- LP
Lafawndah
The Fifth Season
Latency
- Cat No.: LTNC019
- 2022-02-28
高田みどりとのコラボレーションや〈!K7〉〈WARP〉といった名門からの作品でも注目を集めたシンガーLAFAWNDAHが、実験音楽ライン最前線〈LATENCY〉から発表したセカンドアルバムをストック!霊妙なヴォーカルパフォーマンスと、次世代UKジャズシーンの演奏家を迎えたバックバンド。
Track List
Track List
ベルリンのフィルハーモニーやシドニーのオペラハウスでのパーフォマンス、BURNT FRIEDMANやMARK FELLともコラボレーションする打楽器奏者MOHAMMAD REZA MORTAZAVIの6thアルバムは、EVEN TUELL,MADTEO,LAUREL HALOなど数多の鬼才が名を連ねる〈LATENCY〉から。持ち味である幅の広い音調で紡ぐトリッキー且つポリリズミックな拍子。トルコ伝統音楽に基づく2進数と3進数を高速に展開するリズムパターン。手の動きのみならずその呼吸の間隔も伝達するような高解像度な音像にも鳥肌が立ちます。 (Akie)
A面B面1曲ずつ収録された作品であり、A面は「Mimetic Hacking(擬態のハッキング)」とSAMによって名付けられた手法によって行われた東京のライブを収録されています。ランダムに打ち鳴らされるグロッケンシュピールや控えめなキック、そしてパーカッシブなシンセが完璧に配置された長く聴き続ける事ができる強度のあるパターン(sample1)。それはBEATRICE DILLONやMARK FELLなどを引き合いに出したくなる素晴らしさです。A面後半(sample2)は引き続きパーカッシブなシンセを基調にしながら印象的なシンセのフレーズを聴かせていく。一方B面はメルボルンで開発されたという盗聴イベントのパッチを元に音楽的要素を加えてプログラミングして作られたもので、電子音楽の未来に見える過剰なデータが入り混じったようなディストピアコラージュ、そしてエモーショナルなシンセがカオスを音楽的にまとめあげた秀作。やはり〈LATENCY〉は今回もバッチリです。 (日野)
現代美術の修士号も取得しているアートと音の境目に位置するMARTINA LUSSI。2014年にデビューEPを出した後は、スイスジュネーブで開催されている日本人のアヴァンギャルドなアーティストも多く出演するフェスティバル「LUFF」などでの演奏などを重ね、2017年に初めてのアルバムをスイスのレーベル〈HALLOW GROUND〉から発表。そして今作、彼女にとって大きな飛躍となる名レーベル〈LATENCY〉からセカンドアルバムのリリースとなりました。LAUREL HALO、SAM KIDELと続く〈LATENCY〉の流れからも納得な作品であり、内容はどんどん深くなってきています。〈LATENCY〉が元々持っていたある種のクラブ的要素はほぼなくなっていますが、背景の印象、アンビエンスサウンドはそのままでありまさにLATENCYサウンドと言えるもの。ギターなどの器楽音やフィールドレコーディングがプロセシングされたコラージュ的な要素を持ち、シンセサイザーやオシレーターの波を重ね合わせ、情報過多にならないバランスのスッキリした作曲が絶妙。BELLOWSやYVES DE MEYのリリースのように、よく見るとジャケットは写真でないという地味なトリックも。 (日野)
〈EDITIONS MEGO〉からの諸作、OREN AMBARCHIやJIM O'ROURKEとの共作なども作ってきた、もはやベテランの格にあるKASSEL JAEGERがフランスの気鋭なレーベル〈LATENCY〉からリリースというのが納得。“smooth(滑らか、平面)”と“striated(筋、縞)”という二つの拮抗する二つの探求をコンセプトに考えられたものとなっているようで、グリッドで作られるリズムとは全く異なりながらも有機的に蠢くような音が混在しています。フィールドレコーディングしたものを使っているかはわかりませんが、電子音が先に行き過ぎもはや自然の中で音を聴いているような感覚。これは素晴らしいです。推薦作。 (日野)
エレクトロニクス・実験音楽ライン最前線〈LATENCY〉から、HYPERDUB所属の才女LAUREL HALOの新作がリリース。前作アルバム「DUST」のヒットを受け既に多くの注目・称賛を集めた今作は、古典アヴァン・ジャズから現行電子音楽まで吸収昇華、前作とガラリと雰囲気を変えた作品に。〈PAN〉からのリリースでも注目を集めるドラマーELI KESZLER、そしてMICA LEVIとも共演するチェリストOLIVER COATESが参加。パーカッション・ドラムが組み上げる音像と、幾重にも重なり合う旋律のレイヤーが出会うことで、シネマティックかつ瞑想的シンフォニーが誕生。過去作の中でも群を抜いて崇高な一枚かと。デビュー以来その音楽性は流動しながらも、リスナーを驚愕させるサウンドメイキングは不変。正直鳥肌が立ちました。トラックリストからも是非! (Akie)
〈SHELTER PRESS〉の繊細さとMIKA VAINIOのダイナミクスのあるインダストリアルを足したような音。恐らくモジュラーシンセを使っているかと思いますが、音が前にスコーンと通ってきててアバンギャルドながら聴いててすごく心地いいです。音数はスカスカなのにグルーブもあり、音の取捨選択のセンスが良く間違いない作品。2LPでボリュームもたっぷりありますが、ダレることなくずっと集中して聴き入ることができます。 (日野)
BURNT FRIEDMANのNU DUB PLAYERS期、さらにそれ以前のレア音源をLATENCYがコンパイル。既にポリリズムの実験は始まっていたし、他に類を見ない音響とエレクトロ二クス・サウンドの面白さ。現在は「ベースは音楽を殺す」といってあまり使わなくなったけれど、この頃のベースの感じ、FLANGERでのパートナー、アトム・ハートにも通じるアバン感覚のフレッシュさは今とはまた違った魅力。才気溢れてます。改めておどろきです。 (サイトウ)
ドローニッシュなシンセとデジタルなリズムが産み出すうねりに揺れる。ROBERT AIKI AUBREY LOWE今回もいいですね! (サイトウ)
ダビーで深い音響、アブストラクトな電子ビート。〈SAMURAI HORO〉や〈7even Recordings〉等からもリリースしているENAのLATENCYからの12"。 (サイトウ)
淡く幻想的で繊細な濡れた実験的音像とクラウトロック覚醒的なソフト・サイケデリック・グルーヴのエレクトロニック・テクノ・アンビエント4トラック。鬼才たるゆえんを存分にご堪能ください。うれしいプライスダウン。 (コンピューマ)
ROOM40やMIASMAH等からのリリースやDAVID GRUBBS、STEFANO PILIAとのセッション・リリースもしている、イタリアのANDREA BELFIの12インチ。ハンドプリントのシルクスクリーン・ジャケット。 (サイトウ)
HEFTY RECORDS/12KのSOLO ANDATAというユニットやHARVEY SUTHERLANDとCOUP D'ÉTAT というユニットも始めているメルボルン・シーンのプロデューサー。ビートレスのオブスキュアな曲からBASIC CHANNELラインのモノトーン・テクノまで。LATENCY来日時でも体験できたアブストラクトかつハイブリッドな音響の印影を味わえます。 (サイトウ)
イタリア生まれ、現在はNYのクィーンズを拠点としながら盟友であるSOTOFETTとのコラヴォレーションやニューイヤー・パーティでの2人のB2Bセットも披露、自由奔放に動きつつ意外としっかり現場でも活動している奇才・MATTEO RUZZONことMADTEO。これまで〈HUNGE FINGER〉、〈MORPHINE〉、〈MEAKSMA〉に〈SAHKO〉、そして〈WANIA〉とクセ者たちが名を轟かすレーベルからリリースしてきた彼の今作は、〈SOUND SIGNATURE〉あたりの作品にも極めて近しい独特なロウ・グルーヴ、ローファイ・エレクトロニックetc.で、とくにB1”Hoodshedding”(sample2)などにも顕著なイルビエントを思い起こさせる低くハリつめたダブ直結のベースラインが世界観を支えている。ディストーション・ギターをのせたブルージーなビート、さすらいのテーマ”Irreconcilable Indifferences”(sample3)など含む、全5曲入り。LTD.500Copies Oly!!!
フランスの新興・限定プレスのレーベル〈LATENCY〉から、INNNERSPACE HIGHLIFE、JOEY ANDERSONのリリースに次ぐ第3弾に、あのMOVE DやLOWTECら実力のあるアーティストを紹介してきた〈WORKSHOP〉レーベルのボスEVEN TUELLが登場!所謂ロウ・ハウスと呼ばれるサウンドの表現の基礎を固めたともいえる彼の功績をあえて言わずとも、グッとくる繊細で温かみのある美しいプロダクションがじっくり堪能できます。クリスピーな雑音をフィーチャーしたBサイドの"Digidawn"(sample1)、そして映像にもマッチングするように儚く響いてくるブライトなシンセ・パッドをのせたロウなミニマルハウスの"Precious Cloud"(sample2)あたりの真骨頂、やはりオススメ。
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EVEN TUELL,MADTEO,LAUREL HALOなど数多の鬼才が名を連ねる〈LATENCY〉から、イランとエジプトにルーツを持つロンドン拠点フィメールシンガーLAFAWNDAHことYASMIN DUBOISのアルバムが登場!最近〈TTT〉からもアルバムを出したドラマーVALENTINA MAGALETTIなどのネクストジェネレーションのジャズ旗手をサポートに迎えた今作!LAFAWNDAHのヴォーカルをうき立たせたマスタリングと、THEON CROSSによるチューバの重力が生み出す荘厳な音世界。個人的に最も心打たれたのが、フィメールラッパーKATE TEMPESTが作詞を手がけた「You, at the End」 (sample1)で、サビの消え入りそうなファルセットが儚い。 (Akie)