- CD
Hierbacana
Florece
Club Del Disco
- Cat No.: HIER-14
- 2017-09-09
カルロス・アギーレ主宰でパラナを拠点とするレーベル、シャグラダ・メドラ2013年末カタログ。同レーベルのアギーレ、セバスティアン・マッキらの作品には参加しているベーシスト、フェルナンド・シルバの作品。このレーベルはフォルクローレをコンテンポラリーな感覚で解釈したサウンドが特徴的ですが、この作品に関してはフュージョン、ロックの血筋も感じます。さらにはこのレーベルに少なかったアプローチの音響的な設えもあり、豪華ゲストに裏打ちされたこのレーベル、最近のアルゼンチン諸作でも頭一つ抜けた一枚でもあります。裏ジャケにはスピネッタに捧ぐ、のクレジットも。 (Shhhhh)
摩訶不思議な室内楽的エクスペリメンタルを奏でるグオ・チェンの2013年作。前作は自在な声ネタ的プログラミングでオルタナティブ・アルゼンチンの最新な世界を提示しましたが、さらに世界が奥まった2ndです。クラリネットやバイオリンの調べが印象的な前半。ユダヤ系の移民が多いアルゼンチン独自のクレズマーな哀愁に、バイオリンの調べはやはり謎の南米室内楽(ANYAも思い出します)?前作は派手目だったドラムプログラミングは鳴りを潜め、今回は空間性音響効果を重視(よりアルゼンチンらしいですね)、ゴングとベルの残響がなんともオーガニックサイケデリアです。素晴らしい。秋の夜長にもぴったりな寓話性に富んだシネマティック∞トリップミュージック。 (Shhhhh)
フレンチDJプロデューサーBNX ことFrédéric Beneix 率いるワールドミュージックを取り入れた生バンドユニットZIMPALA のREMIX 12". B-SIDEの"Vibin'Fiesta (Playin' 4 The City Mix)"(sample_1) が最高です。熱帯度高めの"Funk Dub (Karum Mix)"(sample_2) もオススメ。1999年リリース作。
アルゼンチン・フォークローレの巨星、ハーモニカ奏者ウーゴ・ディアスのドキュメンタリーのサウンドトラック。盟友ドミンゴ・クーラも参加したフォークローレ/タンゴの素晴らしい数々から、ヴィラ=ロボスやバッハの平均律クラヴィーア曲集もとりあげています。 (サイトウ)
ゴスペルからブルース、辺境サイケまで、相変わらずのヴォンヴォヤージ100ノット越え爆走中MISSISSIPPIより、今度はエチオピアのエキゾチックソウルが再発。元々は1978年自主で製作されていたらしく、ちょうど70年代から80年代に乗っかる絶妙な年代がなんともくすぐられる一枚。しかもB-1""Neshtie""はGASLAMP KILLER ""When I\'m In Awe""にてまんま使いされた一曲!なんか流れ的に嬉しくなります! (住友)
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太鼓とコーラスの女性3人組のユニット、イエルバカーナの2NDは秀作多々のアルゼンチン現代フォルクローレのシーンでもひときわ眩い大傑作。”Canto y Percusión”がコンセプトのもと01年にラプラタ州で結成。アナ・アルケッティ、マリア・ベルガモスキ、ナタリア・バレラ・オリドの麗しきボーカル&パーカッションの3人組。コンガ、ウルグアイのカンドンベのドラム、ペルー発祥のカホン、ボンボ・レゲーロやカハス・チャジェラスといったアルゼンチンフォルクローレで使われるものやブラジルのパンデイロ、ナイジェリアのウドゥという南米〜アフリカの打楽器を使っています。序盤はコンゴのマンベツ族、マリの伝統曲というアフリカの伝統曲のアレンジ曲から始まり、ブラジル、ベネズエラ、コロンビア、メキシコ、もちろんアルゼンチンの伝承曲のカバーと続く12曲。曲によってはバラフォンや波の音のSEの効果が妙に"音響"的に響きます。パーカッションのミニマルな耳触りの心地よさに徹したアレンジや空間性/音響空間で、新旧ダンス・ミュージックリスナーにも予備知識なくとも気持ち良く聴けてしまうミニマルミュージック的な快楽/普遍性を得ています。その上に乗る3人のボーカルはシリアスに内省的にはならず、躍動的なパーカッションの響きと共に女性の原始的な優しと力強さ。アートワークもかわいらしく、ブックレットにもそれぞれの楽曲の説明など充実。"音響"からカルロス・アギーレらコンテンポラリー・フォルクローレに続く音風景へと繋がる伝統とポップさが同居した素晴らしい一枚。にしてここニュートンのリスナーには、3曲目の"Nhamandu miri / Gwyra mi"に注目。故ハミロ・ムソットがやり、ワタクシのウニコリスモでもライセンスしたあの曲のカバーの麗しき2014年です。 (Shhhhh)