井手健介と母船 feat. ポーンサポン・ウパニ vs Hair Stylistics おてもやん・イサーン
井手健介と母船、日本語でモーラムに取り組む。イサーン音楽の巨匠ダオ・バードンからの引用とケーン奏者ウパニの演奏で幕開ける。モーラムのサイケ感をうけつつ、母船と旅立つ、エキゾトリップ。「おてもやん」とは熊本甚句に歌われる女性の名前(女性像)である。HAIR STYLISTICSのリミックスは、アナログなLOW-FIリズムマシーンに、幻覚がレイヤーされていくような、フリーキーな反復のミニマル・ミュージックで魅力です。「おてもやん・イサーン」のインストとLOCKED GROOVE X 2。歌詞と対英訳にアートワークも裏から中までぎっしりこだわりの一枚です。 (サイトウ)
大反響シリーズ#3は映画『PARKS』出演でも話題の井手健介が母船と取り組んだ待望かつ異色の新曲。「日本語ポップスをタイの音楽(モーラム)でやったらどうなる?」と大胆な実験を試みた本作のキーマンは、<爆音映画祭モーラム・ライブ>で強烈な印象を残したタイの若手ナンバーワンのケーン奏者、ポーンサポン・ウパニだ。モーラムに徹した母船の演奏はルーツ・レゲエっぽいタフさをも漂わせるが、ウパニがケーンの音波でイサーンの生命を注入し、音はイサーンに激変。そこに井手が男女の機微を宇宙規模で唄ってこの和製ルークトゥン・モーラムが出来上がった。
静かに湧きでる高揚感をもったこの曲を解体したヘア・スタイリスティックス/中原昌也の「現在のテクノ・エクスペリメンタル・シーンともリンクするストイック・ミニマルなリミックス(COMPUMA評)」も最強だ。ボーナスとしてウパニのケーンをループさせたビート2カットを収録。装丁:高木紳介(Soi48)。