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- New Release
Pharoah Chromium
Chronicles from the Arab Cold War
Discrepant - Cat No: CREP119
- updated:2026-03-13
吉田喜重『エロス+虐殺』をコンセプトにした作品も残している、これまでもパレスチナ問題を扱ってきたドイツ系パレスチナ人の音楽家/サウンドパフォーマーGhazi BarakatによるプロジェクトPharoah Chromiumが〈Discrepant〉から新作をリリース。パンク的な開放感が熱を持つ、哀悼と抵抗、無垢と怒りの一撃。
Track List
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1. INTRO / RIAH ACH-CHARK
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2. IA JEBEL SARFIT 1
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3. MIRBAT ICHADI
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4. IA CHAID AD-DARB
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5. BAR SETIQUE KOUHSANRAN
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6. OUT A FAT AL-JEMAHIR
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7. IA JEBEL SARFIT 2
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8. SIAH-KHAL

フルート、EWI(管楽器スタイルのウインドシンセサイザー)、ベリーダンスのビートに着想を得たリズム主体のエレクトロニクスを中心に構築された音素材を、オマーンの革命的な若者たちの声を収めた1975年のレコード『Chants Révolutionnaires d’Oman』と結び付けた一作。A面はガザの子どもたちに捧げられ、オマーンの子どもたちの声を借りることで希望とレジリエンスを響かせる試み。B面はより暗く、10月7日以降の状況の激化を反映した葬送的な色合いへ。思春期の声は大人の声へと置き換わり、トランペットでPhilipp Selalmazidisが参加し緊張感が加わっています。現在進行中のジェノサイドの録音を使用することなく、苦しみを見世物へと還元しないための倫理的な態度。聴くことが目撃の行為となる作品。パレスチナだけでなく各地で深刻な状況が続く今、ささやかな抵抗としてレコードバッグに忍ばせておきたい一枚です。 (足立)