- 12inch
Chris Korda
Primitive Man
YYK No Label
- Cat No.: YYKORDAPM
- 2023-10-03
様々な個性入り混じるパーティー界隈でも、最も飛躍した地平に到達している一人。Chris Kordaのニューリリースです。
Track List
Track List
複雑なアルゴリズムで構成された「ポリメーター」と自ら名付けたプログラムで作成されたニューアルバム。リズミック・サウンド。未来を感じます。電子合成された辛辣なメッセージ。環境破壊や地球規模での生態系のバランスの崩壊の危機を憂い人類の安楽死を提唱した、CHRIS KORDAらしい「Apologize To The Future」の世界。破格の天才。 (サイトウ)
JUAN ATKINSのマニアックなレアトラックや、DAN CURTINはじめ、通ごのみなベテランのラインナップなんかもリリースしながら情報をほとんど排しているミステリアスなレーベルPARTOUT。テクノ史上もっとも異端な素性をもつ一人CHRIS KORDAの12インチ・リリース。壮大なプログラムを組んで制作された10数年ぶりのアルバムが昨年PERLONからリリースされ話題をよびました。A1あたりは、ポリフォニーな複雑さと有機的な電子音のPELONのアルバムに近い感触ですが、とくにB-SIDEはハウス的なアプローチ、よりストレートにダンスフロアにむかっている気がします。 (サイトウ)
Track List
クリス・コルダに関しては、個人的には未知の人でしたが サンプルを聴いて「近年稀に興奮したテクノアルバム」だと思い魅せられた一枚で、調べてみたらいろいろ凄すぎる人でした。ヨルバの言葉で"Strange Time"を意味する"Akoko Ajeji"をタイトルに、複雑ではあるけれどランダムではないポリメーターで構成されたコンピューター・サウンド。ジャズ的でありながらその対極で、完全にアルゴリズムを持つ。155,195,040beats(最大素因数19)で、一つの周期(およそ805日かかる)をなすポリメーターで構成された1曲目"Vizyon"は、ハイチの言葉でトランスを意味する。"インフォメーションには、ヨルバやその他の言語からつけられた各曲の言葉の意味と、ポリメーターの周期(最大170万年)と、最大素因数が示されている。" アルバム制作の為に、オープンソースで、MIDIシーケンサーのソフトの開発から始め15年かかったというsaywhatmagでのインタビューも興味深い。音色的にはアナログなアーリーテクノな感触、コンロン・ナンカロウとデトロイト・テクノが出会ったような、難解さよりも、音楽的なプレジャーが溢れ出る素晴らしいルバムです。今年のテクノ必須の一枚。 (サイトウ)
クリス・コルダに関しては、個人的には未知の人でしたが サンプルを聴いて「近年稀に興奮したテクノアルバム」だと思い魅せられた一枚で、調べてみたらいろいろ凄すぎる人でした。ヨルバの言葉で"Strange Time"を意味する"Akoko Ajeji"をタイトルに、複雑ではあるけれどランダムではないポリメーターで構成されたコンピューター・サウンド。ジャズ的でありながらその対極で、完全にアルゴリズムを持つ。155,195,040beats(最大素因数19)で、一つの周期(およそ805日かかる)をなすポリメーターで構成された1曲目"Vizyon"は、ハイチの言葉でトランスを意味する。"インフォメーションには、ヨルバやその他の言語からつけられた各曲の言葉の意味と、ポリメーターの周期(最大170万年)と、最大素因数が示されている。" アルバム制作の為に、オープンソースで、MIDIシーケンサーのソフトの開発から始め15年かかったというsaywhatmagでのインタビューも興味深い。音色的にはアナログなアーリーテクノな感触、コンロン・ナンカロウとデトロイト・テクノが出会ったような、難解さよりも、音楽的なプレジャーが溢れ出る素晴らしいルバムです。今年度テクノ必須の一枚。 (サイトウ)
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以下インフォメーションに添えられた言葉の翻訳です。
「クリス・コルダの最新EP『Primitive Man』は、人間の優越神話と、そこから派生する野蛮さを問いかける。私たちが現在、社会正義に執着しているにもかかわらず、人間と非人間との間には著しい不平等が続いている。われわれの種の優位性は、大地を従わせ、そのすべての生き物を支配せよという聖書の戒めと呼応している。多くの動物が、喜び、痛み、安らぎ、恐怖、好奇心、退屈など、我々と同じ感情を経験しているにもかかわらず、我々は想像を絶する規模で動物を抑圧し、殺害することを止めない。
タイトル・トラックは、原始的な生活と文明的な生活を皮肉たっぷりに対比させている。"Lunch Break "は、コルダの菜食主義賛歌 "Fleshdance "を轟音ブレイクビーツで再構築したものだ。残りの曲は、トルコの伝統音楽に微妙に影響を受けたインストゥルメンタルだ。コルダは、エレクトロニック・ダンス・ミュージックに複雑なポリメーター(複数の拍子記号を同時に使用すること)を取り入れた先駆者であり、「Primitive Man」はその伝統を引き継いでいるが、ストリップダウンされたミニマルな方法である。」
「Lunch Break」は菜食主義賛歌と書かれてますが、もっと生命の根源に由来するようなエグみを感じます。 (サイトウ)