- CD
Various Artists
Zanzibara 10 - First Modern: Taarab Vibes From Mombasa & Tanga, 1970-1990
Buda Musique
- Cat No.: 860354
- 2024-01-25
2010年にモンゴルのホーミーがユネスコの無形文化遺産に登録されたのを受け、そのレファレンスワークたるべく編まれたものとのことで、この伝統芸術を巡る多様性にも配慮しつつ、口琴やトブショール、馬頭琴、ヤトガ、オーケストラ、伝統楽器アンサンブル。そして、1950年代や60年代のアーカイバルな録音、ホーミーの現代的展開の背景ともなる都市の環境音/フィールドRECも収録。ロングボックス2枚組CDに全43トラック、1954年から2016年までの録音(28トラックは未発表)を収録時間150分以上にわたって集成。写真も綺麗です。ワールド・ミュージック名門BUDAからの贈り物。DONATO DOZZYも口琴でアルバム一枚作ってましたね・脳の奥底 / 記憶を刺激するこの音色は、ダンス・ミュージックリスナーにも瞑想アンビエントとして使えそうです。フロアでも試してみてっください。 (Shhhhh)
時代的にフランスによる何度目かの植民地支配や日本の侵略など激動の時代に残されたSP音源からのセレクト。植民地化によってジャズやシャンソン、タンゴやラテン、ハワイアンなど大衆音楽が流入してきて、ベトナムの伝統歌謡と混ざった感じのモダンな歌謡集。タイトル通りのノスタルジック・ベトナムに夢現。Vinyl化されてないだけで紹介されてなかったですが名門BUDA MUSIQUEのグッジョブ。ラジオ的にも楽しめます。 (Shhhhh)
Track List
台湾の人口の大半は漢民族ですが、それ以外にも50万人ほど原住民がいるそうで、その彼らの起源は5000年前に海を渡ってきたオーストロネシア人だと言われています。それぞれの民族は各々言語を持ち、殆どは東側の山岳に棲んでいたとのこと。お祝い事だけでなく、雨乞い、精霊との会話に用いられた原住民たちの声楽を集めたのがこちらのコンピレーションCD。アミ族、タイヤル族、ブヌン族、パイワン族、プユマ族、ルカイ族、タロコ族、ツォウ族、ヤミ族の9種族の声。そして口琴、太鼓、竹笛などの伴奏も。オーストロネシア語族はマダガスカルから東南アジアまで分布されるそうで、そのせいでしょうかアジアのフォルクローレというより、海の記憶の音楽というか、ニューカレドニアやインドネシアのそれと近い、殆ど一緒。と思ったらアイヌ音楽のような響きのものまで。位置は日本のお隣ですが、ここまで全く文脈が違う音楽があったとは驚き。個人的にも声楽は好きで世界中のを集めてますが、台湾だけでここまで豊潤なものがあるとは。曲名も"太古のラブソング"などロマンチックですなあ。一生聴きましょう。 (Shhhhh)
63年、67年、70年のアルバムからのセレクトと、96年にリリースされたコンピレーションからセレクトしたTSEGUE MARYAM GUEBROUのピアノ・ソロ。音に霊性が宿ってしまうような純粋ピアノサウンド。圧巻の素晴らしさ。ひたすた美しい。感動の音の軌道。28pageのブックレット付き。〈MISSISSIPPI RECORDS〉もこれをライセンスしてリリースしていました。 (サイトウ)
フィリピンのミンダナオ島の南部のセブ湖の少数民族のティボリ族の女性たちの自作楽器による演奏をフィールドレコーディングした「Women Artists Of Lake Sebu(セブ湖の女性アーチストたち)」。オールカラーのフォトブックレットが付いていて、鮮烈な赤色を使った民族衣装も印象的。NGOアルタミラの企画で、写真家でもありアンビエント作品もリリースしているフランスのBORIS LELONGによる作品。「Ethiopiques」シリーズでも知られるフランスのBUDA MUSIQUEから。 (サイトウ)
東アフリカのスワヒリとインド、ペルシャ文化、ポルトガル語文化の影響が混ざってできたと言われるターラブ。これはエチオピークシリーズで有名なレーベルBUDAから、実はザンジバルのシリーズもありその2021年作です。70年〜90年代のターラブを集めたコンピレーション。UKのON THE CORNERから昨年出たSITI MUHARAMへの注目度からこの辺がなんだか気分だなと思ってました。アラビックみたいに重厚すぎず、古典と違った難解じゃない南インド音楽のようなポカーンとした陽感と、音頭ぽい東アフリカ的リズムの面白い混ざりかと思いきや、初めてタイ音楽のモーラム聴いた時の衝撃を思い出したボーカル。これはオーストロネシア語族の影響でアジアとも繋がっているのでは?という妄想まで膨らむ楽しい辺境アシッドクイズ。ターラブとは他のどのアフリカ音楽とも違っていると言われるが、マダガスカルのような特殊で豊かなアイランド・ミュージック(島だけの音楽ではないが)の一種ってざっくり楽しんでもいいかと思います。こういうのがあるからやめられない。。DJでもどうぞ。最高〜 (Shhhhh)
フィリピン、セブ湖の少数民族のティボリ族のフィールド・レコーディングがベストセラーとなっているミュージシャンでコンポーザー、文化人類学の講師でもあるフランスのBORIS LELONG(ボリス・ルロン)によるフィールド・レコーディング作品新作届きました。不当占領の続くチベットの音楽。チベット仏教の中心地ともいわれるラダックでの録音で中国に破壊されたチベット自治区よりも伝統を多く残す山岳地方らしい。遊牧民や農耕民族の生活の歌。BORIS LELONGによるアンビエンスを交えた録音と編集によって、トータルアルバム的に仕上がっています。ユニゾンと、自然のひびき。喜びの歌。祝福するかのようなベル。澄み切ったソウル・ミュージック。Harvest Song(sample_1)。仏教の音楽も。IWAKI KENTARO氏、shhhhh,Alex Cellerも賞賛しておりました。 (サイトウ)
フィリピン、セブ湖の少数民族のティボリ族やインドのラダックへ逃れた亡命チベット人たちによる素朴な労働歌、祭儀歌、そして生活音など。2000年代以降のワールド・ミュージックでも屈指の名盤を出してくれたフランスはサン・ドニに拠点を置くNGO団体「アルタミラ」からの数年に一度の贈り物。今回はマダガスカルは南の高地に住む、ベトシレオ人のタンガ一家による演奏+その生活音です。一家による高速ダンス・ミュージック、ポリフォニーコーラスと弦楽器アンサンブル(ギター、カボシー、カララカ、バシスタ、ハーモニカ...)甲高く素朴な子どもたちの歌とメロディがひたすら美しく、まだ見ぬ現地へ優しくトリップさせてくれる、相変わらずシネマティックな魅力に溢れた盤です。ブックレットの写真も素晴らしい。録音はもちろんアンビエント作家、ボリス・ルロン。
動画と合わせてどうぞ。 (Shhhhh)
極寒の広大な自然が育んだスピリットが滲み出る音楽の魅力。アジアの少数民族も多数リリースしているBUDA MUSIQUEのシベリア先住民の録音。 (サイトウ)
この不思議な音色の弦楽器とアレムによる呟きのような、呪文 のようなボーカル/ボイスのみ。古えからエチオピアに存在し たであろうサウンドスケープは今聴いても呪術的ながら、どこか雄 大な癒しの感覚も内蔵されています。YOSHIMIさんに大昔に教えてもらいました。時空を越えてしまってる ワールドカルト盤。 (Shhhhh)
9 世紀からの歴史を誇るカンボジア王立舞踊団による演奏。ガムランそっくりの 木琴の音色と、艶やかでなんとも言えないボーカル。バリやジャワのガムランや、タイ・ファンクなんかも耳に馴染んできましたが、これはまたなんとも言えない聴いたことあるようでないバランス感覚のアジアン舞踏音楽ですね。しかし さすが王立だけあってだらだらセッションにならず、絶妙なところで均整を保っているナチュラル・トリップミュージック。変わった民族音楽を探してる方にもオススメ。納涼にもどうぞ。 (Shhhhh)
アフリカ・インド洋のマダガスカル島のギター名手TETAの自らのルーツ回帰アルバム第二弾。彼のルーツであるマダガスカル西南部チュレアール地方に伝わるマロヴァニーという長方形の箱型の弦楽器を用いた伝統音楽ツァピックを、ギターに持ち替えてオリジナリティを探った意欲作の続編。バハマの名人Joseph Spenceともまたひと味違った優しい魅力が素敵。全12曲。 (コンピューマ)
ムラトゥの横でSAXを吹いていた奇人。現在もGETATCHEW MEKURIA & THE EXで異次元歌舞伎サウンドを吹き鳴らしておられる彼の、脂ノリノリ・とろとろの1972年ソロアルバム。どうしてこの演奏スタイルになったのかは賢い人にきいて下さい (2YANG)
当店でもベストセラーのフィリピンのミンダナオ島の南部のセブ湖の少数民族のティボリ族の女性たちを手掛けたBORIS LELONG監修によるチベットの伝統音楽。純粋な美しさと力強さに心打たれます。 (サイトウ)
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東アフリカのスワヒリとインド、ペルシャ文化、ポルトガル語文化の影響が混ざってできたと言われるターラブ。これはエチオピークシリーズで有名なレーベルBUDAから、実はザンジバルのシリーズもありその2021年作です。70年〜90年代のターラブを集めたコンピレーション。UKのON THE CORNERから昨年出たSITI MUHARAMへの注目度からこの辺がなんだか気分だなと思ってました。アラビックみたいに重厚すぎず、古典と違った難解じゃない南インド音楽のようなポカーンとした陽感と、音頭ぽい東アフリカ的リズムの面白い混ざりかと思いきや、初めてタイ音楽のモーラム聴いた時の衝撃を思い出したボーカル。これはオーストロネシア語族の影響でアジアとも繋がっているのでは?という妄想まで膨らむ楽しい辺境アシッドクイズ。ターラブとは他のどのアフリカ音楽とも違っていると言われるが、マダガスカルのような特殊で豊かなアイランド・ミュージック(島だけの音楽ではないが)の一種ってざっくり楽しんでもいいかと思います。こういうのがあるからやめられない。。CDのみですが本年度ワールドもの好きな盤ランク入り。DJでもどうぞ。最高〜 (Shhhhh)