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Nass El Ghiwane
Trance Gnawa Music From Morocco
Elmir Records - Cat No: MIR13LP
- updated:2024-08-20
モロッコのナチュラル・トランス音楽であるグナワを代表するグループであり、1970年結成から今も現存中らしいグループ、Nass El Ghiwane。彼らはモダン・バンジョーのような西洋楽器を導入した最初のバンドで、現地のグナワ音楽の影響を反映したトランスの美学を取り入れ、古代北アフリカのスーフィーの詩、特にアブデラフマン・エル・マジュドゥブの詩にインスパイアされている。マーティン・スコセッシに「アフリカのローリング・ストーンズ」と呼ばれ国際的なメディアから注目された数少ないモロッコのバンド。
Track List
北アフリカではジアラとは、人々が悪魔を祓い、身体を清めくる霊的儀式で、歓喜に満ちたコーラスが唱えられ、シンコペーションで終わり、身体が完全に疲れ果てるまでどんどん音がでかくなっていく。これは神秘主義者たちが「神との融合」と呼ぶもので、この種の儀式を最も華麗に行うのはグナワと呼ばれる人々だった。トゥアレグ族によってマグレブ(北アフリカ)南部に迫害されたがグナワ族はアニミズムの神々への信仰を捨てなかった。治療効果があると信じられている妖艶な音楽をダンス、リズムを伴って続けられ、それは癒しを助けるモロッコ伝統弦楽器、ゲンブリとデッカ(手拍子)と動物の生け贄(鶏、ヤギ、まれに雄牛)を伴って行われる。
今作はそんなグナワ音楽を演奏するNass El Ghiwaneの録音集。各曲、個々のrec年とか不明ですが、そんな情報は必要ない霊的音楽。いや、やっぱりすごいです。現行盤でレコードは珍しいのでお早めにどうぞ!
よくロック文脈でトランス!と表現されるグナワ音楽ですが不思議なチルアウト感もありますね。 (Shhhhh)