〈NUMERO〉『Eccentric Soul』コンピレーション・シリーズ内に、また新たなシリーズが誕生!L.A.の熾烈な音楽ビジネスの最果てで過ごした1961~91年の間に、独立系レコード複合企業を経営しながら、合計73曲のオリジナル曲を書き上げた Mel Alexander のコレクションにフォーカス。
ギターリフとオールドスクールなラップがエモーショナルな、風の街(Windy City)アンセム・ブギー「Chi - C - A - G - O (Is My Chicago)」(sample_1)、強グルーヴなベースに乗せて色男が歌い口説く、ファンキー・ディスコ「Sexy Lady (Radio Edit)」(sample_2)。オリジナルは82年リリースでもちろん高値の逸品。復元されたMagic Touchのカンパニースリーブ仕様。 (AYAM)
ジャズロック/フュージョン・ドラマーLenny White のアルバム『BIG CITY』('77)の中で異質な輝きを放っていた組曲「Enchanted Pool Suite」をオープナーに、日本の画家でSSWの原マスミ「海で暮らす」(sample_2)や、高校の生物学教師 John D. Curnow による、ウィスコン州の鳥のさえずりと、解説を録音したアルバム『Wisconsin Song Birds』('69)収録「Wisconsin Bird Songs」(sample_1)、リリース年/アーティスト詳細不明のサントゥールが美しいニューエイジ作品 Reach 「Gold Dust Twins」(sample_3)など、国や文脈に囚われない、自由でインスピレーション溢れる12曲をセレクト。"人類の黙示録的な終焉の中で、あなたの命を救うことが保証された唯一のLPだ。" というNUMEROからのメッセージも痺れます。 (AYAM)
〈NUMERO〉の発掘カタログ名品、7inchカヴァー・シリーズ第1弾!2020年に復刻された、79年産USローカル・レア・モダンソウル Jim Spencer 「Wrap Myself Up In Your Love」が、人気ディスコデリック・ソウルバンド、ブルックリンの Say She Sheによるカヴァーとのダブルサイダーで 登場!!
ミルウォーキー出身のSSW、Jim Spencer の人気曲「Wrap Myself Up In Your Love」。オフィシャルリリースは79年の12inch。2020年に〈NUMERO〉が発掘リイシューした、その12inchとは別にプロモオンリーで存在する別テイク、7inchヴァージョンが今回カップリングされています。Say She Sheのシルキーでソウルフルなコーラス、Jim Spencerのグルーヴィーな演奏、甲乙つけ難い素敵な一枚。 (AYAM)
〈NUMERO GROUP〉の素晴らしいコンピレーションのひとつ、ルイス・ウェイン・ムーディー・ピクチャーズという架空の映画会社による、ノワール映画の未発表OST音源集シリーズの第二弾! 今回は、1966年作、兄妹の逃避行を描く『The Move In The Night』という作品をイメージ。
ルイス・ウェイン・ムーディー・ピクチャーズの保管庫で、58年後に発見された未発売のサウンドトラック。悲痛なギター、物悲しいサーフ・ミュージック、呪われたようなヒスノイズ、カントリー、サイケ・ロカビリーなど、廃退的でノワールな世界観が表現されています。トレモロを効かせたギターが憂鬱でドリーミーな Branko Matajaによる「Tuzna Je Nedelija」(sample_1)、The Infernosの「Restless Tides」(sample_2)。2000年にリリースされたインディ・ティーンエイジ・バンド、X-Cetraの音源がヴァイナルとしてプレスされるのは初ではないでしょうか(2019年に発掘&データリリースのみ)。「Wasn't There」(sample_3)、この曲に着地させるための壮大な設定作りにも感じられます。NUMEROの美意識が集約された素晴らしい一枚。推薦 (AYAM)
〈NUMERO GROUP〉の素晴らしいコンピレーションのひとつ、架空のノワール映画の未発表OST音源集『You're Not From Around Here』が、ジャケット・リニューアル/リプレス!
' 1964年のノワール映画『You're Not From Around Here』の未発表サウンドトラックが55年ぶりに発掘された 'というコンセプトで2019年にリリースされた本作。トワンギーなトレモロや、リヴァーブ、エコーに満ちた夢のようなサイケデリック音像。サーフロック、カントリー、サイケ・ロカビリーなど、廃退的でノワールな世界観が表現されています。〈NUMERO GROUP〉でのソロ作リリースでもお馴染みの Charlie Megira「Tomorrow's Gone」(sample_3)がラストを飾っているのもグッときます。 (AYAM)
2008年にCDのみでのリリースであった本作、15周年を迎えての初ヴァイナル化です!!注目は、オリジナル600$超え且つ素晴らしい内容のダブルサイダー、バーミンガムのコーラスグループ The Four Tracks の「Charade」(sample_1)「You Mean Everything To Me」(sample_2)。クラウト?サイケデリック?なイントロから、極上スウィート・バラードが展開される、他にはないユニークな良曲「Charade」と、ひたすらにグッド・メロディーな、MOTOWN系・ソウルフル・ディスコ「You Mean Everything To Me」、この両面のためにだけでも価値を感じます。。レーベル・オーナーJesse Jones が感銘を受けた、素晴らしい歌声を持つSonia Rossによる「Let Me Be Free」(sample_3)など、諸作も収録されています。これらのコレクションを、良いコンディションで一挙に聴けるのはとても嬉しいです。推薦! (AYAM)
シカゴの名店 Mr. Peabody Recordsの Mark Grusaneと Mike Cole に紹介されて以降、中古市場では "Too Hard To Find" とされてきた幻の一枚。オリジナルは83年リリースのシカゴ・レア・ディスコ名品。復元されたMagic Touchのカンパニースリーブ仕様。 (AYAM)
約10年の間にリリースした、シングルからアルバムまで含めて確認できるのは7枚。その全てが良曲という奇跡。高まるホーンとリフ、82,3年のブギー/モダンソウル特有の抜群のメロディが詰まった The James Family「We've Got It Made」(sample_1)中盤のピュンピュン・ブレイクもたまらないです。BPM100ゆったり極上ファンキーディスコ Jimmie Green 78年作「Let Yourself Go」(sample_2)、90年代の日本のアイドルのカルト曲にありそうな妙で可愛いシンセが気になる Howard Neal And Friends「You're All The Woman I Need」(sample_3)、このトラックの上にめちゃくちゃ切ない歌が乗るのがまた面白く最高。不思議モダンソウル。このHoward Neal And Friendsのみ90年リリースで、なるほどですね。A面はディスコ/ブギー/ファンク、B面はアーバンなモダンソウル、全曲本当に捨て難く輝いています。是非トラックリストからもどうぞ。大推薦 (AYAM)
74年リリース当時にはヒットにはならなかったものの、マニアたちの間では長く愛されwantされ続けている『Your Funny Moods』。Skip Mahoaney & The Casualsを解散後にディスコ・ブームが到来し、ソロ名義でSalsoulからリリースもしているSkip Mahoaney。74年の同年には、こちらもレアグルーヴ超名盤 Gil Scott-Heron & Brian Jackson 『Winter In America』も手掛けたプロデューサーのR. Jose Williamsと、ドラムの名手でありプロデューサーでもあるJames Purdieのリズムと鍵盤を中心に構築された作品。DJ人気の高い、ギターリフがグッとくる「Town Called Nowhere」(sample_1)、HIPHOPサンプリングでもお馴染みの、オープニング「I Need Your Love」(sample_2),メロウ&スウィート「We Share Love」(sample_3)など、どの曲も印象的で耳に残るフレーズが詰まっています。チョコレート・シティ(ワシントンD.C.)が生んだ最高のグループ・ハーモニー・ソウル。オリジナルのアナログ・テープからリマスターされたこの50周年記念エディション、この機会に是非! (AYAM)
レジェンド・ディスコ・ディガー Red Greg エディット!〈NUMERO〉のマイナー・ソウル・レーベル発掘シリーズ" Eccentric Soul " から、シカゴのマイナー・ディスコ・レーベル〈Magic Touch Records〉発カルト・ディスコ3作を一挙に復刻!!
オリジナルはおそらく78年に12inchでリリースされたスーパーレア品。華やかなストリングスとコーラス、グルーヴィーなベースといった、生音を引き立たせたRed Gregの巧みなエディットが高揚へ導く「Why Do I Love You」。レア・ブギー・コレクター垂涎の一曲、このタイミングに是非!復元されたMagic Touchのカンパニースリーブ仕様。 (AYAM)
フロリダ州マイアミのFrank Williamsと彼の妻が手掛けたレーベル〈Saadia〉。レーベル名は彼らの双子の娘の一人にちなんだもので、オリジナルの方のラベルにはその似顔絵のような絵が描かれています。(もう一人の娘ジワダは彼らの出版社に名前を貸している。)60年代のマイアミ・ソウルを代表する Willie Clarke と Johnny Pearsallのレーベル〈Deep City〉が解散し、ジェームス・ブラウンが1967年に「Cold Sweat」を発表したのと時を同じくして軌道に乗り、その後半世紀に渡って魅力のファンク・ブランドを築き上げました。ドラマチック&ハートフル・ソウル Pearl Dowdell「It's All Over」(sample_1)、Joey Gilmore 「Somebody Done Took My Baby and Gone」(sample_2)、JBの「Cold Sweat」をアッパーにカヴァーしたBrother Williamsの(sample_3)など、アレンジャーとともにFrank Williamsがプロデュースしたシングルはわずか10枚、そのどれもが当時の60年代後期のファンキーなホーンとリズムが印象的なマイアミ・サウンドの原型を示す比類なき楽曲ばかり。もちろんどれもオリジナルは入手困難。全15曲トラックリストからもどうぞ。 (AYAM)
20世紀で最も長く経営された黒人経営の独立系レコード複合企業のひとつを経営しながら、作曲家としても活躍していた、〈Consolidated Productions〉の創設者Mel Alexander。今回シリーズの第一弾となりますが、これからその彼の手がけた〈Ajax〉〈Angel Town〉〈Car-A-Mel〉〈Emanuel〉〈Kris〉などのレーベル作品がどんどん紹介されることになりそうです。圧巻。60s全開なドゥーワップからノーザンソウル、泣きのソウル・バラード、ジャズと、たっぷり詰まった2LP、28曲。とても気になるのが Gene Russell's Trio で、あの〈Black Jazz〉創設者のGene Russell のトリオで間違い無いのかが詳細不明、リリース年も不明と、非常にミステリアス。ソウル三昧なラインナップの中でC面に3曲収録されているファンキーなモダンジャズ、意表を突かれるタイミングで流れて良いです。プロデューサーによる入念に調査された注釈、ディスコグラフィー、写真が収録されています。 (AYAM)