JAN JELINEK(ヤン・イエリネック)の 2018年のアルバム「Zwischen」。ストックしました。ヴィンテージな電子音楽や、テープミュージック、ミュージック・コンクレートへのオマージュ的でもある電子音楽の楽しさ、魅力が詰まった一枚。ムーグ期のサン・ラの影響も随所に感じられ、その意味では「Loop-Finding-Jazz-Records」から現在まで続くアプローチとも言える気がします。
エレクトロニカ期に登場し、架空の女流ヴィンテージ電子音家URSULA BOGNERや、サンプリング、コラージュを使ったGESELLSCHAFT ZUR EMANZIPATION DES SAMPLES等でのリリース、レーベルFAITICHEでのユニークな活動を続ける唯一無二の電子音楽家ヤン・イエリネック、この名義では12年振りとなるアルバムをリリース!ドイツ語で「between」に相当する単語「Zwischen」をタイトルに、もともとはドイツの公共ラジオの為に製作したものだそうです。ジョン・ケージ、カールハインツ・シュトックハウゼン、オノ・ヨーコら音楽家から、マルセル・デュシャン、ヨーゼフ・ボイス、スラヴォイ・ジジェクら芸術家、哲学者、詩人等々からLADY GAGAまでを対象に、それぞれの曲名で、ウィットな質問を投げかけるタイトルになっております。12年に渡りヴィンテージな電子音楽にオマージュしながらフレッシュな感覚を保ち、繰り返し聴き込めるある種のポップさをもって音楽をアウトプットするヤン・イエリネックの魅力です。推薦! (サイトウ)
JAN JELINEKのレーベルから女性電子音楽家・URSULA BOGNERの音源をコンパイル。久しぶりに入荷しました。
JAN JELINEKが始動したレーベルFAITICHEの第1弾としてリリースされた2008年のリリース名作が嬉しいアナログリプレスです。ドイツで70年代~80年代に活動していたという知られざる女流電子音楽家URSULA BOGNERの発掘と謳われリリースし話題を呼んだ。 (後にANDREW PEKLER & JAN JELINEKによる架空のプロジェクトだと判明します)オープンリールや自作の電子楽器を使ったユニークなエクスペリメンタル・ミュージック。音階やリズムの数的な旋回の面白さ。新旧の電子音楽好きを魅了した一枚。 (サイトウ)
Jan Jelinekの別名義FARBENとして1999年から2002年の間にリリースされた4枚のEPがまとめられて2LPとして発売されました。Jan Jelinekの2002年の名作「Loop-Finding-Jazz-Records」と近い年代でもありクリック・ミニマルな質感は近く、FARBENはそこからさらにカラフルにさせた印象。今も色褪せない抑制の効いたダンスミュージック!
ヤン・イエリネックと仕掛けた架空の女性電子音楽家ULSULA BOGNERやGROUPSHOW、〈ENTR'ACTE〉からのアルバム「The Prepaid Piano & Replayed」も素晴らしかったアンドリュー・ペクラーが3年の月日をかけ作り上げたニューアルバム。MASAYOSHI FUJITA & JAN JELINEK のアルバムに続いて〈FAITICHE〉から。ブラジルの内陸部の先住民を調査した構造主義の作家レヴィ=ストロースの名著「悲しき熱帯」をアルバム・タイトルに戴いていて、〈FAITICHE〉は、「An album of synthetic exotica, pseudo-ethnographic music and manipulated field recordings 」と説明する。空想的なスピリチュアルの世界でもあります。サウンド・トリップ。DOLPHINS INTO THE FUTUREのファンにも推薦! (サイトウ)
Andrew PeklerとHanno LeichtmannとJan Jelinek。3人のプロジェクトGroupshowのライヴ、スタジオセッションの音源をコンパイルした「Greatest Hits」が〈Faitiche〉からリリースされました。
Jan JelinekやAndrew Peklerが拠点としていた今は無き名レーベル〈~SCAPE〉からのデビューアルバムからを中心に、Groupshowのライヴ、スタジオセッションの音源をコンパイル。ヴィンテージな電子音楽、ミュージック・コンクレートをモデルに、3人のエレクトロニクスのライヴ、インプロヴィゼーションのスタイルで演奏される。彼らのライヴパフォーマンスは、ステージ上ではなく、観客の同じ目線の高さ、同じ空間の中で繰り広がれ、インスタレーション的なスタイルをとる。そんな情景を想像しながら彼らの電子音楽のユニークさを楽しんでください。 (サイトウ)
70年代クラウトロック/コスミッシェ・ムジークを下敷きに、微細な変化で常に揺らぎ続けるオーガニックで催眠的なエレクトロニック・ミュージック。ミニマルでありながら、ヴィンテージ・シンセやギターなど様々な素材のサンプル・ループが幾重に重ねられているかわからない程の重厚な音の絨毯。撹乱される時間感覚の魔力。デヴィッド・ボウイのプレイリストにも入った「Lithiummelodie 1」を含む全7曲。Giuseppe Ielasiによるリマスタリングでの復刻。 (足立)