昨年リリースされたφ名義での「Oleva」では美しくメロディアス、これまでの難解な印象とは打って変わって多くの人が容易にアクセスしやすい内容だったMIKA VAINIOが、TOUCHからは4枚目となるアルバムをリリース。ここではまた以前の彼らしい静と動の対比、また或いはそれが共存するようなノイジーで抽象的なサウンド・スケープを聴かせてくれます。3曲目の「Bury A Horse's Head」は共作をリリースしたこともあるJohn Duncanのために制作されたもの。注意深く耳を傾ける度にその繊細に構築された音のひとつひとつに驚かされる圧倒的な世界。徐々に高揚するラスト・ラン「The Breather」は感動的。