• LP


Organ Dirges 2016-2017

  • Cat No: ASCETICKALI
  • 2019-03-27

大推薦作です。ミニマルに、そしてエモーショナルに空気を震わせるパイプオルガンの響きが素晴らしく鳥肌もの。ゆっくりとしたロングコードの進行がリスナーの時間の感覚を狂わせていき、集中して聴くほどにある種のゾーンにハマっていきます。MARY JANE LEACH、GROUPERなどのピンと張り詰めたような緊張感と情緒の混在する音楽。

スウェーデンストックホルムを拠点に活動する作曲家/マルチインストゥルメントアーティストのKALI MALONE。これまではGONGの演奏や複数の管楽器奏者の為の作曲、ライブではエレクトロニクスでソロ演奏するなど多種な方法で表現していたようで、今回はストックホルムにある音大のRoyal College of Musicにて録音された曲をまとめたものがリリースとなりました。生々しいソロのパイプオルガン演奏、そしてバックグラウンドのハーシュノイズまでもが緊張感と神聖さを醸し出している素晴らしい音楽の瞬間を切り取ったもの。ふくよかな低音が特に良いパイプオルガンの響き、そしてエモーションを隠すことなく表現した演奏にはどうしても感動してしまう。長い年月聴かれていきそうなシンプルで強度のある音楽で、どうしても持っておきたいと思える一枚です。 (日野)

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