- LP
Motohiko Hamase(濱瀬元彦)
Intaglio(インタリヨ)
Studio Mule
- Cat No.: STUDIO MULE 8 LP
- 2024-03-17
「On the Other Ocean」(1977年)、「Interspecies Smalltalk」(1984年)、「Leapday Night」(1986年)と同様に、コンピュータ・システムが楽器演奏者の特定の音程の音に反応した演奏をして作曲していくというプロセス「未完成の作曲」その延長線上で制作された作品で、Werner Durandによるsoprano saxをフィーチャーした1989年ベルリン録音A1「UNFORESEEN EVENTS(BERLIN)」(sample1)、続編的な1999年、Jon Gibson : soprano saxをフィーチャーしてNYで録音されたA2「UNFORESEEN EVENTS(NEW YORK PART 1)」A3「UNFORESEEN EVENTS(NEW YORK PART 2)」(sample2)、そして、Werner Durandによる自作改造管楽器をフィーチャーした2018年から2021年にNYハドソンヴァレー、ベルリンで録音制作された新作「VIEWFINDER / HIDE & SEEK」(sample3)を収録。どちらも桃源郷的エレクトロニクス・ニューエイジ的な心地さに溢れた、実験音楽界のレジェンドが現役バリバリの意欲的存在感を示す重要なリリースとなっています。Terri Hanlonによるアートワーク、アーカイブ写真、David BehrmanとWerner Durandによる新たなライナーノーツを含めた美しいゲートフォールド・スリーブも見逃せない。 (コンピューマ)
Track List
オリジナルは1986年のカセットで少量プレス、ほとんど知られることなく長い間眠っていた音源。オブスキュア・ミュージックのスペシャリスト〈INVISIBLE CITY EDITIONS〉が2016年に再発し、音楽ファンを驚かせ、そこから独立した〈SÉANCE CENTRE〉も再度アナログ化したBEVERLY GLENN-COPELANDの名盤「...Keyboard Fantasies...」。アルバム誕生35周年のメモリアルとしてUKの〈TRANSGRESSIVE RECORDS〉からもアナログ再発されました。冒頭の圧巻の歌「Ever New」などエレクトロニック、打ち込みのインストと、世界を讃美する歌を交えた曲を展開しています。奇跡のような世界。ARTHUR RUSSELL「World Of Echo」や、LINDA PERHACS『Parallelograms』にも匹敵するような新たなマスターピース。Devendra BanhartやFour Tetキエラン、Caribouはじめ多くの音楽家も魅了してきました。ビバリーは復活し、ライヴを行い、このアルバムをタイトルにしたドキュメンタリー映画も2020年に製作され様々な映画祭で上映され始めています。今回のアナログ再発に際してビバリーを敬愛するROBYNが解説を手掛け、オリジナルのカセットに近いアートワークの使用での再発。素晴らしい音楽。値段は高いですがその価値あります。まだ未体験の方是非震えてください! (サイトウ)
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オリジナルは、「Musical Poetry For Yoga」とサブタイトルが銘打たれたニューエイジ/アンビエント。スローミュージックの素晴らしい音源。 (サイトウ)
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イタリアのレーベル〈SOAVE〉によって80年代のイタリアのミニマルシーンの素晴らしい音楽がたくさん紹介されていますが、このO.A.S.I.も例によって素晴らしい。色々な音楽が交じり合いながらもオリジナリティを確立していて、他に例えることができない特殊な音楽となっています。電子音やミュージックコンクレートの手法を使いながらもアフリカからの影響があるようでもあり、オリエンタルでエキゾな響きもある作品。1985年に発表された作品で、O.A.S.I.はこの一枚しかリリースしなかったようです。他の作品も聴きたかった。 (日野)
電子音楽の知られざる自主制作盤の愛好家が集うコミュニティ”Ultravillage”によるレーベル〈MID-AIR MUSEUM〉とグラスゴーの再発前線〈CHOON!!〉による共同復刻プロジェクト!自主カセットは現在も流通がない文字通りオブスキュアな80sカルトニューエイジ音源がアナログ&コンパイル。パーカッシブなシンセサイザーに、ベルや打楽器がハーモニーを成す催眠エレクトロニクス。日本産環境音楽にも通づるポップを研ぎ澄ましたデザイン、宗教的な神秘性。そしてUSミニマリズムが結実。”Ultravillage”オーナーMARK GRIFFEYのライナーノーツも付属。ややお値段張りますがその音源の希少性、初のアナログ化そして丁寧なマスタリング、奇跡の復刻ワークに感服です。素晴らしい。 (Akie)
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自然界を描き出す独特な作風でどのカタログもカルトな人気を誇る〈MAD HABITAT〉オーナーにして、OW FLUNGらヒット作を生み出す〈KEN OATH〉を運営する鬼才JAMES GREVILLEの新作が到着!「声で遊びたい」という、かねてよりの構想から生み出された一枚。自身の声とTB303シンセサイザーを使用。しっかりと意味を持たせた歌詞だけでなく、加工ヴォイスなど、声の可能性を引き出した楽器化まで到達。低音にはダブの要素も取り入れられた新感覚密林ニューエイジサウンド! (Akie)
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ANDREW WEATHERALLもライクする、グラスゴー拠点の電子辺境サウンド〈INVISIBLE, INC〉による素晴らしい復刻ワークは実現!80年代より制作を続けるカルト音楽家MICHAL TURTLEによるセルフリフィックス作品。ニューエイジディープディガーに密かに知られていた入手困難盤にしてデビューアルバム「Music From The Living Room」が素材。〈MUSIC FROM MEMORY〉がシングル再発したミニマルシンセウェイヴ「Are You Psychic ?」(sample1)には宇宙コズミックなフレーバーを注入。他も新しく録音されたボーカルや楽器をミックスしかなり印象を変えてます。ニューエイジ、ファンク、プロトテクノなど多数ジャンルを吸収したオリジナル素材からこそ引き出せる新領域。 (Akie)
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「Same Place, Another Time(同じ場所、別の時間)」は、写真や雑誌に写る、時間の経過とともに失われてしまった場所のイメージから想起される感情を探求する。決して行くことのできない場所への郷愁。をテーマに追求された、80,90年代のハードウェア・シンセ、サンプラーを中心に自宅スタジオで制作された日本人的情緒琴線に触れる感覚とバレアリック環境音楽的センス、アート・オブ・ノイズやディープハウス/アンビエントハウス的エレガントなグルーヴも優しく感じさせてくれる6トラックを収録。 (コンピューマ)
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ゆるやかな土着的パーカッションのミニマルなグルーヴ、フィールドレコーディング的自然音、ニューエイジ・アンビエント・シンセサイザー、サイケデリック音響効果がエキゾチック・コンセプチャルに妄想力で見事に構築されている。北欧スウェーデンの実験レーベルPossible Motiveからの限定7インチ。レコメンド!! (コンピューマ)
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盟友であるHUERCO S.やBEN BONDYも参加しているカセットレーベル〈QUIET TIME TAPES〉より。独特のノスタルジックな空気感を想像するフィルター使いLO-FIな音曲構築/アンビエントを基調。そこにベルやシンセサイザーで甘美なリードを引いた催眠サンドスケープ。「Past」(sample3)では静的ドローンを背景に極小のシンセフレーズを落としていたり、、この作品発表後に〈EXPERIENCES LTD.〉や〈MOTION WARD〉で活躍することとなるULLA、そのアプローチの根幹部分が垣間見れる耽美な作品。推薦! (Akie)
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学術的見地より音楽を探求する〈MANA〉がまたも素晴らしい発掘ワーク!日本の映画音楽家・小野川浩幸、そしてSFアクション名作『狂い咲きサンダーロード』(1980)でその名を知らしめ、パンキッシュなアプローチで映画界を切り開く石井岳龍監督のコラボレーションにフィーチャー。1995年から2005年に公開された三つの映画サウンドトラックをまとめあげた大型コンピレーションに。1970年代からの国産環境音楽のニュアンスを引き継ぎながらも、独自のミニマリズム、そして日本土着スピリチュアリティ、感情を映し出す表現が結実したニューエイジ、アンビエント作品。全曲が初のレコード化、石井岳龍監督本人によるコメントも収録したライナーノーツが付属。 (Akie)
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フランスの神秘思想家アレクサンドル・サン=ティーヴ・ダルヴェードルの著書「インドの使命」において、東洋のどこかの地下に隠れている国、地球内部にある地底文明にして高度な理想世界であるアガルタをテーマにした、未知の領域、新たな世界へと誘われるかのような、Wata Igarashiならではのパーソナルな内省宇宙も炸裂したイマジネイティヴ知覚の扉を開くかのようなエレクトロニック・サイケデリックな神秘的ニューエイジ・テクノ宇宙が雄弁に繰り広げられている。マイルス・デイヴィスの同名タイトルのアルバムにも通じるような即興的ジャズ、スティーヴ・ライヒのミニマリズムも感じ取れる圧倒的完成度10トラックを収録。アルペジオ緻密にデザイン配置された空間的音響音像も素晴らしい。アートワーク含めたコンセプチャルなアルバムとしての完成度も秀逸。トラックリストからもぜひ。 (コンピューマ)
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コスミッシェ・ミュージック、アンビエント、民族音楽的エスノ・グローバル・リズムがディープに紡がれる孤高のメディテーショナル・ニューエイジ黎明期のマスターピース傑作。リズミック素っ頓狂愛嬌あるシンセ電子音楽もポエティックに揺蕩う。全8曲。ラストB5「Electronic Jungle」も味わいサイケデリック深い怪しさ。 (コンピューマ)
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〈NATURAL SELECTIONS〉からリリースされた「Elixir Of Immortality」(2018)も記憶に残る一枚だったロシア人ミュージシャンMÅRBLEことANTON GLEBOVの待望最新作到着してます!サンクトペテルブルクの旧スタジオで2年かけて制作・録音。アフロ/ラテン音楽からのインスピレーションを見事に昇華し、リラクシンなアコースティック・ニューエイジジャズアルバムに仕上げています。アブストラクトなホーンセクションも暖かい世界観に吸収してしまう独自のサウンドメイキングは見事の一言、幅広い音楽ラバーに手放しで推薦できる傑作です。 (Akie)
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色彩豊かなアンビエントやウェイパ・ファンクなスタイルと実験性を兼ね備えるD.K.ことDANG KHOAのニューシングル、パリの重要レーベル〈ANTINOTE〉から'14年にリリースしたシングル”DROP"以来となる極上のディープハウスを披露!時空に程好く溶け込んだ浮遊感のあるダブ処理や、繊細かつシャープなポリフォニック・メロディーに導かれる”Stick To The Rules”(sample1)の素晴らしさ、ヴァーチャルなジャングル・トロピカル志向と侘び寂びすらただようようなエモーティヴなコード展開のダンス・メディテーションなタイトル・トラック”Mystery Dub”(sample2)をAサイドに、空間に広がるリヴァーブの効いたパーカッションやスパイラルなシンセサイザーが貫くオフビートな”Rebound”(sample3)など、全4トラックの必聴盤です!レコメンド。
まるで、秀逸な自然科学ドキュメンタリーの架空のプログラムの音響効果を聞いているかのような、ディープ・メディテーショナルでイマジナリー幻想的な音の地平がエモーショナルに広がり続けている。直接的だったり喚起させるような音色もメロディは無いものの、そこはかとなく漂う和のエキゾチズムと非常に日本的な四季折々の柔らかで繊細な移ろいまでもがソウルフルに香しく奏でられているようにさえ感じられる。IEGUTI(PARA)、EnitokwaMAYUKo(CROSSBRED/SYNTHSISTERS)という関西を代表する名手3人によって深く呼吸するように真摯にインプロヴァイゼーション合奏され調和されていく ”シンセサイザーとエレクトロニクスによる空想涅槃トリップ体験” への誘い。サウンドデザインを担当したKABAMIXによる臨場感溢れる音像も素晴らしい。 (コンピューマ)
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MUSIC FROM MEMORY傘下のSECOND CIRCLE、RUNNING BACKからのリリースでも知られるメルボルンのハウス草創期からオルタナディスコ・トライバル・ニューエイジ独自にシーンを牽引する鬼才TORNADO WALLACEによるプライベートDIYサイケデリック・ロングストーリー大作のMULE MUSIQからのヴァイナル化。 (コンピューマ)
米テキサス出身、現在、先住民の文化が残り、多くの芸術家、ボヘミアンが移り暮らすニューメキシコ州の高地砂漠の街タオスを拠点にしているアーチスト、ダイアトム・デリのニューアルバム。これまでカセットやCDRでのプライベートなリリースがあり、クラシックのギターを学び、アコースティックと、歌、エレクトロニクスや現代的なアプローチで、意識の深みにアクセスするような独特の浮遊感と、高揚、エネルギーを放つ。RVNG INTL.らしい一枚です。 (サイトウ)
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バレアリック・ニューエイジに浮遊グルーヴするスローモー・メロウ・コズミックSide-A「The Extra Mile」(sample1)、BPM116、ミッドテンポに優しさ溢れるバレアリック・アンビエント・ニューディスコ、Side-B「Meet And Greet」(sample2)中盤からのレゲエ・リズム&安いシンセサイザーの淡い音色の響きにもグッとくる。 (コンピューマ)
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70年台後半より清水靖晃、鈴木勲等と活動し、多くのセッション作品を残し、ジャコ・パストリアスが来日した際には会いたいと指名されるほど高く評価されたベース奏者ながら、その後、80年台半ばまで表舞台からは遠ざかり、”消えたベーシスト”と呼ばれたが、喜太郎等のリリースで知られるshi zenからリリースされたファーストアルバム”intaglio(インタリヨ)”でシーンへカムバックする。ジャズも現代音楽も飲み込んだ独自のエレクトリックミュージックは、現在の国産ニューエイジの世界的な人気の中でも最高峰にして最難関のアルバムとして高く評価され高額で取引されている。原盤権利の問題でリイシューに至らなかった本作は、濱瀬自身の熱い情熱の元、再レコーディングを行い、原曲の世界観を壊すこと無くより高いレベルへアップデートされた未来のクラッシックスに成りうるであろう傑作に仕上がっている。全7曲。トラックリストからもどうぞ。 (コンピューマ)