- CD
Philip Jeck & Chris Watson
Oxmardyke
Touch
- Cat No.: TONE83
- 2024-04-23
元キャバレー・ボルテール、元ハフラー・トリオ、BBC音響技師フィールドレコーディング作家の第一人者巨匠Chris Watsonによる3年ぶりのフィジカル・リリース、Touchからは7年ぶりとなる待望新作CDは、残念ながら2022年3月末に他界された長年にわたりUKエレクトロニクス音響シーンを牽引してきたレジェンドPhilip Jeckの遺作となるコラボレーション作「Oxmardyke」。グレイト。推薦盤CDとさせてitだきます。
Track List
踏切での鉄道の駆け抜ける音、馬の駆け抜けるような音、鐘の音、様々な街の雑踏、鳥の鳴き声、波の音、そしてエレクトロニクス。ノーザン・イングランド東海岸にあるハンバー河口近くの街、Oxmardykeに何度も足を運び、この場所の音が、6世紀のアングロサクソン時代からテンプル騎士団まで、この地域の古い歴史と物語、時代の音、リズム、テクスチャーが現代の風景にどう息づいているかを調査、妄想、そして、チャールズ・ディケンズによる怪談「信号手」や19世紀の風景画家ジョセフ・ターナーの絵画「雨、蒸気、速度 - グレート・ウェスタン鉄道」からインスピレーションを得て制作されて、Philip Jeck亡き後にChris Watsonが作品として完成させたイマジナリー圧巻音響によるロマンチック/ドラマチックなフィールドレコーディング力作にしてソウルフル・エモーショナルな傑作。そして、Philip Jeckの才能とその仕事ぶりの凄さへのリスペクトをあらためて再確認させてくれる入魂の遺作となっている。全9トラック。ここ最近のTouchリリースでは定番となっているDVDサイズ長方形デジパックCDでの装丁も美しい。フィールドレコーディング音による魔法。 (コンピューマ)