- LP
Ballake Sissoko
Djourou
No Format
- Cat No.: NØF. 50 LP
- 2024-02-23
マリ音楽、いえアフリカ音楽の最高峰であります。コラ奏者のバラケ・シソコの新作がパリのNO FORMATより。伝統楽器コラの悠久の調べに遠くへ遠くへ、、素晴らしすぎます。
Track List
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アフリカ伝統楽器コラと西洋クラシック楽器であるチェロの巨匠が休日にお互いの家に通ってのんびりセッションして作りあげました。今作のタイトルそのまま"チャンバーミュージック"、や"ポストクラシカル"といった解釈が生まれた時期、アルゼンチンのカルロス・アギーレらネオ・フォルクローレの一時期の奇跡の時代と見事にシンクロ。ワールドミュージックお膝元であるパリにあるレーベルNO FORMATから。もちろんあれこれの文脈無視してもただ感じてください。オーガニック・アンビエントというか、素晴らしいです。ボーカリストのアワー・サンゴ、バラフォン奏者Fassery Diabaté参加、録音はサリフ・ケイタのマリの首都バマコのスタジオにて。一家に一枚です。 (Shhhhh)
フランスのジャズ、ポストロック、インストゥールメンタル・バンドLimousineや、〈Tigersuchi〉からリリースしているMaestroのキーボディストで、マッド・サイエンティストの異名を持ち、様々なプロジェクトにプロデューサー、エンジニアとして関わるフレデリック・ソウラードを中心に6人編成のバンドAsynchrone。1STアルバム「千のナイフ」収録、YMOでもレパートリーであった初期の代表曲「Plastic Bamboo」で幕開け、「希望の河」、「ノイエ・タンツ/新舞踊」 、B2-Unitから「Thatness And Thereness」と続きラストの「戦場のメリークリスマス 」まで。坂本龍一の実験的な音楽探求への愛に満ちております。演奏も素晴らしい。ホワイトのカラーバイナル。YMOそれなりには影響を受けてきた身として、お薦めできると思える一枚です。 (サイトウ)
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ウム・サンガレは西アフリカはマリのワスル音楽という、女性によって奏でられるアーシーなボーカルのコール&レスポンスが特徴的な音楽の大家で、ワールド音楽界では言わずと知れた大御所。さらにこの最新作は過剰なプロデュースが施されておらず、ひたすらオーガニックなグルーヴとチル/アンビエントとも取れる音空間と悠久の調べにひたすら委ねられる、ダンスミュージック好きにも安心してお勧めできる逸品。オーバーダブといったスタジオワークをひたすら排除し、ヘッドフォンさえ使わなかったという、、タイトルの"アコースティック"とはそういうこと。しかしんなもん元から伝統音楽にはないわけで、真っ当なアフリカ音楽の素晴らしさをパッケージしたパリの良質エスノレーベルNO FORMAT流石のお仕事です。普段ワールドものをチェックしない方でも、今作は普遍的な女性ボーカルの美作として聴いてみてください。一生聴けます。 (Shhhhh)
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ロンドン出身で、大叔父に1920年代のキャバレースターのレスリー・ハッチンソン。彼がフレンチ・カリブのグレナダ諸島の出身なので血はカリブ海でしょうか。確かにジャズというよりもラテン/カリブのノスタルジックなボーカルものという趣きもあります。文句なしの名曲、Suddenly(sample 1),Cherry Blossom (sample 2)。いろいろなシチュエーションでどうぞ。2016年発表の大名盤で、ひとわまりして聴き直したらなおスバラシ、、、レコードあったとは!ということで入荷させました。ダンスリスナーにはあまり知られてなかったかもです。 (Shhhhh)
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前作まではエレクトロニクスやダンス・ミュージックよりのアプローチが多かったのですが、今作は完全なるアコースティック。ほぼ、"声とギター"の楽曲が本来の彼の実力を際立たせ、FOUR TETなんかが引き合いに出されてた旧作よりむしろ我々にはこちら方面が大歓迎ってくらい良いです。即売だったOUMOU SANGAREやBallaké Sissokoらアフリカ音楽レジェンズたちを今の見せ方で紹介するNO FORMATからというのもいいですね。ノスタルジックな雰囲気ですが歌詞はブラジル政府によるアマゾン森林破壊などの現状も訴えてるとか。この辺りもトロピカリズモ直系ですね。ブラジル音楽のアコースティック方面の入り口にもナイスな一枚。チルな休日にどうぞ。にしても、ボサでもフォークでもないこの大人の折衷感、どこにも属せないけど暖かみのあるプロデュースはMOCKYのある部分を思い出します。静かに推薦盤。 (Shhhhh)
前作のアコースティック路線から、バイーア出身の血かカエターノ直系とも言える東北部のリズムをフィーチャしているフロア向けな曲も。O Paraíso(楽園)の再定義をテーマに、架空の楽園を夢見る詩人による10曲。レノン/マッカートニーの"The Fool On The Hill"(sample3)のカバーはカエターノの86年作のオマージュか。大先輩のJorge Benの74年作"Errare Humanum Est"カバーなど。前作でも垣間見ることができたボッサやMPBをまんまカバーするのではなく、どこか折衷的に解釈して陰陽あるグッドミュージックに仕立てながら、全編にノスタルジックな雰囲気を漂わせる、どこかMOCKYを思い出します。ラウンジなんかでほっこりPLAYしてみてください。OUMOU SANGAREやBallaké Sissokoらのアフロ・レジェンドたちを今に紹介するパリのNO FORMATより。来日の噂も! (Shhhhh)
こういうクロスオーバーなセッションは”ワールド・ミュージック”お膝元、パリならではの感性ですね。今作はチェロ強めのクラシカルな曲多め、コラの悠久で調べにうっとり。。一曲ボーカル参加はマリのババニ・コネがバンバラ語で歌うDiabaro(sample1)。数曲はマリの首都バマコにあるバラケの自宅の屋上で演奏されたものだとか。素敵なジャケはその時の様子でしょうかね・そろそろ暖かくなってくる頃の春の魔の夜に。 (Shhhhh)
ジャケ写にある木漏れ日のしたで聴くような絵本のような一枚。曲によってはアコーディオンとチェロの音色からフレンチ・ミュゼット/ヨーロッパ・トラッドの香りも感じられ、ちょいと珍しい静謐トラッドかつダンス耳にも優しい仕上がりです。クラシック化したBallake Sissoko & Vincent Segal / Chamber Musicの延長の世界ですね。もちろんパリのNO FORMATより。 (Shhhhh)
リヨン音楽院出身のフランス人トリオによるナイス・カバー集!アフリカ伝統楽器マリンバから創作楽器を使って、リアーナ、ビリー・アイリッシュ、アリアナ・グランデ、フランク・オーシャン、ファレル・ウィリアムスの完全アコースティックカバー。ファレルの"Happy"(sample1)、フランク・オーシャンの"Super Rich Kids"(sample2)の素敵すぎるカバーなど、ドメジャーのアレンジを瀟洒に骨抜きしたそもそもの曲/メロディの素晴らしさにフォーカスしたフランス人らしい感性。リスニング/ラウンジ・セットの隠し球に。休日のお供にも、、、zzz,,, (Shhhhh)
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現代のアフリカ音楽の最高峰の1人でもありながら、09年の傑作"Chamber Music"ではフランスの弦楽器奏者Vincent Segalとの共演で、ワールドミュージックだけではなく2020年代まで続くアンビエントや室内楽の静謐な音世界の模範を提示。(同時代に同レーベルからクラシック名盤であるGonzalesの"ソロ・ピアノ"があったのも今に続く道だったのかと)
ともかく、この鎮静作用音楽はダンスミュージックのチルアウトな耳でも柔然に楽しめ、マリ音楽の歴史も感じることができる。弦楽器の音楽としても最高峰とも言えます。Oumou Sangaréに続いての素晴らしきリリース。普遍にして永遠。これはレコードで! (Shhhhh)