デビューアルバムが高く評価され、注目を集めていたが、それ以降リリースが無かったJNEIRO JARELが5年の沈黙を破って、待望の2ndインストアルバムをリリース。ブラジリアンにインスパイヤーされて作られた本作は短いインタールード的トラックを含め捨て曲無しの素晴らしい内容です。前作はヒップホップ的要素が強かった彼ですが、本作ではビートダウンや極上のダウンテンポ等、美しいメロディーラインのJAZZ要素が強いアルバムとなっておりクロスオーヴァーに人気が出そう。荒いビートに綺麗なローズの音色と女性ヴォーカルのサンプリングが素晴らしい｢RIO DE JNEIRO｣(Sample1)。ボトムの太いビートとパーカッションに瑞々しい上ネタが絡む極上のダウンテンポ｢Indigo Eden｣(Sample2)。ブラジリアンをローファイなサンプリングで見事に調理した｢Monkey Hustle｣(Sample3)。バラエティーに富んだ特徴的な3曲をピックアップしましたが、壮大なタイトル曲、Faunaを始め、その他のトラックも本当に素晴らしい出来栄えで、彼の音楽性の豊かさを決定付けるアルバムとなりそう。じっくり聞き込みたい大推薦の作品です。 (土橋)