- CD
Sugai Ken
如の夜庭
Em Records
- Cat No.: EM1151CD
- 2021-11-06
2013年末にJuzu aka MOOCHY主催"OnenessMeeting"で出会って今作を渡され、その内容に驚かされ配給のお手伝いを申し出ました。
東京のクリエイター、スガイ・ケン氏の紡ぎ出す摩訶不思議でネオ・ハポニスモなサウンドスケープ。
アルゼンチン諸作がフォルクローレや南米の自然から奏でられるように、今作"時子音-TOKISHINE"は幽玄な日本人的叙情/アニミズムによる空間性で脳髄と記憶を刺激されました。
DJ DISCHARGEも大絶賛のNuアンビエント/和ドローン!すでにdublabやアルゼンチンのエミリオ・アロ本人からもメンションがあったようです。さらりとあちら側へ。 (Shhhhh)
Track List
SUGAI KEN新作です。DISCREPANTから「てれんてくだ」(手練手管)。カスタムメイドのモジュラーシンセも導入。昭和とかもっと古の日本的なまやかしの情景、ぐっと音に焦点を当てると奇想、ユニークな音世界が繰り広げられていて、かなり不思議な世界。新たな次元に到達している。SUGAI KENの間違いなくベストな傑作で、日本から生まれつつある音楽カルチャーの革新的な意味をもつ作品になるのではないでしょうか。大野松雄やDAVID TUDARたち先人へのオマージュ的でもあり、音の楽しさに満ち溢れている。絶対聴くべき。聴いてほしい! (サイトウ)
17世紀から18世紀にかけて、鎖国政策によって海外から隔絶されていた日本。そこに訪れたのがオランダからの来訪者たちでした。貿易や宗教と共にオランダ人がもたらしたのは治水の技術。322kmもの長さを持つ利根川の治水事業はオランダと日本の共同プロジェクトでした。SUGAI KENは、利根川を縦断する3つの地点を巡り、通常のマイク、バイノーラルマイク、水中マイクを使って環境音を録音。太平洋へと流れる利根川の風景の変化をサウンドで表現しており、フィールドレコーディングによる生々しい環境音と、より研ぎ澄まされたエレクトロニクス粒子の凜とした存在感と端正緻密にデザイン配置されたオリジナリティある極上音響空間が丁寧に織り成されており、SUGAI KENならではの唯一無二ユニーク摩訶不思議で有機的まろやかユニークな鳴りの心地よさに贅沢に包まれる。一つ一つの音、全ての音と間合いに意味と背景を感じてしまいます。利根川をテーマに、江戸時代から現代に至るまでの歴史と新日本紀行的な”失われていく日本の原風景”への憧憬も強く感じさせてくれるドキュメンタリー的な要素もロマンティック秀逸で美しい。ジャケの「ばんどうたろう」は利根川の別名。トラックリストからも是非ともどうぞ。 (コンピューマ)
〈FEED〉からの「時子音-Tokishine」、自主リリースの「只 -Tada-」が当店でも話題になり、EM、オランダLULLABIES FOR INSOMNIACSのリリースを経て、〈RVNG Intl.〉から待望の新作です。日本的な世界、和の霊性を感じさせるアンビエントミュージック、ニューエイジ、音響サウンド。スティーヴ・ライヒなんかの実験的要素の面白いさもある。他には類を見ないサウンドヴィジョンで、音世界の広がりと強度をまして、新たな領域に到達しているなと。素晴らしいアルバムです。VISIBLE CLOAKSとレーベルオーナーMATTとのツアーがまもなく始まります。 (サイトウ)
〈FEED〉からの「時子音-Tokishine」、自主リリースの「只 -Tada-」が当店でも話題になり、EM、オランダLULLABIES FOR INSOMNIACSのリリースを経て、〈RVNG Intl.〉から待望の新作です。日本的な世界、和の霊性を感じさせるアンビエントミュージック、ニューエイジ、音響サウンド。スティーヴ・ライヒなんかの実験的要素の面白いさもある。他には類を見ないサウンドヴィジョンで、音世界の広がりと強度をまして、新たな領域に到達しているなと。素晴らしいアルバムです。 (サイトウ)
「21世紀のジャポニズム」。アルバム「時子音-Tokishine」と「只 -Tada-」もベストセラーのSUGAI KENが、オランダ、アムステルダムのレーベル〈LULLABIES FOR INSOMNIACS〉からアルバム・リリース!魚偏に「念」と書く鯰(ナマズ)「鯰上」。ほんの数十年前まで存在していた妖怪、物の怪が潜む日本の夜の風景を思わせるようなスピリチュアリズムの空想的世界、めちゃいいですね。 (サイトウ)
DJ SHHHHHに紹介してもらった1STも素晴らしかったSUGAI KEN、新作ミニアルバム「只」。ミニマルや現代音楽、電子音楽を消化している世代の、和、アジアのアイデンティティのアンビエント・ミュージック。神々や妖怪の密かに佇むいにしえの神秘性、不思議な空気感を見事に織り込んでいると思います。日本版、MONO FONTANA的なサウンドスケープがあったり、アンビエントの枠には収まりきらないようなTERRY RILEYへのオマージュ的な曲もあったりして、オススメのエレクトロニック・ミュージック、ディープなエンターテイメントです。 (サイトウ)
大阪での初のライヴが素晴らしかったSUGAI KENのRVNG INTL. JAPAN SHOWCASE大阪の会場で先行販売したミックステープ。濃密な謡で幕開けるエクスペリメンタルな音の世界。こちらも在庫若干あります。 (サイトウ)
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発端は、野外で夜虫の声を聞いていた作者がそこに「ある程度の規則性とレイヤー感がある事に気付いた」ことによる。その風景の電化に着手したが、虫一匹一匹をサイン波から加工し、それを手作業でシーケンス組み(!)した為、制作期間は12ヶ月あまりかかった。本作は自然音やフィールドレコーディングをノリで加工したイージーなものとは全く異なる域の純粋な電子音楽であり、新しい領域を提唱する静かで過激な作品!
神奈川を拠点に活動するトラックメイカー、SUGAI KENは日本の夜を想起させる一連の作品、郷土芸能を体感・サンプリングし電化する手法で知られる作家だ。自らをトラックメイカーと称するように、ガチガチの現音原理主義的な音楽家ではなく、クラブ〜ニューミュージック周辺に身を置く、00年代以降の流れに住むアーティストである。-EM RECORDS-