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Kali Malone
The Sacrificial Code
Ideologic Organ
- Cat No.: SOMA060lp
- 2025-05-02
パイプ・オルガン、室内楽アンサンブルや電子音楽などのための、持続音を使ったドローン、ミニマルなサウンドをコンポーズし自身のレーベル〈XKatedral〉や、〈iDEAL Recordings〉、〈Portraits GRM〉、そして Stephen O'Malley & Lucy Railtonをフィーチャリングした〈Ideologic Organ〉からのリリースで実験音楽の部類としては異例のセールを記録し信頼を得ているカリ・マローンの新作がリリースされました。MORTITZ VON OSWALDの聖歌隊の起用にも驚かされましたがKali Maloneも冒頭「Passage Through the Spheres」で、フランスの現代声楽、聖歌隊のアンサンブルのための作曲。オルガンのための曲は Kali Malone自身とStephen O'Malleyが演奏しており、ブラスのための曲はAnima Brassが演奏。音階をたどりながら、特殊にチューニングされた音の共鳴、不協和のミニマルなサイン波の奏でる音など。レーベルは「賛美や霊的啓示のための音楽でははない」と示し、『この音楽は、典礼聖歌のような重厚さと無限への執着を持ちながら、人間の経験という地上の領域からその重みを引き出している。聴き手を今この瞬間に引き込み、日、週、年、生涯の経過にも似た音楽の織り成すパターンの中に自分自身を発見させる音楽である。』と紹介しています。見開きスリーヴ2LP、8ページのブックレットとダウンロードコードが封入されています。 (サイトウ)
Track List
電子音楽名門老舗〈EDITIONS MEGO〉と仏電子音楽研究所〈INA-GRAM〉共同企画”RECOLLECTION GRM”から派生した”PORTRAITS GRM”からの作品。2020年から2021年にかけてのGRMスタジオ滞在中に、なんと伝説的ラウドスピーカーオーケストラ”Acousmonium”の為に作曲録音されたもの(!)。その経緯もあってか、彼女を特徴づけているパイプオルガンによるミニマルドローンではなく、トロンボーンやバスクラなどの楽器、シンセサイザー(ARP 2500)、正弦波ジェネレーターを使用した複合音響アンサンブルに。グレゴリオ聖歌のような独特の音色のポリフォニー、正しく調整されたハーモニーは圧倒的。Bサイドなんかはハードコアまで到達しているように感じる。ファーストプレスを逃した方は勿論、電子音響マニアにまで是非届いてほしい名作です。推薦。 (Akie)
前作「The Sacrificial Code」も素晴らしく即売り切れましたが、こちらも期待以上の素晴らしさ。短いフレーズのループをゆっくりと時間をかけて何度も何度も繰り返していく。聴いていくほどに思考することをやめ、音に浸って一緒に溶け合うような感覚に。ラモンテヤングやテリーライリーとは違うシンプルな方法ではありますが、パイプオルガンの素晴らしい音色も相まってシンプルだからこそ持っている強度がある。歴史に残る一枚になるかもしれません。 (日野)
カリ・マローンの2017年リリース。バロック期に、通奏低音に使用されたリュート系の弦楽器テオルボ奏者ピーター・ソーダバーグと彼女のエレクトロニクスのコラヴォレーション20分に渡る「Velocity Of Sleep」。Gong(銅鑼)との「1113」。ヴィオラ二人とダブルベースをフィーチャリングした「In Light Of Marwa」。正弦波、不協の共鳴、音の波が干渉しあってうねりを産み出していく。素晴らしい。 (サイトウ)
Track List
前作「The Sacrificial Code」も素晴らしく即売り切れましたが、こちらも期待以上の素晴らしさ。短いフレーズのループをゆっくりと時間をかけて何度も何度も繰り返していく。聴いていくほどに思考することをやめ、音に浸って一緒に溶け合うような感覚に。ラモンテヤングやテリーライリーとは違うシンプルな方法ではありますが、パイプオルガンの素晴らしい音色も相まってシンプルだからこそ持っている強度がある。歴史に残る一枚になるかもしれません。 (日野)
スウェーデンストックホルムを拠点に活動する作曲家/マルチインストゥルメントアーティストのKALI MALONE。これまではGONGの演奏や複数の管楽器奏者の為の作曲、ライブではエレクトロニクスでソロ演奏するなど多種な方法で表現していたようで、今回はストックホルムにある音大のRoyal College of Musicにて録音された曲をまとめたものがリリースとなりました。生々しいソロのパイプオルガン演奏、そしてバックグラウンドのハーシュノイズまでもが緊張感と神聖さを醸し出している素晴らしい音楽の瞬間を切り取ったもの。ふくよかな低音が特に良いパイプオルガンの響き、そしてエモーションを隠すことなく表現した演奏にはどうしても感動してしまう。長い年月聴かれていきそうなシンプルで強度のある音楽で、どうしても持っておきたいと思える一枚です。 (日野)
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前作「The Sacrificial Code」も素晴らしく即売り切れましたが、こちらも期待以上の素晴らしさ。短いフレーズのループをゆっくりと時間をかけて何度も何度も繰り返していく。聴いていくほどに思考することをやめ、音に浸って一緒に溶け合うような感覚に。ラモンテヤングやテリーライリーとは違うシンプルな方法ではありますが、パイプオルガンの素晴らしい音色も相まってシンプルだからこそ持っている強度がある。歴史に残る一枚になるかもしれません。 (日野)