続々と精力的なリリースが続くUK鬼才鍵盤奏者Greg Fort新作ニューアルバムは、イギリスのSFファンタジー作家レジェンド、マイケル・ムアコックによるSF古典「The Ritual of Infinity」からアルバムタイトルされた、様々なSF古典やギリシャ神話などからインスパイアされた、スピリチュアル・ロマンティックにSF内省宇宙がエレガントに広がるサイエンスフィクション・ニューエイジ・ジャズに美しく心地いい傑作。
SFニューエイジ・マジカル・シンセサイザー・ブレイクビーツ・ジャズファンクにクロスオーバーされたアルバム・タイトルトラックB2「 The Rituals of Infinity」(sample1)、クロスオーバー・バレアリックなディープハウス的ニュージャズ・ダンスB1「The World of the Red Sun」(sample2)、 悠久スピリチュアル・エレガントにモダンジャズ・ファンクされるA1「The Ticking Clock」(sample3)、ディープ且つドープなB4「Minerva's Owl 」も美しい。 このアルバムでは、レジェンダリー名手Art Themenが、ソプラノ・サックスとテナー・サックス、Trevor Walker がトランペットとフリューゲル・ホーンで参加しており、Katherine Farndenによるイングリュシュホルン(コーラングレ)のとのハーモニーを見事にサポートしている。Natcyet Wakili のドラムは流れるようなアプローチで、Jasper Osbourneによるベースとのコンビネーションで特別なリズム&ベースのグルーヴを構築している。さらには、Shawn Leeが、ホラー映画のサウンドでお馴染みのあの奇妙な効果音でお馴染みのウォーターフォンで参加している。 (コンピューマ)
今作でのプロデュースは前作『H』に引き続き高橋幸宏。前作の延長線上にありつつも、サックス・アンサンブルをより突き詰めながら、レトロ・フューチャーな架空のSF映画のサウンドトラックというコンセプトと、本人が幼少期に聴いていた童謡に覚えるノスタルジー郷愁イマジナリーな世界観とが混交する唯一無二のポストモダン・クラシカル現代音楽的アプローチと、奇才David CunninghamによるThe Flying Lizardsにも通じるスカスカ・ファンキー実験性ニューウェイブ・ダビーな世界観と通じるのも面白いモダン・インストゥルメンタル・アルバムとなっている。そして、次回作「Mr. Techie & Miss Kipple」につながっていくYMO的テクノ回帰な音作りも非常に興味深い。B2「ARRANGEMENT 」は坂本龍一、B5「THEME FROM "NIHON NO SUGAO”」は冨田勲のカヴァー。 “テクノポップ御三家”の1つと謳われたプラスチックス解散後、1982年のソロ・デビュー以来40年以上、音楽のみならずグラフィックアートの分野でも活躍を続ける立花ハジメ。2025年1月のオールタイム・ベスト盤『hajimeht』に続き、YEN時代の名盤『H』『Hm』をCD/LPで同時リイシュー。いずれも砂原良徳によるリマスタリングが施されている。
細野晴臣氏の音楽から多大な影響を受けてきた海外と日本のアーティスト達が、今もなお渾然と輝き続ける『Hosono House』のソロデビュー作の楽曲を再解釈しリメイクしたカバー曲を全13曲収録。 細野晴臣が1973年に発売した1st album「HOSONO HOUSE」。今もなお日本のみならず世界各地で大事に聴かれ続けているポップミュージック史に残る1枚にして、グラミー賞で最優秀アルバム賞を受賞したハリー・スタイルズの「ハリーズハウス」は、「HOSONO HOUSE」から着想した作品とのことだったりと、国内はおろか、世界各地の新しい世代にもその音楽や存在がミームされ受け継がれている。 そんな名作の発売から50年を記念したカバーアルバム「HOSONO HOUSE COVERS」。日本のみならず世界各地より細野晴臣を敬愛する素晴らしいアーティスト、バンドが愛ある素晴らしいカバー曲を提供してくれており、今もなお渾然と輝き続ける「HOSONO HOUSE」の魅力にまた新しい側面を与えてくれるカバーアルバムになっている。 参加アーティストは、海外からMac DeMarco、Sam Gendel、John Carroll Kirbyなどや、日本からもコーネリアス、TOWA TEI、mei ehara、安部勇磨 (never young beach)などが参加。こちらのStones Throw海外盤2LPには、同レーベル所属の、A1. Pearl & The Oysters「Koi Wa Momoiro」(sample1)とB2. Jerry Paper「Bara To Yaju」(sample2)の楽曲もボーナストラックとして2曲限定収録。この2曲が収録されている事と、曲順が全く違うことによって、国内盤LP「HOSONO HOUSE COVERS」とは、全く違う印象に聴こえてくるのも非常に興味深い。 ジャケットのアートワークは、画家・五木田 智央氏がペインティングで制作。パッケージもオリジナルLPからインスパイアされた内容で、帯や貴重な当時の細野氏の写真も収録したインサート、インナースリーブも同封。2LP 45rpm ヴァイナルのマスタリングはNYのJosh Bonatiが担当。 (コンピューマ)
ロンドンを拠点に活動するプロデューサー/マルチ奏者のフォレスト・ロウが満を持してデビューEPをリリース!!!SoundwayやRush Hourからのリリースで知られるエサ・ウィリアムズのビリンバウもフィーチャーしたFB3も彷彿させるサイケデリック・ブラジリアン・アフロ・ファンク必殺B1「Keep An Eye Out」(sample2)、ブラジルMPB清涼感溢れるソニア・アウベスの歌声をフィーチャーしたダウンテンポ・ベース感覚「Voa Baixo 」(sample3)もなんとも不思議に心地いい。これからの動きにも期待です。 (コンピューマ)
架空のコンセプトではなく、どうやら本当に駅でのライブ盤のようです。ジョージ・カーリンの著書『When Will Jesus Bring The Pork Chops?』の序文の朗読を駅のアナウンスで許可された?という妙なエピソードも。以下はそのフレーズ。Cosmic Love(sample 1)の冒頭で確認できます。
2022年デビューアルバムも素晴らしかった、ロンドン出身NYCブルックリン在住のビートメイカー/プロデューサー才人ROB WAUTEによるプロジェクトDAYLIGHT ROBBERYによる名門MELTING POT MUSICからの3年ぶり待望ニューアルバム/2ndアルバム「Third Island Suite」がリリースされた!スピリチュアルジャズ/フュージョンとヒップホップ・ビートダウンの狭間を浮遊する名作の誕生。
イギリスの小説家ジョン・ファウルズのポスト・モダン・メタフィクション小説傑作「The Magus(魔術師)」にインスパイアされた、ギリシャ・エーゲ海の小さな島で英語を教えている若い英国人青年の物語、心理的な幻想をめぐる旅のサウンドトラック。「Third Island Suite (aka ‘Third Eye Land’) 」イマジナリー・ミステリアスに目眩くスピリチュアルジャズ/フュージョンとヒップホップ、ビートダウンジャズの狭間をドラマチックに浮遊する名作の誕生。 ニューヨークのピアニスト、Nick Marksとのコラボレーション。宇宙的瞑想的広がりの優しい鍵盤の響きがスピリチュアルに美しい。Lonnie Liston Smith、David Axelrod等、1971-74年頃のジャズ・フュージョンへのオマージュmeets、Nujabes、Pete Rockなど90’sから00年代ヒップホップ・ヴァイブを融合させた生楽器とビートメイクのバランスも秀逸で美しく心地いい。全11曲。ケルンのアーティスト、Jens Rothによるアートワークもコンセプチャル秀逸。 (コンピューマ)
グラミー賞ノミネート経験を持つ Zach Tenorio(key)をはじめ、Vancil Cooper(dr)、Nicole McCabe(sax)と今LAで活躍するプレーヤーを迎えたカルテット編成。Leaving Recordsのコンサート・シリーズで野外ライブ録音されたサイドA面と、B面にはAltamira Soundスタジオでの室内でライヴ・レコーディングを収録。アルバムとはまた違った温もりと、時に感情的でスリリングなインプロヴィゼーション。哀愁を帯びたフレットレス・ベース、カセット再生が映えるエレピの音色が良い。おすすめです。 (AYAM)