写真家であり、映像作家でもある女性アーチストOLIVIA WYATT。エチオピアの少数部族のドキュメンタリー+CDの「Staring Into The Sun」に続いての映像作品、「The Pierced Heart & The Machete」をリリース。ヴードゥーで知られるハイチの音楽を音と映像のドキュメント。SUBLIME FREQUENCIESのほかの作品同様、ナレーションなしで、淡々と音と映像が繰り広げられます。奴隷としてつれてこられたアフリカのヨルバ族のオリシャ信仰と音楽・ダンスをルーツに、独自の発展を遂げたVODOUの儀式。ダンスホールやレゲトンにもつうじるような現行のストリートの音楽も交えながら、鮮烈な色彩と音を捕らえています。「信仰、「トランス」「死」。ダンス、生と対比させながら、土着的な信仰、ゲットー的生活の中の生命の生々しさ、躍動、美しさを捕らえていると思います。音楽も驚愕。映像作品として素晴らしい作品だと思います。 (サイトウ)