- LP
- Recommended =
- New Release
Eiko Ishibashi
Antigone
Drag City
- Cat No.: DC944
- 2025-06-13
濱口竜介『悪は存在しない』の音楽と同時期に制作されていた石橋英子の新作。『The Dream My Bones Dream』(2018年)以来となる7年振りの歌のニュー・アルバム『Antigone』。〈Drag City〉から待望のリリースとなります。
Track List
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昨年リリースされたGastr del Solのボックスセットの制作でデュオでの魔法に感銘を受け、Rhodri Davies, Andrea Belfi, Nikos Veliotis, Nate Wooley, Cleek Schreyといったアーチストとの共作、ギターのための新作、ピアノ曲、ミュージック・コンクレート作品などを収録。 (サイトウ)
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メンバーは若干入れ替わりながらコアメンバーはそれぞれ変わらず、A1、A2, B2はMusic By Bitchin Bajas、B1は Music By natural information society とクレジットされてます。メディテーショナルなビートレスの16分にわたる「totality」で、幕開け、ラストのトランス要素を持った音楽としても知られるモロッコの民族音楽グワナの要素や、ウーリッツアーピアノやシンセサイザーの電子音楽のインプロ的な要素、スペースロック、スピリチュアル・ジャズなどの要素がクロスしながら混然とグルーヴ、トランスしていく圧巻のサウンド。〈international anthem〉諸作とも並ぶような音楽の素晴らしさが記録されています。是非。 (サイトウ)
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オリジナル2015年リリースはモノトーンのシルクスクリーン、2020年の2ND EDITIONとも異なる新たなカラーでのシルクスクリーンプリントのアートワーク。3rd-edition。ウーリッツァー、ハーモニウム、シンセサイザーやハープ、モロッコの民族楽器グエンブリなども交えながらサイケデリック・ジャズ・セッション。 (サイトウ)
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DAVID GRUBBS, JIM O'ROURKEによるシカゴ音響最重要アルバム。JOHN McENTIRE、MATS GUSTAFSSONそしてラストのJOHN FAHEYのカヴァーにはTONY CONRAD参加。高度なテクニック、実験的試み。それだけじゃない、どうしようもない感動があります。ある種の究極。 (サイトウ)
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RED CRAYOLAメイヨ・トンプソンの69年唯一のソロ名義でのアルバム!ボーカルが表に立ちパーソナルな魅力がにじみ出た素晴らしいサウンド。ブルースをベースにしたホワイト・サイケ唯一無二のユニークな世界。ダンスの感覚もすばらしい。1969年に〈TEXAS REVOLUTION RECORDS〉からリリースされ88年に〈SPACEMEN 3〉やPASTELSが所属したUKの〈GRASS〉からも再発された名作がDRAG CITYから。今回のアナログ・プレスには、2004年まで未発表だったインストセッション「Woof」とSERGEI 、メイヨ・トンプソンがMcUGLYに委託したJOHN CAGEの4'33"も収録したボーナス7インチつき。 (サイトウ)
音響、エレクトロニックの素晴らしい作品をリリースしている、CAVEのCOOPER CRAINを中心にROB FRYE, MHAJONGGのDAN QUINLIVANによるメディテーショナル・シンセサイザートリオBITCHIN BAJASと、BONNIE PRINCE BILLYのコラヴォレーション。33回転のLPと12インチのセット。YOUTUBEはそれぞれOLIVIA WYATTと NICK CIONTEAによる映像です。 (サイトウ)
シーン・オー・ヘイゲン、ハイ・ラマス、11枚目のアルバム。公立図書館やアートギャラリーで、様変わりをしたサウス・ロンドンのPeckham Squareの、ジャケットにもあるジムで出会った6人のミドルクラスの人たちにまつわる同名の演劇がもとになっているようです。バカラック、ブライアン・ウィルソンやヴァン・ダイク・パークス、ジャック・ニッチェ、MARTIN DENNYなんかの60s POP/エキゾチック・サウンドの先達のサウンドを受け継ぎながらハイ・ラマス・ワールド。素晴らしいです (サイトウ)
91年にロンドンで結成ということで30年選手。。90`s後半にはステレオラブと共にコノ世界を定義しましたね。そこから全く変わらない、、、というわけでもなく、オートチューンを使った曲など、トラップ / ヒップホップなUS進行形のポップセンスも取り入れて(プロデュースのFryars参加の影響ですかね)、もはやボッサの影響あるのかないのか?解体されまくったアヴァン・ポップながら、その再構築の先はやはりハイラマズのサウンド。箱庭 / ホームリスニング代表、、大推薦。未体験のリスナーも最初の一枚にどうぞ。レコード音いいです。乞来日! (Shhhhh)
石橋英子が自身のライブパフォーマンス『GIFT』と共に上映する映像をオファーしたことから発展して、制作された濱口竜介の監督作品「悪は存在しない (Evil Does Not Exist)」。〈Drag City〉から、サウンドトラックがアナログでリリースされました。A3の「Smoke」は、クレジットにはないがエンドロールで名前のあった山本達久のドラムだと思います。日本の音楽や映画のカルチャーの充実。世界を見渡しても独特で、魅力ある作品が産まれている。引用ですが、人生の数時間を費やすに値する映画。値する音楽。是非、レコードで。 (サイトウ)
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デヴィッド・グラブスとジム・オルークのデュオを軸に、1991年から1998年まで活動を続ける、シカゴ・ポストロックの重要バンドGastr Del Sol。John EcEntireやBundy K.Brownも合流し、Tony ConradやKevin Drummも参加した永遠の名作「Upgrade & Afterlife」など7つの作品を残している。活動休止から25年の時を経て未発表の音源も含む3LP BOXセットがリリースされました。名曲「The Seasons Reverse」のインストのライブバージョンで幕開け、Red Hot + Botheredに提供した「Quietly Approaching」、Tony Conradとのスプリット7インチでリリースされた「The Japanese Room At La Pagode」、〈Table of elements〉からの「湖畔通りの竪琴工房」などのDrag City外でリリースされた音源や、未発表のライヴ音源なども含まれている。全曲JIM O’ROURKE自身によるリマスター。3LP BOXセット。 (サイトウ)
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95〜96年にオレゴンの自宅にてrecされた実験的アルバム。フォーク、ブルース、カントリー、古典音楽、民族音楽などの影響下のギターながら、アメリカ原風景的暗さがコアに。好きな人にはたまらない世界です。 (Shhhhh)
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今作はFripp & Enoの作曲原理に触発され、それをラファエルが独自のギターから導かれる信号経路を通じて発展させた作品とのこと。ギター一本による、オーケストラまたは氷河のような雄大な音像。
1987年にrecされ、1994年にポルトガルのレーベル AnAnAnAからリリース。01年からはジム・オルークのレーベルMOKAIからCD再紹介されそこで、初期に構想された楽曲"AE 1"が新たに録音され収録。2018年のDrag City盤LPには"Textura e Linhas Curvas"が加えられ、"AER 7 E"が再録音、さらに"AE 2"の素材が初めて録音された。ある意味、未完成で生き物のような、という面白いコンセプト。アンビエント初期の名作とも言えます。ジム・オルークからも、彼によるレーベルMOIKAI ,同じく氏による再発レーベルDexter’s Cigarの両方からリリースというベタ惚れっぷり。今回の来日に繋がりますね。
“Sound Mind Sound Body”は、ギターで音を出しているとは思えないスローモーションの響きを持った音楽であり、音そのものの存在を探る旅。今回の再発は、その旅の最も純粋な地図のようなもの。(Rafael Toral)
25年の今の耳で聴くと、80`s初期アンビエント・クラッシックとも言えます。素晴らし! (Shhhhh)
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音響、環境音楽を先取りしたかのような傑作の7年ぶりの再発!Alvin Lucierの"I am Sitting in a Room"とmy bloody valentine"LOVELESS"へのポルトガルからの返答とも評される90`sアンビエント裏クラシックですね。
試聴は95年作のマスタリング音像からの抜粋でイメージを掴んでください。正解はレコードで!かっこよすぎ!!!
ジム・オルークによるレーベルMOIKAI ,同じく氏による再発レーベルDexter’s Cigarの両方からリリースというベタ惚れっぷり。今回の来日に繋がりますね。
以下のご本人のコメントも面白いです。
最終ミックスを聴いていたとき、「Wave Field」が再生する音量によってまったく異なる体験になることに驚きました。小音量で聴けばアンビエントとしても成り立つということには気づいていましたが、大音量で再生してみると、濃密でエネルギーに満ちた電気の流れが立ち上がってきたのです。それは決して単なるアンビエントではなく、非常に催眠的で、身体で「波」を感じられるような音楽でした。(Rafael Toral) (Shhhhh)
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97年リリース、ポストロック以降のUSインディーで影響力の大きかったDRAG CITYから、GASTOR DEL SOLでの「Upgrade & Afterlife」に続いて決定的だった1枚。JOHN FAHEYとデルタ・ブルース、デレク・ベイリーの影響を反映したといわれる音響サイケデリック・ギターの大名作! (サイトウ)
JIM O’ROURKE8年振りとなるオリジナル・ソロ・アルバム、リリース!全編1曲40分。LPは、見開きスリーヴ。AB面に分かれて収録されています。様々な実験的要素が複雑に絡み合い、静と躍動、調和と不協を行き来しながら、美しくて不思議な旋律を辿るドラマチックな作品。スリリングな音実験の旅とも言えるでしょう。これは、すごいな!感動しました。椅子の上に崩れ落ちたミラーボール。名作「Bad Timing」の延長上、そしてそれを超えた作品だといえます。実験的な音楽は、数あれどこんなに美しくて、感動的なのは、はじめてです。大推薦! (サイトウ)
当店でも人気のシンセサイザー、クラウトロック、Berlin SchoolなトリオBitchin Bajas。シカゴジャズ、ポストロック、Cave周辺のミュージシャン、シカゴで活躍中の田中徳崇もゲスト参加してより色彩豊かとなった音色で繰り広げられる電子音楽。45回転の2x12インチ。贅沢。 (サイトウ)
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シカゴ・サイケデリックロックバンドCaveのCooper Crainのサイドプロジェクトとしてスタートし、2010年の1STアルバム以降シンセサイザーをメインにそたトリオJoshua AbramsやBonnie Prince Billyともこラヴぉレートしながら現在も続くBitchin Bajas。〈Drag City〉からの2021年リリース。2023年仕様の赤と黒、浅葱色のカラーのスリーヴ。 (サイトウ)
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言わずもがなJIM O'ROURKE、JOHN McENTIREが在籍したシカゴポストロック最重要バンド。3rdアルバムである「Upgrade & Afterlife」 はNEWTONEでもいまだに支持され続け、実際まったく褪せることなく浸透してくるモンスターアルバムですが、この4thアルバムも是非。フォーク、ミニマル、ジャンク、ブルース、ジャズ、そして安くない実験精神。バランスが整っているというよりも、バンドの持つハードコアなメンタリティでその全てを飲み込んでいます。やはり圧倒的。
灰野敬二、ジム・オルーク、メルツバウ, PHEWから、アルビン・ルシエ、マニュエル・ゲッチングまで、ざまざまなセッションをおこなう音楽家で、現行の実験音楽、インド古典、東洋音楽、現代音楽などの歴史的なものまでリリースしている〈Black Truffle〉のオーナーでもあり、実験音楽のキーとなる一人、Oren Ambarchi。
Mats GustafssonとJohanとのFire! Orchestraなどで活動を共にする二人、スエーデンの〈Häpna〉主宰でオーレン・アンバーチとも長年のコラヴォレーターであるベーシストJohan Berthling、ドラムのAndreas Werliinの3人による「Ghosted II」。
プレヴューになっている「Tre」は、ダブルベースと、ドラムのポリリズム、民族音楽的なリズムに、アブストラクトな音響のエレクトロニクス(ギターで奏でているのでしょうか)と、ミニマルなハープのような音が重なっていきます。ライブで体験したくなりますね。素晴らしい音楽。アナログ、ストックしています。 (サイトウ)
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濱口竜介作品(『ドライブ・マイ・カー』『悪は存在しない』)をはじめいくつもの映画音楽制作を経て、前作に続きJim O’Rourkeとの共同プロデュースで放つ新作。山本達久、Marty Holoubek、ermhoi、松丸契、Joe Talia、Kalle Moberg等が参加。元はジュリー・クルーズ(あのツイン・ピークスのテーマで知られる)が場末の無人のバーで歌っているようなイメージがあったという、煙のように漂うムーディーで幽玄なサウンドスケープ。そしてあまりに夢心地のうっとりするボーカルでありながら、現実の苦味のある空気もたっぷり吸い込み、さらにフーコーの「18世紀における健康政策」のテキストもパラレル的に彷徨う重要作(ALSの当事者である岡部さんと知り合った経験についてのインタビュー記事もぜひお読みください)。「墓場」もコンセプトだといいます。その時代の空気が映ってしまっているある種の傑作映画を観たような感触にも震える、逃避よりも現実の影を引き受けるようなポップ・アルバム。ぜひレコードで。これで生きていけそうな気さえします。 (足立)