- LP
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- New Release
Michele Fedrigotti, Danilo Lorenzini
I Fiori Del Sole
Song Cycle
- Cat No.: CY990
- 2019-05-22
オリジナルは91年のCDリリース。ほぼピアノだけではありますが表現の幅が広く、身を任せてじっくりと音の中に入り込むことができる作品。それぞれの曲にストーリーがあるかのような構成で、多幸感溢れるものやエモーションが染みる感動的な曲などなど2LPの中にたっぷりと収録されています。そしてラストのD面はピアノとシンセを重ねた45回転長尺曲(tracklistから試聴可能)。ROEDELIUSの精神世界に入っていく深みのある素晴らしい作品です。 (日野)
オリジナルは1982年に発売されたというこのコンピレーション。ほとんどが3〜5分の中で制作されたもので、シンプルでプリミティブな響きのものやスポークンワーズがアルバムの中で散りばめられ、そういった実験的な響きの流れから聴取するものをおちょくるように突然カントリーやポップミュージックが流れ出す。シンプルなサウンドをじっくり聴くとそれがもつ音の力がとても強力で今一度音について考えさせられたりも。実験的でスカムさも感じられるアルバムです。 (日野)
40数分かけて部屋の中の写真にズームインしていくという「Wavelength(波長)」という67年のミニマルな映像作品などで知られるMICHAEL SNOW。他にも自身の映画にアルバートアイラーを起用したり、演奏家としてもTONY CONRADやDEREK BAILEYなどとも共演。こちらは87年に作った失われた文化の音楽を自分で勝手に作り出した嘘っぱちフィールドレコーディングコンピレーション。実際に録音したフィールドレコーディングと楽器や声を重ね、見様見真似の中国やインドの音楽がなんとも素晴らしい!あえてでっちあげたものとするのではなく、普通に音楽作品として紹介してもいいのではと思ってしまう。色々な音楽性が面白いのでtracklistからも聴いてみてほしいです。推薦します。 (日野)
(日野)
ギターのフィードバックのようで、もっと安定したオシレーターのような音が不規則に揺れ、それが電気でそうさせているというよりかはテープのカスレのような自然発生的なもののように聴こえるA1とA2。Alvin Lucierの実験のような、自然現象の側面で音を捉えているようにも聴こえてきます。しかしそれが脳を震わせるようなトリップ感もあり、ただの現象ではなく音楽的にも素晴らしい。弦楽器を使った曲では、器楽を聴かせるというよりはARNOLD DREYBLATTのように倍音にフォーカスしているように思えたり、アラームなど楽器ではないものには音楽的に聴かせるアプローチをしていたりと、天邪鬼な表現をしているところもすごく面白いと思えるポイントであると思います。 (日野)
音楽を学んだ後、インスタレーションやペインティングなどもしながらサウンドアーティストとして活動しているCHRISTINA KUBISCHと、フィルム作家であったりFluxusハプニングなども行ってきたFABRIZIO PLESSIの二人による作品。バイブレーターやスティールドラム、コンタクトマイクやアンプ、フルートなどを使用して実験を重ねているようですが、この音が最終的にどうやって鳴らされているのかが分からないようなものが多くすごく面白い。もちろんそれらはすべて音楽的に鳴っていて、ハイライトでもあるA1のEarthの痙攣する弦楽器や声がエモーショナルに美しく響いていいます。 (日野)
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今作はなんとプロデューサーFRANCO BATTIATOに迎えたイタリア人デュオによるアルバムです。クラシックピアノの奏者であるMICHELE FEDRIGOTTIとDANILO LORENZINIはスタジオミュージシャンとして他の人の作品に参加する事がほとんどでしたが、70年代から80年代にかけてBATTIATO関連のものに広く参加。GIUSTO PIOの名盤Motore Immobileでも演奏しているようです。ほぼオルガン、ピアノのみの演奏で、瞑想的な持続音と残響音が印象的な曲や、オルガンの神々しい圧倒的な曲などバリエーションに富んだアルバム。ほんとに素晴らしいです。 (日野)