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L'Empire Des Sons
L'Empire Des Sons (LP)
Glossy Mistakes
- Cat No.: GLOSSY024
- 2025-12-13
80年代フランス深部の自主制作盤。NWWリストにも掲載されたフレンチ・アヴァン・グループFille Qui Mousseのメンバー等による異世界的なエスノ打楽器アンサンブルに脱線チェンバー、うたかたの前衛夢見サウンド。長らくコレクターズ・アイテムであった入手困難盤がスペインの〈Glossy Mistakes〉から嬉しい再発。レコメンド。
Track List

カルト的な逸品が、Glossy Mistakesから蘇る。1986年にリリースされた『L'Empire Des Sons』は、シンセ・ポップ、フォークの実験、シネマティックなパーカッシヴ・レイヤーが異世界のように融合した、夢のようで詩的な、時代を先取りしたアルバムだ。 L'Empire Des Sonsは、フランスのアンダーグラウンドの片隅から発信された、儚くも力強い作品であり、ジャンルの境界線を曖昧にし、安易な分類を避けたアルバムだった。実験的なフォーク、ローファイなシンセ・ポップ、アヴァンギャルドなテクスチャーを融合させたこのアルバムは、詩的で重層的、そして激しく独立した独自の音世界に存在している。 パーカッショニスト兼コンポーザーのドミニク・ランタン(Dagon, Fille Qui ...もっと読むMousse)と初ヴォーカリストのビペ・ルドンによってサンテティエンヌで結成されたL'Empire Des Sonsは、1980年代初頭の活気に満ちたDIY精神から生まれた。彼らの道は、学際的なプロジェクト「L'Opéra Quotidien」で交差し、その後に続くのは直感的で深い共同作業だった。"私は歌詞と自分の声を持ち込むと、ドミニクは言葉から連想される雰囲気やリズムを中心に音楽を形作る "とビペは回想した。 その結果、綿密に構成され、かつ完全に自由であるように感じられる曲のコレクションが生まれた。エスニック・パーカッション、マリンバ、木琴、シンセサイザーが、ビペの超現実的で断片的な歌詞の周りを踊る。ここには演劇性があるが、決して押しつけがましくなく、むしろ遊び心があり、親密で、生々しい。 彼らの独創性にもかかわらず、L'Empire Des Sonsは秘密の存在であり続け、一部の前衛サークルのみに流通し、やがて非常に人気の高いコレクターズ・アイテムとなった。 今、Glossy Mistakesのおかげで、この失われた芸術品が新たな生命を宿し、世に戻ってきた:オリジナル・テープからリマスターされ、拡張ライナーノーツ付きで初めてレコードにプレスされた。 L'Empire Des Sonsは、決して箱詰めされることを意図した作品ではない。ライナーノーツの冒頭にあるブライアン・イーノの言葉「世界を面白くするためには、常にそれを操っていなければならない」のように、彼らの音楽は停滞に抵抗している。進化し、移り変わり、驚きを与える。そして今、それはついに、常にふさわしい聴衆を得たのだ。(インフォメーションより)