAの81年作「Estórias Para Voz, Instrumentos Acústicos e Eletrônic」が〈BLUME〉から記念すべきリリース。声や電子音、そしてパーカッション類を使って作曲されたA1のEstória II(sample2)。続くA2ではハープシコード、ピアノやエレクトリックピアノ&オルガンを順に弾き変えていく断片的な曲。Wave Songと付けられたA3(sample1)は、低い電子音の瞑想的ドローンの波にアタックの無いパーカッシブな電子音とピアノの旋律が乗って息を飲むほど美しい。B面のEstória IV(sample3)ではA面を足し合わせたようなベースのミニマルな響きにアバンギャルドな声やパーカッションが重なっていくロングトラック。少量入荷ですのでお早めに。 (日野)
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ヴィルトゥオーソの称号で語られるピアノの達人で、電子音楽、エレクトロ・アコースティックや、観客と演者の垣根を取り払ったミックスメディア作品、前衛オペラ、メシアン等の現代音楽に傾倒するブラジルの女性音楽家JOCY DE OLIVEIRAが59年に残したデビュー作にして、唯一のピュラーミュージック・フィールドに残した作品。最初のボサノヴァアルバムと言われるジョアン・ジウベルトの「Chega de Saudade」と同じ年のリリースです。ブラジリアンソング、サンバ・カンソンやボサノヴァ、ギターと歌をベースに、45回転13曲ほとんどの曲はショートな曲ですがクラシックやジャズ楽団、スコット・ブラッドリーなんかのカートゥーンアニメ/映画音楽あたりの影響、様々なギミックが散りばめられていて魅力。アイドル然としたポートレートのジャケットですが、インナースリーヴには海岸沿いに、鍵盤とグラフィックスコアを置きシリアスな顔で岩の上に腰掛けている写真が配されていて一筋縄ではいかない彼女のサウンドのユニークさを象徴しています。これは、やられました。運送のトラブルで入荷遅れましたが、お薦めしたい一枚です。是非。 (サイトウ)