- 12inch
Melchior & Pronsato
NIJINSKI PICNIC PART ONE
Foom
- Cat No.: FM020
- 2023-06-22
名門〈Perlon〉などからリリースを果たすBruno PronsatoとThomas Melchiorによる名ユニット"MELCHIOR & PRONSATO"によるダークなミニマルハウス・テクノEP。
Track List
Track List
12年ぶりに復活した黄金コンビ"MELCHIOR & PRONSATO"がロックダウン中に制作した2枚のEPシリーズ"Nijinski Picnic"。そのPart2となる本作も非常にダーク。まずはpart1にも収録された"Nijinski Picnic(Organ Version)"の別バージョンから。前作より全体の音色をさらにタイトにさせることで、様々な音の像がより明瞭になった (Bells Version)(Sample1)は、音の隙間からかすかにあらわれる不気味な男の笑い声が狂気じみていて、これまた怪作。続いて、タイトでありながもアグレッシブなボトムグルーヴが主体のA1.Candidate(Sample2)は、囁くような女性の声ネタと呻き声のような低音ボイスサンプルがメランコリックなメロディーと共に入り混じる、恐怖すら感じてしまいかねない世界観。しかしそれがまた別の希望を示しているようにも聞こえてかっこいい…。今回も必聴です!! (Ashikaga)
Track List
ARTHUR RUSSELL作品や、LOVE OF LIFE ORCHESTRA、80年代のNYC前衛シーンに属して様々なプロジェクト、コラヴォレーションで活躍したサキソフォニストPETER GORDONと、CHARLATANSのTIM BURGESSのコラボレーション。ベルリンのレーベル〈FOOM〉を主宰しているBENJAMIN FREENEYがリミックス。 ねじれた時間感覚。圧倒的な音の質感、ベースの低周波。コンテンポラリー・エレクトロニック、素晴らしい一枚。 (サイトウ)
Tischlerei Deutsch Operでの1週間の滞在中に制作されたエレクトロ・アコースティック的センスがスパークした実験性とフロア効能とのバランスも面白い3トラックを収録。 (コンピューマ)
2014年に同じく〈FOOM〉から発売されたPETER ZUMMOのアルバム「LATERAL PASS」の際にも収録されたSix Songs。そのSix Songsの中から未発表音源となるSong IとSong IIの異なるバージョンのセッションが今作「Frame Loop」に収録されています。基本的には作曲されている曲を基盤としながらも、エレキチェロのARTHUR RUSSELL、コンガのMUSTAFA AHMED、マリンバのBILL RUYLE、そしてトロンボーン、ユーフォニアムのPETER ZUMMOという少数人数で、テーマを行ったり来たりしていく落ち着いたセッションで楽しさが伝わるような好作。 (日野)
アーサー・ラッセルが参加したこともあるLOVE OF LIFE ORCHESTRAの中心的二人でNYC70sアンダーグラウンド〜現代音楽の住人〈THIRSTY EAR〉を設立するピーター・ゴードンとS.ライヒから坂本龍一作品にも参加、SONYのカセットのCMにも登場しているNYC前衛パーカッショニストの巨人デヴィッド・ヴァン・ティーゲムの二人がLOVE OF LIFE ORCHESTRA以前に残した78年の未発表音源発掘。「血みどろ臓物ハイスクール」等で知られるバロウズやマグリット・デュラス、フルクサスに影響を受けた実験小説家、パンク詩人でピーター・ゴードンの奥方でもあるキャシー・アッカーをフィーチャリング。パンク・ファンク&ポエットのA-SIDE。電子音楽家らしい音響、ミキシング&ダブも素晴らしい。一転、ヴァン・ダイク・パークスみたいなバンド・アンサンブル、ほんわかムードのB-SIDEも絶妙です。ローリー・アンダーソンのアートワークです。 (サイトウ)
ロックと現代音楽的アプローチが顕著である初期作品は'99年頃からBOREDOMSもカヴァーしライヴの定番として演奏される、あらゆる先駆けの布石を投じてきた前衛ギタリスト・RHYS CHATHAMの新作が、ARTHUR RUSSELとも関わりの深いPETER GORDONやPETER ZUMMOらをリリースしている<FOOM>からリリース!3:2比率のピタゴラス音律に基づいたチューニングで、A面の第1部では、彼にしてはめずらしいというクレッシェンド奏法が聴ける、フェイヒー譲りのフィンガーピッキング・スケールを用いたギターによる組曲”Part One”(sample2,3)、そしてB面の第2部ではウィンド・ウッドフルートを主体としたドローン・ノート”Part Two”(sample1)を構成した「ピタゴラスの夢」。63歳となっても衰えることを知らない果敢なエネルギーの坩堝を感じる1枚!
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〈Bosconi〉や〈Perlon〉などからリリースを重ねミニマルシーンにおいて屈指の人気を得る名匠Bruno Pronsatoと、同じく〈Perlon〉からのリリースやFumiya Tanakaとのプロジェクト"Tofu Productions"でも知られるThomas Melchiorの2人による黄金コンビ"MELCHIOR & PRONSATO"。ロックダウン中に制作されたという本作。A1.Of The Crowd(Sample1)の最初に流れる不穏なアンビエンスは、コロナ禍の不安を著しているかのよう。ただそこからウォーミーなメロディーが流れ込み、コミカルなピアノリフがひっそりと、けど印象的に響いているのが面白い。また、重いベースによるダークなグルーヴにミニマルサウンドと女の子の声が漂う狂気じみた怪作B2.Nijinski Picnic (Organ Version)(Sample2)では、途中で差し込んでくる鮮やかなストリングスに希望を感じさせます。名手"MELCHIOR & PRONSATO"による時代を表現した見事なミニマルハウス。必聴です。 (Ashikaga)