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Suso Saiz
Distorted Clamor
Music From Memory
- Cat No.: MFM074
- 2026-06-15
タイトルのHiraethとはウェールズ語で、“もはや存在しない何か・どこか・誰か”への説明しがたい郷愁や憧れ。ポルトガル語のサウダージとの比較も自然としてしまいます。ヨーロッパの古弦楽器である、ツィターともちろんこの2人の霊性を帯びた声の響きが美しすぎる・まさに"遠く"の情景が想起される素敵な絵巻、アルバム。
ポーランド南部の緑豊かな丘陵地帯にあるソコウォフスコ村でのレジデンス中に制作が開始。
二人はギター、ツィター、ポータブルの製オープンリール・テープレコーダーだけを携え、テクノロジーから離れた状態で録音をスタート。「PC画面からできるだけ離れ、脆くて正直なものを届けたいと思った」とBirchは語る。そして本作に最も深く編み込まれているのは、ソコウォフスコ村の環境そのも ...もっと読む (Shhhhh)ので「鳥の声や光、ハープに触れる風さえも」今作の音像の一部に。また、テープマシンによる音質も独特の世界観を演出・ノスタルジックでもあり寓話的、架空の書物のページを追ってるような幻覚を憶え、全編の世界観を決定づけています。
声を使ったエクスペリメンタル / アンビエント作品はいくつもありますが、2025年今、これが頂点というか、別世界から来た音楽という趣もあり素晴らしいです。美しいアートワークと共にどうぞ。 (Shhhhh)
Track List
2021年発表の傑作『OF』に続く2ndです、さらに飛躍しました。タイトルの『NONAGE』の中国語の表記は"垂髫"で、子どもが髪を下ろしたり整ってない様子のあどけなさや幼さを意味しているそう。コンセプトも同様に子ども時代にトリップ・作曲は中国の古いテレビ番組のサンプル、おもちゃのピアノ、手回しオルゴール、鳥の口笛、壊れたアコーディオンなど、彼女の記憶の断片を思い起こさせた壊れた楽器など、さまざまな音源をもとに組み立てられている。また、彼女が幼少の頃のピアノの演奏のサンプルも散りばめられており、過去の自己と記憶の転生が現在と出会う、瞑想的な移行の瞬間を捉えた。
「成長するということは、常に孤独な旅であり、前途多難な期待、不安、未熟な可能性、願望、そして閉ざされたものである」(L ...もっと読む (Shhhhh)i Yilei)
また自閉症スペクトラム、ノンバイナリーを公言しています。そのせいかわからないですがとにかく音の捉え方、時間軸が普通ではない。音を音として捉えているか?音を使って音楽ではなく全く別の現象を作り出そうしているかのような。小説や映画を見てる、といった方が楽なくらい。簡単に言いたくないけど、個人的にはモノ・フォンタナまで過ったまさかまさかの音楽現象。もちろん難解さはなく、子ども時代を遡るノスタルジックなフィルム質感の淡く優しい音像もきちんと漂っています。ナチュラルなオリエンタル感覚も洒落てます。
“I remember pressing piano keys like touching flowers, reading scores like looking at paintings, writing like how I would talk to myself, greeting death like how I would greet life.”
とのことです。 (Shhhhh)
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今作のコンセプトは、
"何千もの生き物が、自分たちの命と棲家の未来のために叫んでいる。その喧騒が、歪んだ、耳をつんざくような、理解しがたいノイズを生み出している。その歪みの中に深く入り込み、すべての声を理解し、すべての声の中にある強さと美しさを発見しようと試みている。これが、『Distorted Clamor』の作曲を始めたときに最初に抱いたイメージだった。歪みや、私たちが普段は捨ててしまうような音は、美を生み出すことができるのだろうか?この疑問は、プロジェクト全体にも付随している”(SUSO SAIZ)
とのことで、さらに水、木、金属をフィルターや音変換ペダルとして引用し、シンセサイザーを使わず、アコースティックな音だけを頼りに制作されたらしいです。"オーガニッ ...もっと読む (Shhhhh)ク"の奥行きが違いますね。あとはただただ浸りましょう。決して媚びない大人のエクスペリメンタル / アンビエント・文句なしの年末の大推薦。 (Shhhhh)