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Sidirum
Hemi
Lassi International
- Cat No.: LS005
- 2025-06-16
バレアリック、コズミックといった再発キーワードが発明されたようにはいかず、アルゼンチン産のこの周辺だけはプログレとか雑な括りで紹介されてましたが、きちんと聴いたらそう括るにはあまりにも豊穣だったアルゼンチン音楽。アレハンドロ・フラノフ、フアナ・モリーナら"音響派"らの親的世代、そしてチャンチャやバリオリンドたちエレクトリック・フォルクローレの祖父といった構図でしょうか。もちろんカルロス・アギーレ、キケ・シネシらコンテンポラリー・フォルクローレ勢も90年代にリリースしています。特にキケは代表作までこのMelopeaから出してますね。
発起人はアルゼンチン・ロックのパイオニアの一人、リト・ネビア(CHEE SHIMIZU監修によるコンピもありますね)による自らのアルバム、"Melopea"から取られたものだと思われます。ここに収められているのはやはりダンス耳に親しみやすいシンセを使った奇トラックたち。フュージョンやニューエイジ、アンビエントでもシンセの使い方が独特で妙な訛りと宇宙感が滲み出てしまう、、コズミックやバレアリックと呼ぶには快楽よりもジャズやロック、フォルクローレすぎるし、軍政時代の影響かもう少しシリアス(この辺の影にはもちろんSPINETTAの影響も)。アシッドと呼ぶには伝統すぎるし、南米色すぎる。謎シンセに突然そこはとない感情が入り込んでくる、隣国ブラジルとは違うこれがアルゼンチンの音楽。個人的には、ディストリビューターとしてこのMelopea DiscosのCDを輸入しまくって山辺さんと夜な夜な発掘活動してたもので感慨深い。もちろんパーカッション、ミニマル要素もあるトラック群なのでラウンジDJなんかにもどうぞ。タイトルにある南の風とはどういう意味か。大号泣。 (Shhhhh)
Track List
アルゼンチン70年代ジャズ・ロックの特殊性はモノ・フォンタナ、スピネッタからもわかると思いますが、例えば独自のコード感と南米特有の情感、ブラジル音楽とはまた違うアシッド具合、そして美しさ。シンセやギターの具合もバレアリック感も携えてボサ風リズムの曲なんかもあって70年代南米ロックの醍醐味が詰まってます。個人的にもCD盤を輸入しまくってたので嬉しいLP化。リマスター音源を使用し、1976年のオリジナルに付属していた32ページのブックレットを復刻。
Chee Shimizu さんが著書『Obscure Sound』で取り上げられてます。 (Shhhhh)
Track List
マテオ次世代を代表するSSWのフェルナンド・カブレラとの共演盤。しかし、ボサノバのギター、情感サウダージをここまでおかしく解釈したのって世界的にみてもマテオ一派だけなのでは?そこにカンドンベのリズムとパーカッション(マテオが叩いてます)がなんとも弱々しいながら中毒性抜群、そこもまた多大にサイケデリック。ラテン/ワールドミュージックと呼ぶにはアシッド過ぎるし、シンガーソングライターと呼ぶには土着でオリジナル過ぎる。とはいえ、奇天烈だけではなく美しい南米サイケデリア。ずっと聴けます。「Yu Le Le」やラストにディアネ・デノイールとの共演盤でも演じられているマテオの名曲「メホール・メ・ボイ」を収録。 (Shhhhh)
当店でも、アルゼンチン、南米音楽、再考の中で重要だったアーチストの一人エミリオ・アロのプロジェクトCLAN CAIMAN。新作です!ゆらりと浮遊する音の感覚、ミニマルな構築のユニークと、トロピカルとフォルクローレのいなたくも、ミステリアスな異次元世界。じっくりよいです。 (サイトウ)
20世紀の終わりまであとラスト1ミリというタイミングで彗星のように出現し、アルゼンチンの音楽という聴きなれない括りを知らしめ、我々今の耳を作ったのはこの盤(とモノ・フォンタナ"CIRUELO")です。この不思議な色気と浮遊感はあらゆる00年代~のSSWに影響を与えたであろうもちろん今に通じるスタンダードへ。土と星の匂いのするサイケデリック感はむしろダンスミュージック好きに先に受け入れられました。ノスタルジック感ゼロ。21周年らしいが、そんな時間の感覚さえ掴み切れず逃げていく。
"バルセロナのソナー・フェスに出演後にアレハンドロ・フラノフ(アルバム参加)はそのままマヨルカにいる弟に会いに行き、先にブエノス・アイレスに戻り予定されていた公演の準備をしていた彼女は不安になり、アレハンドロに電話すると「もう独りでステージに立ったほうがいい」と言われ、激怒。アレハンドロは90年代にシンセサイザーを持って私の前に現れ、扉を開けてくれた。そして、私を置き去りにして、次なる扉を開いてくれた。"
という寓話のようなエピソードなど。 (Shhhhh)
アルゼンチン・ジャズ界の重鎮ホルヘ・ロペス・ルイス、彼の盟友であるドラマーのポチョ・ラプブル、チリの天才ピアニスト、マティアス・ピサロによるトリオ編成で奏でられる、ジャズとウルグアイのカンドンベがスリリングに融合し、ロペス・ルイスの映画音楽仕事での長い経験も活かされたエレガント見事なアジムスばりのスキャット&ハミングも交えたスペーシー宇宙感も極上のジャズファンク・アルバムとなっている。スペーシー&メロウなシンセサイザー、シャキシャキのブレイクビーツ・ドラムに、スパークするパーカッションも効いている南米密林ジャズファンク/レアグルーヴ秘宝。これはかっこいい!!!ドイツ名レーベルALTERCATからのオリジナルマスターを使用した丁寧な復刻。アルゼンチン音楽ジャーナリスト、Claudio Parisi(クラウディオ・パリシ)によるライナーノーツと未公開写真を含む8ページのブックレット付き。全曲最高!まずはサンプルから!そして、トラックリストからもぜひ。 (コンピューマ)
Track List
アルゼンチンからアメリカに渡り、海外で成功したガトー・バルビエリやラロ・シフリンにも匹敵する才能とレーベルが紹介するジャズ・ベーシスト、コンポーザーのJorge Lopez Ruiz。Altercat Recordsから2つ目のリイシュー。「ブエノスアイレスの男」。スキャットコーラス、複合的なグルーヴ、ピアソラの以降のニューウェイヴ、ヌエボ・タンゴのバンドネオン奏者、現在もECMなどで活躍するディノ・サルーシ、アルゼンチン・フォルクローレに革命を起こしたボンゴ奏者ドミンゴ・クーラも参加しています。当時の南米ジャズやサウンドトラック、フォークローレ、ルーツと新しい波の融合、先鋭達が残した素晴らしい音源。 (サイトウ)
Track List
アルゼンチンの19世紀の詩人、Juan L.Ortizの言葉に曲を付けたもの。アギーレらの、コンテンポラリー・フォルクローレは最先端のアンビエントともとれる瞬間もあり、かすかに主張する南米のリズム。英米のフォークではけしてたどり着 けない、涅槃に行き過ぎないストイックな内面宇宙。手作り風の特殊ジャケットにも愛を感じます。タイトルは「水の光」の意。祝!2023年レコード再発、、、泣。当時から紹介してきた人たちの愛情も感じます。 (Shhhhh)
深呼吸するかのように自身と対話するかのようにギター独奏とエフェクティヴなディレイマシンのみでアンビエント・ミニマリズム繊細にインプロヴァイゼーションにも構築された儚くも美しいカブサッキならではの静謐なるギター音楽世界。メランコリック・ドリーミーにも浮遊している子守唄のようにも聞こえてくる1-4分ほどの深く浸透する小曲全21曲を収録。レコメンドとさせていただきます。トラックリストからもぜひ。 (コンピューマ)
Track List
アルゼンチンを代表する鬼才ピアニスト名手ホルヘ・ナヴァロが1977年にリリースした70年代アルゼンチン・サイケデリック・ジャズロック&ファンク屈指の名盤「Navarro con Polenta」の初アナログ化!Led Zeppelin「Black Dog」の大胆なカバーに始まり、Eumir Deodato、Keith Jarrett、Joe Farrellのカバー、自作曲2曲を含めた全7曲を収録。南米エレピ・スパーク&ラウド、パーカッシヴ・ファンキー狂おしくかっこいい。 (コンピューマ)
Track List
エミリオ・アロ+スティール・ギター、パーカッション、ギター、ベース。バンド・スタイルでのクラン・カイマン。2013年の「En Suspensión」でも共演したサンティアーゴ・バスケスの作品への参加やロス・アニョス・ルス諸作で知られる即興ギタリスト、ウェンチ・ラソも数曲参加しています。リラックスしたムード、ゆったりと抽象的な音のイマジネーション世界へと導くアルゼンチン音響、じっくりはじまるパーカッションとギターが音楽の喜びをゆったり堪能するような掛け合いの冒頭の感じから、ソフト・サイケデリック。いいアルバムです。 (サイトウ)
2010年前後のコンテンポラリーフォルクローレの流れからの結晶。アギーレがテキストを寄せているところに日本盤制作の気合と愛を感じます。リスペクト。澄んだ空気のなかで流れる水に触れるようなこんな音楽。フォルクローレをエレクトリック・ダンス化の試みは多く紹介してますが、この流れはSSWよりのリスニング。さらに、アギーレの音楽に特徴的だったプログレッシヴなコード展開がまたきちんと密かに受け継がれており、そこがまた同じ曲の中でも違うレイヤーを与えサイケデリックな音像となり一部のダンス・ミュージック好きにも受け入れられるような小宇宙と深みを与えてます。受け継がれつつ進化してる。モノ・フォンタナからのアルゼンチン音楽の魔法の10年を支えたキーマン、Santiago Vazquezが参加というのも嬉しいですね。(Shhhhh)
ブエノスアイレスに続くアルゼンチン第二の都市で、歴史のある学術都市として文化的にも成熟と先進が同居する街として知られるコルドバ出身のシンガー・ソングライター/マルチ・プレイヤーのロドリゴ・カラソ。2016年『OIR E IR』以来、通算3作目となるアルバム『オクトゴノ』は、過去2枚のアルバムで培ってきた、河沿いの音楽の伝統的なリズムとシンガー・ソングライターとしてのポップなコンポジション、マルチ・インストゥルメンタリストとしての実験性を融合させるという彼ならではの創造性とセンスが大きく開花した作品です。
サンティアゴ・バスケスを始め多くのミュージシャンが参加し、多彩な楽器が使われながらもアコースティック&ミニマルなタッチで立体的にデザインされた音像空間、やさしく伸びやかで繊細なニュアンスを含んだボーカル、独特の揺らぎを生み出す多重録音スキャットやコーラス、効果的なエフェクト音を随所に配置したアレンジから曲全体の構成力まで、カラソの非凡なセンスが隅々まで宿り、この作品を特別なものにしています。
5月に配信先行リリースされるや多くのリスナーが絶賛しているこのアルバム。本作によってロドリゴ・カラソは今後のアルゼンチン音楽シーンを牽引する存在として大きく知られることになるでしょう。本国アルゼンチンに先駆けてリリースされる日本盤には、カルロス・アギーレがライナーノーツを特別寄稿してくれました。
Track List
伝説のエドゥアルド・マテオや、プリンシーペといったモンテビデオに脈々と息づくボーカルスタイルに、いびつで美しいボサノバ・ギター・若しくは、マテオ解釈な白めのフォーク・ギターが孤独に宙を舞い。
リズムは南米フォルクローレであり、アフリカン・ルーツであるサンバやカンドンベという辺境フォーク / オルタナティブ・ボッサ。洒落たカフェでかかるようなボッサではないですが、この素朴でピュアなメランコリアはウルグアイ独特の世界で中毒性があります。暫く鳴りを潜めてたLos Anos Luzがいきなり放り込んできたミステリアスな極上珍品。旧友からの手紙のようなこの感じもまた佳し。昨年の、CARLOS 'PAJARO' CANZANIに続くウルグアイからのお届け物。ウーゴ・ファットルーソら、ウルグアイ音楽の今の重鎮が参加しています。 (Shhhhh)
エミリオ・アロ+スティール・ギター、パーカッション、ギター、ベース。バンド・スタイルでのクラン・カイマン。2013年の「En Suspensión」でも共演したサンティアーゴ・バスケスの作品への参加やロス・アニョス・ルス諸作で知られる即興ギタリスト、ウェンチ・ラソも数曲参加しています。リラックスしたムード、ゆったりと抽象的な音のイマジネーション世界へと導くアルゼンチン音響、ライト・サイケデリックないいアルバムです。 (サイトウ)
アルゼンチンのフォルクローレ蒐集家、Leda Valladares (1919-2012)へのトリビュート作品(LPは完売)にはチャンチャ、ウジ、キング・コヤ、バルダらアルゼンチンのエレクトリック・フォルクローレの進行形があつまったコンピレーションでしたが、それをプロデュースしたFertil Discos主催のサン・イグナシオのソロ作がついに登場!
南米伝統楽器チャランゴの調べに寸止めな南米リズムが妙な酩酊感を生み出す、不思議で中毒性のある物語。トーマッシュとのコラボでも知られるVoodoohopのProjeto Mujique、Wonderwheelレーベルからのエル・ブオ新作にも参加していたRumbo Tumba、Fertil Discosのパートナーで、ZZKにもアルバムを残しているデジタルクンビア期からの重鎮エル・レモロン、カルリーニョス・ブラウン&マリーザ・モンチとのトリバリスタスでもおなじみのブラジルのベテラン、アルナルド・アントゥネスほか、南米屈指の新旧気鋭アーティストが大挙ゲスト参加。一聴すると暗い森を彷徨うようなんですが、辿っていくうちに何処がで光が射すような暖かみもあります。これも遠くの音楽。 (Shhhhh)
アンデスの霊性を纏ったモダン・フォルクローレのパイオニア的存在のLULACRUZAの一人LUIS MAURETTE
のソロ・プロジェクトUJIのアルバム。ストックしました。数曲でシンガーをフィーチャリング。BARRIO LINDOもゲスト参加していてこの曲あたりもかなり深みへと潜ります。コロンンビアの伝説のシンガー、ペトローナ・マルティネスの曲をUJIがリミックスした曲も収録されています。深層からグルーヴを呼び起こすようなシャーマニックなアジテーション。アフロアメリカン+アンデス。ただ踊る音楽。 (サイトウ)
カルロス・アギーレらのフォルクローレを進化させた試みは南米SSWやアンビエント好きまで虜にした試みでしたが、もちろんその流れは途絶えておらず、この6人組室内楽グループのCRIBASはその流れの先端でしょう。アルゼンチンのプエンテ・セレステを思い出したり、ウルグアイものや近年のブラジル再発ものの流れで聴いてください。バンドネオンの音色もまたセンティミエントを誘います。 (Shhhhh)
After time exploring the rhythms of Rock, he returned to his first love, Jazz, and formed Opa in 1969 with his brother Jorge and Ringo Thielman on drums. Moving to New York in 1970, they became Airto Morreira and Flora Purim's backing band, appearing on several of their early to mid '70s albums. Digitally remastered edition of this 1976 release.
Track List
60s ロック・アルヘンティーナのパイオニアで、スピネッタと並ぶカリスマ、そして、OPA,ウーゴ・ファットルーソやMONO FONTANA, ルーベン・ラダ、ドミンゴ・クーラなどアルゼンチン、ウルグアイの重要な音楽を今に伝える最重要レーベルMELOPEA DISCSを運営するLITTO NEBBIA。シンセサイザーを導入した80sや90年代のバレアリック以降な感覚でも捉えれそうなCHEEさんならではのマニアックな音源の選曲。ロックをルーツに、ジャズ/ヒュージョン、自国のフォークローレ、カンドンブレを取り込みながら素晴らしい音楽を送り出したリト・ネビアの魅力を是非。 (サイトウ)
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ニコラ・クルスやバリオリンドが頭角をあらわす中でも淡々とBandcampで佳作をリリースしずっと追っかけてたアーティストのひとり。満を持してのリリースは自身のレーベルからです。エレクトリック・フォルクローレ独特のスローめパーカッシブな南米シーケンスとトーマッシュや個人的にも注目してるiorie(remix,sample1)といったヨーロッパの勢の参加で不思議なバランスながら、ダークでマイナーコードになりすぎないストイックで工芸品のような南米密林テクノでミステリアスなシンセ使いは界隈随一。この辺それぞれ個性を出してきましたがここまでやってくれるとは驚きです。Thomashによるremix(sample2)はVoodoohopの独特のダークキノコ感が思い出されてそれもよしです。Chanchaやバリオリンドとも違った路線の新展開。ゲスト参加の曲もいいんですが全曲良い!!!!カッケー!!!
*入荷時にジャケットに若干の傷あり。ディスカウント価格にて提供します。もちろん再生には問題なしです。 (Shhhhh)