PETER BRODERICK Blackberry
ポスト・クラシカルなピアノ・アルバム(秀作)やアーサー・ラッセルのカバーアルバムなど、自由にやってるなあというイメージが強かったですが、今作はそんな様々な活動の総決算ともいうべきボーカルアルバム。今作は2019年夏に自分の寝室で録音したらしく、そのため"エクスペリメンタル・ベッドルーム・ポップ"と自ら括ってるみたいです。なるほどバンジョーの音がなんともほっこりでメロディーも軽やかなアメリカン&ブリティッシュ・ポップの佇まいの裏には、要所要所きちんと様々なトレンド通過したプロダクション。玄人。。なるほどアーサー・ラッセルの影響はどこもかしこも感じれます。Nils Framをプロデュースしたり、アングロサクソンなフォークに微細なエクスペリメンタル感までの振れ幅はジョセフィン・フォスターのある時期を思い出させてくれたりと尖った部分もありますが、根っこはなんともほっこりお昼寝な穏やかさが全体の風通しを支えてて、そこにリピートしてしまいます。アメリカーナのインディ・フォークいいの最近なかったな〜というところに絶妙な一枚です。長く聴きましょう。 (Shhhhh)
A1. | Stop And Listen | |
A2. | But | |
A3. | What Happened To Your Heart | |
A4. | The Niece | |
A5. | Ode To Blackberry | |
B1. | Let It Go | |
B2. | What's Wrong With A Straight Up Love Song | |
B3. | Wild Food |