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Laurel Halo / Jessica Ekomane
Octavia / Manifolds
Portraits GRM
- Cat No.: SPGRM009
- 2024-04-30
電子音楽名門老舗〈EDITIONS MEGO〉と仏電子音楽研究所〈INA-GRAM〉共同企画”RECOLLECTION GRM”から派生した”PORTRAITS GRM”からの作品。2020年から2021年にかけてのGRMスタジオ滞在中に、なんと伝説的ラウドスピーカーオーケストラ”Acousmonium”の為に作曲録音されたもの(!)。その経緯もあってか、彼女を特徴づけているパイプオルガンによるミニマルドローンではなく、トロンボーンやバスクラなどの楽器、シンセサイザー(ARP 2500)、正弦波ジェネレーターを使用した複合音響アンサンブルに。グレゴリオ聖歌のような独特の音色のポリフォニー、正しく調整されたハーモニーは圧倒的。Bサイドなんかはハードコアまで到達しているように感じる。ファーストプレスを逃した方は勿論、電子音響マニアにまで是非届いてほしい名作です。推薦。 (Akie)
KALI MALONE、JIM O'ROURKE、LUCY RAILTONら現代音楽をリードする才能にフィーチャーしてきた〈PORTRAITS GRM〉7番。中国桂林市を訪問した際に、カオティックな市場での知覚失調経験から制作されたEVEの「2-12-2017 Guilin Synthetic Daydream」(sample1)は方向感覚を失わせる無重力な電子音響作品に。対してベテランLASSE MARHAUG「How to Avoid Ants」(sample2)は、ギタードローンや合成音声、シートノイズがハードコアに交錯、レイヤード。同じ電子音響作品ながら真逆のアプローチで興味深いスプリット。 (Akie)
KALI MALONE、JIM O'ROURKE、LUCY RAILTONら現代音楽をリードする才能にフィーチャーしてきた〈PORTRAITS GRM〉8番。遂に来たか、という感じですが才媛FELICIA ATKINSONの登場。フィールドレコーディング、断片化したサンプル、電子音の叙情的タペストリー。しっかり旋律をなぞるピアノもミニマル配置されており、瞑想と芸術の中間をとらえた美しい作品に。Portraitsでも変わらずしっかり彼女らしさが出ていてグッと来ました。対するベテランRICHARD CHARTIERの重低音電子ドローンも至極。ドローンで聴覚を掌握し、細かく配置された電子パルス、ノイズに耳を研ぎ澄ます、感覚を鋭利にさせる静謐音楽の極みを見せている。両者のアプローチを考えるとこの2人の組み合わせは抜群すぎる。 (Akie)
KALI MALONE、JIM O'ROURKE、LUCY RAILTONら現代音楽をリードする才能にフィーチャーしてきた〈PORTRAITS GRM〉6番。スカンジナビアを代表するウルティマオスロ現代音楽祭の元ディレクターも務めた作曲家・LARS PETTER HAGEN手掛ける「Transfiguration 4」(sample1)は、ドローン作品でもありながら詩的表現力豊かな交響曲。シンプルなミュージカルの構造を取りながら、直感に基づいた展開とアレンジに陶酔する。DAFNE VICENTE-SANDOVALのファゴットドローン「Minos Circuit」(sample2)は、生成されたフィードバックとハウリングを聴覚に浸透させるミニマルドローン。 (Akie)
Track List
Editions Megoからのリリースでもお馴染み、才人FLORIAN HECKERことHECKERによるコンピューター・サウンド・シンセシスの歴史から最新形の開発を紡ぐSide-A「Statistique Synthétique」(sample1)、TDAZIK等からのリリースでも知られる、Christian Marclayなどレジェンダリーなアーチスト達ともコラボレーションしてきた韓国人チェロ即興アーチストOKKYUNG LEEによる「Teum (the Silvery Slit)」(sample2)をSide-Bに収録したスプリットLP。両面ともにRECOLLECTION GRMならでのアナログカット極上音に仕上がっている。 (コンピューマ)
Track List
石橋英子によるピアノ、波多野敦子によるヴァイオリン、ヴィオラ、Eivind Lonningによるトランペットの演奏と本人のエレクトロニクス、フィールドレコーディングによって丁寧に紡がれる、ジム・オルークの才能でしか成し得ないバランスによる静謐イマジナリーで美しい壮大なる宇宙を感じさせてくれるエレクトロ・アコースティック名曲「Shutting Down Here」が誕生している。PORTRAITS GRMレーベル同時リリースの「Lucy Railton / Max Eilbacher - Forma / Metabolist Meter」も素晴らしい傑作。今後のリリース展開も非常に楽しみです。DLコード付き。RECOLLECTION GRMならでのアナログカット極上音に仕上がっている。かなりショートしての入荷となります。お早めにどうぞ。 (コンピューマ)
Side-AにはMODERN LOVEからの初リリース・アーチストでもあり、Pauline Oliverosアンサンブルへの参加、Chris Watson、Russell HaswellやMark Fellとのコラボレーション含めたシーン注目の女性チェリスト/作曲家LUCY RAILTONによる、2019年パリのMaison de la Radio、INA GRM's Multiphonies Concert Series”Acousmonium”出演の際のチェロ、アイスランドのスコールホルト大聖堂で録音されたオルガン、Serge Synthesiserによる聖なる響きの好奇心を優しくやわらかに刺激する静謐なるイマジナリー・エレクトロ・アコースティック傑作「Forma」(sample1)、そしてSide-Bには、Spectrum Spoolsからのリリースでも知られるボルチモアのシンセサイザー/エレクトロニクス・アーチストMAX EILBACHERによる、地元ボルチモアで2018年11月から2019年3月までに録音されて2019年フランス・パリ”Présences électronique festival 2019”のために制作された万華鏡的ポリリズム音響スペクトル・リズミックな電子音楽傑作「Metabolist Meter (Foster, Cottin, Caetani and a Fly)」(sample2)(sample3)を収録。今後のリリース展開も非常に楽しみです。DLコード付き。両面ともにRECOLLECTION GRMならでのアナログカット極上音に仕上がっている。 (コンピューマ)
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KALI MALONE、JIM O'ROURKE、LUCY RAILTONら現代音楽をリードする才能にフィーチャーしてきた〈PORTRAITS GRM〉新作として、遂に現代電子音楽を牽引する重要人物LAUREL HALOがリリース!イタリアの幻想文学作家イタロ・カルヴィーノ著『Invisible Cities』からインスピレーションを得たバロックモチーフ作品。轟音も交えつつ、メロディーとハーモニーを繊細に生み出す非現実シネマティクス。そして現在ベルリンを拠点とするJESSICA EKOMANEがポリフォニックライティングの可能性を探求した「Manifolds」も素晴らしい。不協和音、重奏する音色のエネルギーをコントロールしながらドラマティックな展開を生み出す現代コンピューター音楽における傑作を披露しています。両面ともに鳥肌が立つ瞬間がありました、お早めに是非。 (Akie)