- LP
ANIBAL VELASQUEZ
En Tremenda Salsa
Vampi Soul
- Cat No.: VAMPI 280
- 2024-01-12
これは、、、普通のサルサ、ラテン好きなら後回しにしてたであろう過剰コズミック感、、アフロ・フュージョン?確かに時代を先取りしすぎですね。バンド名といい、タイトルの"Africa 5.000"というざっくり具合といいコカイン感を丸出しな気もしまずが、このぶっ飛び具合は他にはない。サイケデリックすぎるが、ブレクビーツ解釈可能で、JD TwitchやMochilaから出たDJ Nu-Markのミックスにも収録の"Tifit Hayed"(sample1)は聴いたこともあるはず。単純にパーティトラック多し、、、1975年オリジナル、もちろん名門Discos Fuentesからのライセンス、初のリイシュー!レーベル在庫はもうないです。 (Shhhhh)
元々はコロンビアの首都のボゴタでは欧州人白人移住者はワルツを聴いていてクンビアはまだなく、そこで沿岸部でのアフロ・コロンビア音楽であるクンビア、ポジョを持ち込んだのはこのルーチョ・ベルムデスのオルケスタ・デル・カリベ。ラテン音楽海岸のカリブ海文化を、文化的にコロンビアのエスタブリッシュメントの中心に持ち込んだということです。海岸音楽(スペイン語でムジカ・コステーニャ)は、その後数十年にわたってコロンビアの音楽を支配し、ラテンアメリカの多くに感染することになる。すなわちラテン音楽の誕生の一旦を担っていたのがこの動きだったと。特徴的なクラリネットは、アフロ・コロンビアの伝統楽器である葦笛ガイタを模したものだという。
にしてもこれがラテン音楽全盛期の勢いか、、ルーチョ・ベルムデス楽団(オルケスタ)の完璧すぎるコンピレーション。
数年前にコロンビア音楽総本山レーベルである、DISCO FUENTEからオールド・クンビアCDを直接輸入というマニアックなことをやっていたんですが、当然ルーチョ・ベルムデスもたくさんフィーチャーされてました。が、レコードでこうやってきちんとコンピが出るのは今回が初めてかなと。どこからかと思いきや、ベルギーのディガー集団、RADIO MARTIKOのお仕事でした。リスペクト!単純にお酒がたくさん進みそうな完璧なるパーティ音楽。しっかしどの曲とっても洒落てますね!最高〜〜〜とりあえずオールド・クンビアクラシックの"Navidad Negra"(sample2)のかっこよさに痺れます。 (Shhhhh)
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1936年生まれ、キューバ音楽から発生したデスカルガ(=セッション)に影響を受け当時はそこまでメジャーではなかったアコーディオンを有名にした奏者でもあります。キューバのグアラチャやルンバで使われる伝統的なボンゴを、コロンビアの伝統的なドラム「ラ・カハ」に置き換え、これがアニバルのパワフルなアコーディオンと組み合わさることで硬く乾いたサウンドを生み出しセンセーションを巻き起こした。そこでクンビア、メレンゲを演奏し、首都ボゴタ、そしてニューヨークまで到達。一躍スターに!この時期にはもちろんオールドクンビア名門、Discos Fuentesの立ち上げもあり多くの録音に参加することとなります。ムジカ・トロピカル・ムーブメントの黄金の10年と言われるこの時期。
そして、60年代の後半に西海岸でヒッピームーヴメントが勃興すると、コロンビアのカリブ海沿岸は密売の中心地へ。そしてバジェナートというアコーディオンを使うコロンビア伝統音楽がマフィアたちに流行、マフィアたちがスローな演奏を好んだが(この辺面白い)、治安の悪化にベラスケスは嫌気がさしてベネズエラに移住。当時の首都カラカスはラテン黄金期ですね。そこで150枚もの録音に参加したらしいです。20世紀のラテン・レジェンド。6,70sラテンまずはこの一枚から! (Shhhhh)