今作では David Toop、Beatriz Ferreyra、Elizabeth Waldo、David Behrmanといったアーティストから影響を受けているとのことで、生楽器とシンセサイザー、フィールド・レコーディング、デジタル処理技術を融合させ、よりメロディアスで親しみやすい新しい方向性を打ち出しています。直球にアンビエントやミュージック・コンクレートとは括り難い、美しいサウンドのレイヤー。自然界と人工の世界を混ぜ合わせたファンタジーのような一枚。〈RVNG INTL.〉の M.sage がお好きなリスナーにも推薦です。 (AYAM)

ELECTRIC BIRDSやMATMOSを擁するシアトルの＜DELUXE＞レーベルや、ANDY VAZの＜A TOUCH OF CLASS＞などからWARMDESK名義でテクノ・プロデューサーとして活動したのち、シカゴからポートランドに拠点を移したソフトウェア〜データベースエンジニアとしての顔を持つ電子音楽家・WILLIAM SELMANによる、通算５作目の初となるヴァイナル仕様のアルバム！永劫に向かって響き渡るアブストラクト、どこか懐かしいメロディーや民族的なリズム、そしてアルゴリズミックな電子音で持って具現した、まさに第四世界的なサウンドヴィジョン。全六トラックを収録です。

TOO PUREからリリースしたUSアトランタのシューゲイズバンドSEELYのメンバーで、SCOTT HERREN(PREFUISE 73)やCARLOS NINOたちにより2002年に設立されたレーベル〈EASTERN DEVELOPMENTS〉から2004年にリリースされ、音響、リスニングの隠れた名作として2014年に10年越しの再発もされた「Circle」で知られる女性アーチストLORI SCACCOがなんと新作リリースです！PIANO OVERLORDやHELADO NEGROの作品にもミュージシャンとして参加してきた彼女が14年ぶりのソロ名義でのアルバムリリース。よりエレクトロニック、シンセサイザーの色を強めながら、現代音楽やニューエイジといったところを超えた現代のエンターテイメント。エモーショナルな素晴らしい音世界。 (サイトウ)

ブルックリンベースのCERTAIN CREATURESによる、残響音の美しく響く2ndアルバム。仄暗く、地平線の奥に見える街の光を見つめるようなジャケットが音とぴったり。大きな空間に広がったシンセサイザーに乗る、締まっていて芳醇なベース/キックがとても心地いいです。繊細で洗練された音楽。 (日野)