次世代ビート・メイカーとして、現在のハイブリッドなビートニクスシーンへの大きな功績を与え続けるFLYING LOTUS。この2010年発表の3rdアルバムでは新たな次元に突入〜更にレンジを広げ魅力的なビートをクリエイトしています。今回は血縁関係にあるRavi Coltrane（参加でJAZZの要素強の曲も）や新世代ビート・プロフェッサーDorian Concept、Thom Yorkなど多方面なフィールドからアーティストをフィート。FLYING LOTUSの持ち味である、重厚なビート、粘着質なベースラインに塗りつぶされた低域とコズミックなSEやシンセがアグレッシブに交差し、圧倒的な捩れをみせるダウンビートと個々のアーティストが渾然一体となってグルーヴするビート絵巻。このプロダクションの高さはベクトルは違えどMADLIBにも匹敵するのでは。これまた驚きの1枚です。推薦盤！