- LP
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- New Release
The Vernon Spring & Gwilym Gold
Still
Lima Limo
- Cat No.:
- 2024-08-20
ハーバートからエイミー・ワインハウスのツアーまで参加するキャリアから裏打ちされているのか、これっぽい作品がありそうでない。アンビエント的と言っても、Leaving Record的な西海岸ニューエイジではなく、やはりMix Master MorrisやColdcut、ジェームス・ブレイク~なUKのチルアウト / ダウンテンポ、はたまたUKソウルの流れも感じます。エチオピアの修道女エマホイのカバーなど(sample2)洒落てますね。個人的には Sunset Village(sample3)あたり。
長く長く聴ける逸品。2023年に招聘しまして素晴らしいライブを披露してくれました。こちらは在庫わずか、、一家に一枚。お早めに! (Shhhhh)
Track List
元々はマシュー・ハーバートのレーベル、Accidentalからデビューし最新作はフローティング・ポインツのEGLOからリリースしているHejiraというユニットのメンバー。エイミー・ワインハウスのツアーに10代で参加?UKのRADIO 3のインフルエンサー、Nick Luscombeからオリジナルの作品を依頼される。そんな輝かしき経歴など知らずとも感応してしまう静謐なピアノとコラージュ、シンセ。他の作品ではエチオピアのエマホイのカバーなど、この辺がポストクラシカルのネクストを感じます。やはりダンス系のレーベルからリリースされてる経歴からか、きちんとダンス耳にはまる低音 /音像が素晴らしい。資料にはJames BlakeやNils Frahmの名前が引き合いに出されてて、安易に出したくない名前でもありますが、なるほど確かに2011年にJames Blakeがデビューで見せてくれたUKダンスと静謐音楽の交錯点みたいなものを思い出しますね。モリスやCOLDCUT 、THE ORBらの90`sUKチルアウトからの流れも感じます。今作は1971年発表のマーヴィン・ゲイのアルバム"What's Going On"へのトリビュート作品。素晴らしすぎる。今後も期待大です。 (Shhhhh)
Track List
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今回は長年の盟友という、UKのジャズレーベルであるSA Recordingsからのリリース作はChris Watsonのフィールドrecをフィーチャーしたりとユニークな作風のシンガー・ソングライターである、Gwilym Goldとの完全即興セッション。アンドリュー・マクファーソンが発明した ✴︎「マグネティック・レゾネーター・ピアノ 」を設置したグランドピアノを含む2台のピアノで3、4時間の音源を編集したもの。
なんというか、ポスト・ポストクラシカルというか、クラシックみたいに難しくはなく、アンビエント的耳触りの心地よさを保っています。ダンス耳の快楽にも近く、この辺はやはりUKチルアウトの流れを感じますね。タイトルの”still”は、そのまま静けさ、とでも訳していいでしょう。いわゆる宅録的なアーティストではなく、ハーバートやエイミー・ワインハウスのツアーにも帯同していたという経歴からも裏打ちされてる確かな音像。これはレコードで!ピアノ・アンビエント的なものの最高峰だと思います。
✴︎スピーカーを使わずにピアノの弦から音響的に新しい音を引き出すことができる、電子的に拡張されたアコースティック・ピアノである。電磁石がハンマーとは別に弦の振動を誘発し、無限のサスティーン、クレッシェンド、ハーモニクス、ピッチの変化、新しい音色を生み出し、そのすべてをピアノの鍵盤からコントロールできる。 (Shhhhh)