• 7inch


TELL YOU LOVER feat. Sticko / 方今

  • Cat No: SISAR-001
  • updated:2026-10-09

Format

7inch 2640 JPY

Iekichi Sasunuma (Sly Mongoose) and Mitsuhiro Sotoike (formerly of V.I.P. Band, DRY&HEAVY, etc.) have teamed up! ROZENBO, the miraculous new reggae/dub band, makes its debut! !! 7-inch single release!!! A cover of a song by the Barbadian calypso group The Merrymen—featuring beats programmed on the legendary vintage DMX drum machine—that’s both captivating and imbued with a melancholic dandyism. A bluesy Caribbean dancehall dub masterpiece is born. A sophisticated treat for urban adults. It sinks in beautifully. Now in stock!!

Side-B “Hōkon,” a one-drop roots tune with Japanese lyrics written and composed by Sasunuma (sample 2) has also been crafted into a killer “New Roots Kayō” track—a daydream-like piece featuring Takahashi Himu’s precarious yet ethereal vocals and a bluesy, rich guitar sound. Both sides of this double-sided 7-inch record offer a new sonic world and territory, imbued with a unique, fresh atmosphere unlike anything else. I’m really looking forward to what comes next. This is a historic debut single—their very first release! The collaborative release by SISTRUM and ARRROUND Wicked Sound Maker is also a must-have. Don’t miss it. (Original Japanese text by COMPUMA)

2024年にスタートしたバンド、浪蟬坊(ROZENBO)。その正体は東京のクラブ・シーンをルーツに、ファンク、ディスコ、レゲ エ、ダブ、ラテンなどさまざまな音楽を吸収した強靱なグルーヴを帯同したバンド、Sly Mongoose、その中心人物でベーシ スト、笹沼位吉。そしてV.I.P. Band、DRY&HEAVYといったバンドや数々のセッションに参加し、最近では自身のバンド、The Minimalizeなどで活動するなど、この国のレゲエ / ダブにおいてすばらしい痕跡を残してきたキーボーディスト、外池満広。 浪蟬坊(ROZENBO)は、彼らふたりを中心に結成されたレゲエ / ダブ・バンドだ。
M e g( e x . S U P E R B U T T E R D O G )を ヴ ォ ー カ ル / コ ー ラ ス に 、そ し て ギ タ ー と B 面 で は メ イ ン ・ ヴ ォ ー カ ル を 担 当 す る 、高 橋 飛 夢を正式メンバーに加えての、バンドとしての浪蟬坊、その本格始動の1作目となるのが本7インチ「TELL YOU LOVER feat. Sticko / 方今」。レーベルはレゲエのヴァージョン文化、DJカルチャーの雑食性をルーツにしながら、テープ、7インチ、手拭 い、バンダナ、アパレル、ミックスCDといった隅々まで趣向を凝らしたプロダクトなどなど、まさに型に捕らわれないリリース を行っている〈ARRROUND Wicked Sound Maker〉から。
A面はバルバドスのカリプソ・グループ、The Merrymenの1967年の曲のカヴァー。FIRE BALL、そして最近ではMighty CrownのCOJIEとタッグを組んだUKスタイルのダブ&ルーツ・サウ ンドシステム、Scorcher Hi Fiとしても活発に活動するStickoが、Megのコーラスとともにブルージーに歌いあげる。トラックのスタイルは、まさに1985年の「スレンテン革命」以来、さらに もう一段階、デジタル革命を進めたガッシー・クラーク率いる〈Music Works〉の名リディム、1988年のグレゴリー・アイザックスの「Rumours」を彷彿とさせる。これはスライ・ダンパーの「 あの音」でも有名な、SIMMONSのデジタル・ドラム・キットや「スレンテン」を生み出したカシオトーン、MT-40など、当時の実機にて「デジタル・サウンド」を追究する外池が、やはり当時 のジャマイカン・ダンスホールのトップ・トラックメイカーが使っていたドラムマシン、Oberheim DXMで打ち込んだトラック。もともとカリプソながらどこかウェスタンな雰囲気を携えた 原曲を引き継ぐ、高橋飛夢による哀愁ギターが、1980年代後半のダンスホールにはない新たな空気感をヴォーカルとともに持ち込んでいる。
そしてB面はオリジナル楽曲の「方今」(ほうこん)、ユニット名と同様にミステリアスな漢字タイトルだが、「たった今」を現す。本作はオリジナル楽曲で笹沼が作詞作曲を手がけた日本語 詞のワンドロップ・ルーツ・トラック。高橋飛夢の危うくも幽玄なヴォーカルは、少年から青年期へと変化する1980年代初頭のヒュー・マンデルをも彷彿とさせる。サウンドはやはり1980 年代のルーツ・ラディクスなワン・ドロップのダブ・サウンドで、こちらも外池所有の当時と同じデジタル機材が活躍していると思われる。そこにミニマルでいながらワン・ドロップのうま 味を引き出すベースライン、そしてブルージーな高橋のギターが差し色のように楽曲を表情豊かなものにしている。イントロのホーン、そしてそのドラムのリヴァーヴ・サウンドも含めて 、こちらはどこかMute Beatの系譜を感じる作品でもある。
両楽曲ともに笹沼、外池らが影響を受けた1980年代のレゲエを参照、制作のプロセスなどを取り入れながらも、彼らの長らくの活動や、Meg、高橋らのエッセンスが加わることによって 、この2020年代に東京で彼らが生み出したことに意味のあるそんなサウンドとなっていると言えるのではないだろうか。
河村祐介(書籍『DUB入門』監修)

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