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Razen
The Night Receptionist
Meakusma
- Cat No.: MEA024
- 2019-04-16
今作は、アラビックな織物テキスタイルの素材、繊維、織物という工程をエレクトロニクスに変換した、音の物質性をも取り込みながら、ミュージック・コンクレート的音素材、それらの音断片がカットアップ・コラージュされながらアンビエント・オリエンタル・イマジナリーに反復ミニマル化、微細で繊細なエレクトロニクス粒子がリズミック/ポリリズミックに弾け躍動して絡み合い音楽を奏でるイマジナリーでマジカルでメディテーショナルな音世界がめくるめく。名門TOUCHならではの音響品格アカデミックながらも、仄かにダンスミュージック的世界観の魅力も優しく内包されたモダン・サイエンスな実験音楽音響名作が誕生している。レコメンド。トラックリストからもぜひ。 (コンピューマ)
Track List
STEPHAN MATHIEU、AKIRA RABELAIS、OREN AMBARCHIなどの奇才らとコラヴォレーションを重ねながら、音楽理論家としてアカデミックな見地から現代電子音楽前線で活動してきたKASSEL JAEGERことFRANÇOIS BONNE。”ARP 2500”の電子波とポジティブオルガンを合成した鍵盤ドローンや、フィールドレコーディングのレイヤー&残響など。倍音構造と共鳴音、加えてポストクラシカルなリードへの探求を成し遂げた名作の誕生。 (Akie)
Track List
ゼデルゲム、ロンドン、ポートランドを横断するレーベル、(K-RAA-K)³、Veritcal Form、BSI Recordsからリリースされた3つの作品、2002年「Renzo」2000年「East Coast Bugs」1999年「Quarry」からコンパイルされた4トラック。静と動、闇と光の間をゆっくりと進むオーガニック・ミニマリズ・ダブA1「RENZO」(sample1)、端正な深海ダブA2「ESSO」(sample2)、メランコリック・ドリーミー・エレクトロニカ桃源郷ミニマリズムダブB1「QUARRY A」、そして、物音4/4ドローン・ミニマリズム・ダブワイズ・テクノ秀作B2「RUNNING DOG(REBORN)」(sample3)を収録。Remastered and cut by Frank Merrit @ The Carvery, London. (コンピューマ)
Track List
テープレコーダーによるフィードバック演奏の晩年の成熟期の瞑想的持続音の名作3曲を収録。1969年6月のA1「Stress-Osaca(11:35)」(sample1)、ジャケットでのEliane Radigue本人が耳にあてている貝を使用した?海中へのイマジナリーな水中宇宙へのロマンに満ちた瞑想フィードバック・ドローン・ミニマリズムな1969年4月のA2「Usral(13:32)」(sample2)、1970年の「Omnht(19:42)」貴重な写真、スコア、ライナーノーツが収められた16ページにもおよぶLPサイズのブックレット付き。豪華見開きジャケ。音の処方箋。 (コンピューマ)
セルビアの工場で人生の大半を過ごし、定年退職後に音楽制作を始めたという、未だ詳細不明で謎のベールに包まれているミステリアスなモジュラー・エレクトロニクス・ドローン作家、鬼才中の鬼才Abul MogardがTAPANの音源を基にリワークを手掛けたエレクトロニクス驚異の音世界。厳かで静謐スピリチュアル16分37秒にも及ぶA面「Europa (Abul Mogard Rework)」(sample1)、サイケデリック・ドローン・リズミックなモジュラー・シンセサイズド・リズムもミニマル・ドープ&ドープにコズミック・グルーヴする14分22秒のB面「In my Heart (Abul Mogard Rework) - Tapan feat. Radwan Ghazi Moumneh」(sample2)も圧巻の2トラックを収録。 (コンピューマ)
先鋭電子音楽処〈ROOM40〉から、パンデミック最中に成立した大型プロジェクトによるアルバム作品が到着!レーベルオーナーLAWRENCE ENGLISH主導に、東南アジアのハードコア・実験サウンドユニットSENYAWA、OREN AMBARCHIやJIM O’ROUKEとのコラボレーションでもお馴染みのドラマーJOE TALIAらが集結。呪術的ドローンを舞台に打楽器とドラムの鬼気迫る掛け合いを見せる「Perburuan (The Hunt)」(sample1)など。軸となるSENYAWAの予測不能な音源を、各アーティストが新たな深みへと持ち込んでいくサウンド・エクスペリエンス。 (Akie)
"Isoma"のレーベルラインである〈FUTOP MUSICA〉から着実にリリースを重ねていたLORENZO FORTINOが〈HONEST JONS〉配給でレーベルをローンチ!ビートを必要とせず脈動をするシンセサイザーループ、ビートレストランス。それだけでなくギターやクラシックピアノを用いたコンテンポラリーミニマル〜ドローンも披露。マスタリングとカッテングは名門〈DUBPLATES & MASTERING〉。 (Akie)
Track List
Huerco S.が自分のアンビエント〜ドローンサイドを強く押し出した前作「For Those Of You Who Have Never (And Also Those Who Have)」から早2年。新たな名義Pendantとして、前作からさらに更新した渾身のアルバムをリリースしました。このPendantの名義と、自分のレーベル〈WEST MINERAL〉では「20世紀後半から21世紀初頭の一般的なダンスミュージックを除く全てのもの」へ目を向けていくという説明がされていますが、この動きは今後も要注目。しかしながらこの作品に「アンビエント」という言葉を使うには稚拙に感じるもので、うまく言えませんが昨今のありふれたアンビエントものからは一線を画すものではないでしょうか。もちろん大推薦です。 (日野)
インドネシアの芸術集団UWALMASSAから、ミニマルハウス/テクノ作家PRETTY SNEAKY、そして現代エレクトロニックミュージック屈指の才能NICOLAS JAARまで、学術的見地より音楽を探求する〈MANA〉の新作!SMALL FISH WITH SPINE名義では〈APOLLO〉や〈OMW〉に参加、その他ヴィジュアルパフォーマンスやバンド活動でもコアなフォロワーを獲得しているRIZ MASLEN。ゴシックなインダストリアルビートトラック「Untitled 4」(sample1)を筆頭に、ヴォリューミーな低音域に加え、深いリバーブ空間の形成で展開する4つの長編トラックを収録!名門”DUBPLATES & MASTERING”によるマスタリングとカッティングも荘厳なサウンドに寄与してます。圧巻。 (Akie)
Track List
豪州クリスマス島の亡命希望者収容所とセラピストをめぐるドキュメンタリー作品「Island Of The Hungry Ghosts」のOST。13フィートの弦楽器や自作楽器を使ったドローン、フィールドレコーディング、電子ノイズを化合。興味深いのがフィールド録音サンプルの多様さで、波音や風音などの自然が放つサウンドのみならず、伝統的な中国の祭り太鼓、島で録音された仏教の尼僧の詠唱なども録音。サウンドトラックでありながら情景を映し出すデザイン、映画を観たかどうかに関係なく楽しむことができる一枚。 (Akie)
Track List
LARAAJIとJONATHAN GOLDMANの再発も手がけた〈MORNING TRIP〉から。自主制作含め150近くのアルバムを製作、様々なチベタン・ベルを操り、35年のキャリアを築いたニューエイジ/アンビエント先駆者KARMA MOFFETTの初期作再発!登山家ハインリヒ・ハラー著『Sieben Jahre in Tibet.』(1952)からインスピレーションを受け製作。雄大な山々の高台への神秘的な旅を想起したチベタンベル、ホーンの穏やかなドローンに、MOOGアルペジオを重ねた瞑想ミニマルドローン作品。 (Akie)
マンチェスターの電子音楽処〈SFERIC〉や〈BOOMKAT EDITIONS〉にも作品を残すJAKE MUIR、そしてギターから打楽器まで操るマルチインスツルメントアーティストEVAN CAMINITIによるタッグが実現!現代の商業主義的アンビエントミュージックに対するアンサーとしての攻撃性を帯びたダークアンビエント、メタルドローンアルバム。CAMINITIによるインプロエレキギターをCAMINITIが加工分解、そしてフィールド録音をレイヤーすることでサイケデリックな音の層を完成。ドゥームメタル、ジャズ、ドリームポップ、LAサイケを複合させた方向感覚を狂わせるアヴァンアンビエント作品に。終始ダークなトーンを保持しながらも、浮上する柔らかなコードに惹き込まれる。 (Akie)
Track List
〈SMALLTOWN SUPERSOUND〉が手がけるオフサイドジャズライン”LE JAZZ NON SERIES”新作!アコーディオン奏者/メディテーティブドローンの巨匠であり、2016年に惜しくもこの世を去ったPAULINE OLIVEROS。サイケ,ノイズ,サウンドアートまで内包する実験サウンドでカルトな人気を誇るREYNOLS。90年代後期にインターネットを介して執り行われたコラボレーション作品。REYNOLSが操るコンピューターサウンド、トロンボーン、シンセサイザーのフリーノイズドローンの中に、OLIVEROSのアコーディオンの痕跡。ミックスダウンの技術もありますが、遠く離れた場所で録音されたとは思えぬダイナミクスには驚かされる。瞑想の向こう側へ連れて行く作品。 (Akie)
これまでにもMAALEM MAHMOUD GANIAの再発などを手がけてきたディープ発掘専科〈HIVE MIND〉から、バングラディシュ伝統音楽を基礎にしたサイケデリックフォーク〜エレクトロニクス。2015年にバングラデシュを脱出、リビアでの迫害などの困難を乗り越えイタリアにたどり着いたMOHAMMED AFTER HUSSAINが歌唱、北インド伝統打楽器”パクハヴァジュ”や金属性のリードを発音体とする鍵盤”ハーモニウム”を担当。そのバングラディシュの伝統音楽は、 PAQがシンセドローンや電化アレンジを加えることで再編成。リミテッドプレス。 (Akie)
Track List
DREAM SYNDICATEの一員としてラ・モンテ・ヤング、マリアン・ザジーラ、アンガス・マクリース、ジョン・ケイルらと共に永久音楽劇場に早い時期に関わっていたヴァイオリニスト、トニー・コンラッドが72年にFAUSTと録音した90年代以前のリリースでは唯一となるアルバム「Outside The Dream Syndicate」。のちの前衛ロックに多大な影響を与え続けた大名盤。意識を取り払う類の音楽です。 R.I.P. TONY CONRAD. (サイトウ)
何も起こらない18分ほどの自然現象によるゆるやかな至福の心地よさが続くエレクトロニクス・ドローン・トラック「Wire」が4パターン収められている。US電子音楽/実験音楽を代表する老舗名門LOVELY MUSICより1980年にリリースされていた作品で、同レーベルより1992年にCD化されつつも長らくメーカー切れ廃盤かと思われ入手困難だったものが何十年?ぶりに2017年、奇跡のリプレスが成されました。祝祝祝!!! (コンピューマ)
イングランド北部のハル出身、薬物乱用、アルコール依存症、ホームレスといった苦闘を経て芸術制作を志すコンセプチュアルアーティストRICHIE CULVER。そしてBUTTECHNO名義を使い分け、〈TTT〉〈ТРИП〉〈INCIENSO〉〈CITY-2 ST. GIGA〉とあらゆる先鋭レーベルに参加してきた鬼才PAVEL MILYAKOV。CULVERの即興的かつ連続性を帯びたサウンドワークに共感し実現した共同プロジェクト!アンビエントトーンで導きながら、グリッチノイズのレイヤーでオーケストレーションする「Track 1」(sample1)、シンセサイザーの閃光を不規則に乱射した「Track 3」(sample2)など、不協和音のカタルシスを切り取った5つのトラック。 (Akie)
Track List
後年の「Deep Listening Band」等の壮大な残響音とは対照的で、ノンエフェクトでささやかに爪弾かれる長尺2曲が収録。A面は声とアコーディオンのロングトーンが被さり、じっくりと音程が移り変わっていくお手本の様なドローン曲。それに対し、B面はドローンをボトムにメロディが流れる様に爪弾かれるものですが、体感する時間的感覚はどちらも似ているのが興味深い。本作は1960年代に録音されたようですが、録音当時はジャケから想像できるように禅センター近くの山の中で暮らしており、その経験が音色の深さに耳を傾ける忍耐を学んだという本人談。是非音に入り込んで聴いてほしい作品です。推薦! (日野)
Track List
タイトル曲であるA面はSpringfield Accordion Orchestraの為に作曲された作品で、20台のアコーディオン、2台のバスアコーディオン、5人のパーカッションのオーケストラに加えてPaulineがソリストを務めています。綿密に構築された疾走感のあるリズミックなアプローチがある意味驚きで、ドローン以外のコンポジションの才能も感じさせられる壮大な楽曲となっています。B面の「Horse Sings From Cloud」は1stアルバムにも収録されていますが、こちらはアコーディオン、ハルモニウム、バンドネオン、コンサーティーナという4人編成。Paulineは純正律にチューニングしたアコーディオンを使用することが有名ですが、この曲では逆に微分音のチューニングのズレを意図的に取り入れ、そのズレから生じるガムランの様な煌めく音の揺らぎにフォーカスを当てています。音楽的喜びに溢れた1stと、それをさらに掘り進めた深みのある2nd。どちらもPauline Oliverosの重要作として欠かせないものなので、この機会に是非です! (日野)
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ブリュッセル拠点のグループRAZENによる2018年にリリースされた全4曲約1時間のアルバム。ウッドベース、ショームという木管楽器、シンプルな構成の中世からある楽器モノコード、サントゥールという弦を叩いて演奏する楽器、ホンメルという弦楽器、サランギというインドの弦楽器など特殊な楽器を多種使い、音が混じりあっていく瞑想的な演奏をしています。倍音が特徴的で神聖な雰囲気のドローンに、ウッドベースが一定ではないミニマルに弦を弾き、かすれて聞き取れないような声のささやきが乗っていくような曲や、さざめく弦楽器のゆらめきを聴くドローン。美しくきらめいていくアルバムです。 (日野)