才人といえばこれほどの才能はない。自作のモンスター・ドラムマシーン""DRUMBUDDY""とハモンドオルガンでTWISTEDなエレ・ファンクを紡ぎだす超一流アウトサイダー。非常に多作な人で、これが2003年・9枚目のアルバムになります。ブーストしまくりのワイルドなオルガンとDRUMBUDDYのSci-fiなビートにPOPでチープなPUSSYCATのコーラスがかぶさる奇天烈DISCO SOUND!! まるでケニー・シャーフやキース・へリングが飛び出してきた時のようなフレッシュな異物感がたまらない。時代やジャンルを飛び越えるロケット世代のヒップスターです。 (2YANG)

やはりこいつのハイセンスは筋金入りなのダ。通産１0枚目のアルバムは ハロウィンやホーム・パーティーのために作られたLO-FIホラー・トロピック作！ストレイキャッツの鬼太郎風味ハモンド・カバーやGRINDHOUSE音質のヘルスセンター・サンバも素晴らしいが、ラスト14分に及び蒸し蒸しするエレキ蛙の大合唱など、聴いているうちに宇宙船の機関室にいるような気分になってくる禅的実験。世界中が理解を手放す デビッド・リンチなサウナなのです。 (2YANG)

BILLY CHILDISHやSCREAMIN\'JAYが打ち込みで遊んだようなSWAMP DISCOの怪作！珍しくコテコテに歌い上げるトムジョーンズ風・場末のゴスペル(sample1)や、相当良いノリの８０’ｓニューウェーブ・レゲ(sample3)ほか、キッチュなナンバーがいっぱい詰まっております。ロボットの下痢か御経のような""Reborn""(sample2) さえも 訳が分からぬままに涙が流れるという おかしなトリップ感をかもして秀逸。これぞ最高水準のおちょくり。勘違いさせる天才。 でもまったくドライじゃなく 確かに暖かいのだ。 (2YANG)