• CD


Tira Torito

  • Cat No: FD-031
  • 2013-12-15

00年代以降の天才/奇才の異常な発症率のアルゼンチンにおいても、なお暗闇な魅力が解明され切れないガビー・ケルペル待望の新作。

KING COYA名義では、ZZK Recordsを中心としたデジタル・クンビア勢の中でも一際早くそのサウンドの本質を押さえ、後続を絶つような圧倒的名作「CUMBIAS DE VILLA DONDE」を発表。
ソロ作「CARNABAILITO」ではカルロス・アギーレ、アクセル・クリヒエール、サンティアーゴ・バスケスらの手法を彼らの登場前から実施。フォルクローレの持つ山々のサイケデリアを抽出し、それにまつわる人間から沸き起こる「寂しさ(のようなもの)」をユーモラスにポップに歌いあげました。
又、ダブという手法を用いてフォルクローレの哀愁、リズム、南米民族楽器の響きをフォーカスし、切り取り現代的に魅せることに成功しています。
今作はバルビナ・ラモスというフォルクローレのベテラン女性歌手とのデュオ作。チャランゴ、ボンボ、ケーナの響きと、ガビーの異質かつ不思議なサウンド・デザインは鋭利かつ枯れた魅力が増しながら、動かしがたい意志からくる圧倒的な呪術的南米サイケデリアそのもの。
酩酊と覚醒、ひたひたと山奥へ踏み入れるかのようなシネマティックな妄想かき立てる曲順も素晴らしい。ゲストはマッシュルーム・アンビエント・バイオリニスト、サミ・アバディ。プロデュースはフェル・イセージャ。今、一番「遠い」処へ連れてってくれる音楽。 (Shhhhh)

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