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- New Release
Goldmund
Layers of Afternoon
Western Vinyl
- Cat No.: WV283lp
- 2025-06-27
映画的でノスタルジックな情景をピアノで描き出す才能、Goldmund が5年ぶりの新作となる6thアルバムをリリース。
Track List
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カナダの孤島 テキサダ島を舞台に、かつて破壊の中心であった産業用地が自然に再生し、廃墟から緑が芽生えているという、永続性と無常性の間の緊張を描いたドキュメント作品『Texada』。幽玄でサイケデリックなサックスと電子音の洪水が鬼気迫る「How Big is Time」と「It Happened Once」、水や岩のフィールドレコーディングとシンセサイザーが幻想的な「The Quarry」(sample_1)など、有機と合成の間を揺らめく表現が素晴らしい全5トラック。 (AYAM)
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大手企業への楽曲提供、映画監督/編集者としても活躍し、エミー賞に2度ノミネートされるなど、2021年のデビュー以降評価が広がり続けているElori Saxl。ロサンゼルス川、ディアブロ・キャニオン原子力発電所、ジョシュア・ツリー国立公園、モハーベ砂漠といった特定の場所にフォーカスし掘り下げるドキュメンタリー番組へ提供したトラック集。デジタル処理された水と風の音、アナログ・シンセサイザーが躍動する「Concrete River」(sample_1)、木管楽器をフィーチャーした「Taking Action」(sample_3)、MIDIサンプルといった 音の人工性を前面に押し出したサウンドが、目に映る現実の風景とのコントラストを引き立てます。Loraine Jamesのアンビエント名義 Whatever the Weather がお好きな方にもおすすめです。 (AYAM)
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カナダのカントリーミュージック界重要アーティストChris Cummings のヴォーカルと作曲を再評価するために結成されたプロジェクト。シナトラ的なラグジュアリーさと哀愁のムード、Shabason & Krgovich諸作のような包まれるようなあたたかさ、繊細に散りばめられた音効。それぞれの楽器音を引き立てるミックス、マスタリングも素晴らしい。Sam GendelやSam Amidon、Andy Shauffの作品でドラマーを務めるPhil Melansonや、Joseph Shabasonの名パートナー Nicholas Krgovich、ヴァイオリニストのOwen Pallet率いる30人編成のオーケストラを迎え、映画のようにドラマチックなポップ・アルバムを完成させています。 (AYAM)
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俳優・樹木希林が出演する映画『万引き家族』の力強いラストシーンにインスパイアされ、タイトルにされた「Thank You Kirin Kiki」。Rindert Lammers自身が大変辛い時期に、映画鑑賞によって安らぎとインスピレーションを得ていたとのこと。万引き〜は2018年ですが、大林宣彦や北野武あたりの90〜00年代日本映画のもの悲しいニューエイジ感のあるシンセ音をセレクトしていたり、波の音や、鳥の囀り、横断歩道のアナウンスといった心地良い環境音を織り込んだりと、細部にこだわりが感じられます。後半は、環境音楽のパイオニア吉村弘氏へ向けた「Sleep Well Hiroshi Yoshimura」から、希望に溢れるエンディング「Closing Credits」へ。前に出過ぎず、より儚さや哀愁のムードを演出するJoseph Shabasonのプレイもさすが。聞き流すにも聴き込むにも満足感のある一枚。 (AYAM)
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シカゴ・ユース・シンフォニー・オーケストラのパーカッショニストとしてのキャリアもあるミシガン拠点のプロデューサーErik Hall。反復と複雑な構成により、スタミナと集中力が非常に要求されるため、18人以上のミュージシャンで演奏することが望ましいと ライヒ自身アドバイスしているこの楽曲たちを、自宅の小さなスタジオで、手持ちの楽器を使い(木琴はミュートピアノに、ヴァイオリンはエレキギターに、その他にもローズやCR-68ドラムマシンなど)すべてのパートを、ループも量子化も、プログラムされた楽器もシーケンスされた楽器も一切使わずライブで1テイクずつ録音。1日1セクション、1楽器ずつ演奏することで、この記念碑的な作品を愛情を持って再現。ECM作の品格と没入トリップさせる作用のスコアを保持しながら、現代的に電化させた傑作。「Section IIIA」「Section VI」からの感動が凄まじいです。トラックリストからも是非です (AYAM)
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The Misfits や Black Sabbath、Sonic Youthなど当時のキッズたちの音楽的な目覚めとなった、96年のスケートビデオ『Welcome to Hell』からインスパイアされたという本作。おなじみのJon Hassell的 幽玄サックスがリードする「Parks & Demos」(sample_1)、ドンシャリが不思議とストリートを想起させる「Ed Templeton」(sample_2)、大胆なプレイスタイルが人気のカリスマ的スケーターJamie Thomasを表現した「Jamie Thomas」(sample_3)など、ポスト・ロックやプログレッシブ・ジャズの手法で スケートボードとジャズの流動性や即興性、疾走感が鮮やかに表現されています。 (AYAM)
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毎作複雑なテーマと向き合うJoseph Shabason。ユダヤ人の両親がシャバソンが生まれる前から所属していた、イスラムの偏狭なコミュニティの名前『The Fellowship』を冠した本作は、そのイスラム教とユダヤ教の二重信仰の思想によって体験した、思春期から現在に至るまでの葛藤や解放に至るまでを、エッセイ的にアウトプット。温かみのあるエレクトロニックや金管楽器、揺らめくエフェクトのサックスなど馴染みの作風ではあるものの、自身の影にもフォーカスされているため「Escape From North York」では、不穏なシンセループから後半にはパーカッションが乱れる演出もあり新鮮です。前作『ANNE』からのファンはもちろん、Sam Gendelファンにもおすすめです。 (AYAM)
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今作の軸でもあるガラスのようなヴォーカル、ハートリー自身の声による重厚なコーラスなど、本作の制作時間の9割をこのヴォーカルの録音編集(ボーカルスタックを作り、無限にボーカルを重ね、トラックのスピードを上げたり下げたり、異なるスピードと異なるマイクで多重録音したり。。)に注いだそうです。Gigi Masin彷彿の温かいエレクトロニックからのゴスペル的コーラスワークが圧巻、鳥肌のB3「No Kiss For The Lonely」(sample 1)、Joseph Shabason参加のA2.「Down Here」(sample 2)など、AOR、ソフトロック、シューゲイザー、サイケデリックに留まらず、ゴスペルにも通ずる神秘的なハーモニーとアンビエント感覚溢れるシンセワーク、多彩なジャンルを横断した充実の内容。 (AYAM)
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オランダの作曲家、故シメオン・テン・ホルトが1976~79年にかけて 4台のピアノのために書かれた、調性、単純三和音、リズムパターンの移り変わりへの回帰を目指した作品、これをまたエリック・ホールは前作同様、ループも量子化も、プログラムされた楽器もシーケンスされた楽器も一切使わず、 62年製のハモンドM-101オルガン、78年製のローズ・マークIエレピ、そして家宝である1910年製のスタインウェイ・グランドピアノの3台を使用し、自力での演奏再現に取り組みました。『Canto Ostinato』の再演や別の楽曲への置き換えでの作品は数あれど、ここまで現代的さとクラシカルのバランスが良い作品は初めてでは。耳を傾けると、ページをめくる音、タッチ音やペダルの音も聞こえるアンビエンスがすてきです。第三弾にも期待してしまいます。お勧めです。 (AYAM)
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パーキンソン病と闘う母親の、微妙で悲劇的な感情の迷宮をテーマに、母アンとの会話録音、フィールドレコーディング、温かいテクスチャーの木管楽器とシンセサイザー、ゆらめくサックスで表現。柔らかい何かに包まれているような感覚は、続編に当たる次作『ANNE EP』にも引き継がれています。名作。 (AYAM)
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ミネアポリス拠点のプロデューサー、Chris Bartelsによるアンビエント/ネオクラシカルのプロジェクト Elskavon。これまでの作風から少し印象が変わります。ダンスやポップス,EDMまで香る冒頭3トラック。以降は彼らしい、ポストロックを基本背景とした美しいネオクラシカルやエレクトロニックの安定供給。電子音の粒の跳ねが気持ちいい「Dreymir Aftur」(sample_3)も、これまで試みなかった作風でうれしい。タイトルトラックでもある"Origins"はまるでThe Books彷彿、さすがポストロック愛好家。 (AYAM)
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ゲストにはヴォーカリストにDestroyerのDan Bejar、ギターにはOwen PallettのThomas Gillを迎え、前作に引き続き 温かいテクスチャーの木管楽器とシンセサイザー、ゆらめくサックス、遠くから聞こえる母アンの語り声、、柔らかい何かに包まれているような感覚。アナログ限定ボーナストラックに、ジムノペディ第1番 が収録。大推薦 (AYAM)
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Alessandro Cortini(Nine Inch Nails)Bjorkのプロデューサー、Damian Taylorなど数多くのアーチストや音楽人に賞賛されたデビュー作「Euclid」も素晴らしかったが、今作「Ears」は前作の延長線上にありながらも、より音楽的に進化深化しており、アフリカ、ピグミー族の森をも彷彿させてくれるようなアフリカン・イマジナリーな自由な感覚と緻密なアレンジ構成構築によって、優しくオーガニックなニューエイジ・エレクトロニクス・サイケデリック桃源郷アンビエントなアプローチが自在に試みられている。DLコード付き。全8曲。トラックリストからもどうぞ。 (コンピューマ)
Alessandro Cortini(Nine Inch Nails)Bjorkのプロデューサー、Damian Taylorなど数多くのアーチストや音楽人に賞賛されたデビュー作「Euclid」も素晴らしかったが、今作「Ears」は前作の延長線上にありながらも、より音楽的に進化深化しており、アフリカ、ピグミー族の森をも彷彿させてくれるようなアフリカン・イマジナリーな自由な感覚と緻密なアレンジ構成構築によって、優しくオーガニックなニューエイジ・エレクトロニクス・サイケデリック桃源郷アンビエントなアプローチが自在に試みられている。全8曲。トラックリストからもどうぞ。 (コンピューマ)
デビュー前からNain Inch NailのAlessandro Cortiniなどにも賞賛されていた、USワシントン・オーカス島の新世代女流電子音楽家ケイトリン・アウレリア・スミスによる、Terry Riley、Oskar Sala、Laurie Spiegelら電子音楽レジェンド達からの影響と、ユークリッド幾何学までも使用して作り上げた、非常に女性的な優しさと柔らかさと繊細さとしなやかさに満ち溢れた新感覚の待望のデビューアルバム。Side-Bの全12章にもおよぶ壮大な「Labyrinths」をはじめ、Side-A6曲の全18曲を収録。DLコード付き。推薦作。 (コンピューマ)
わずかな微細な環境音とピアノのみで織り成す静寂の中に響き渡るアンビエントな音世界は、どこかハロルド・バッド名盤、アンビエント・ピアノ・マスターピース「鏡面界」までをも思い出せてくれる。シンプルで深みのあるこの響きは、まさにモートン・フェルドマンとブライアン・イーノの出会いのサウンドのようでもある。トラックリストからもどうぞ。 (コンピューマ)
音と音楽とアートと自然との関係の探求で知られるサウンドアート界の巨匠ロルフ・ユリウスの最初期1979年の初々しい耳への魔法音楽作品のリイシューです。何度も訪れる無音の間と、浮遊するかのような木管的なシンセの音の持続音との間の侘び寂びが、奇跡的な耳の浄化作用をしてくれる29分12秒の「Song From The Past」( sample2 )と、バグパイプの音色にも聞こえるシンセの何層かの音の持続音の重なりの変化が瞑想的に安らぐ「Music On Two High Poles」( sample1 )26分09秒の2曲を収録。どちらの作品もまさにsmall musicとしての真価と魅力に満ちており、時にスピリチュアルにサイケデリックに響き聞こえ、より静かに深く耳を澄ます事で密接に音と音楽と自分との関係性を見つめ直すきっかけにもなりそうな逸品となっております。耳の浄化リセット音楽としてオススメ・マスターピース。一家に一枚どうぞ。 (コンピューマ)
「Music For A Distance」(39:53)は2003年から2009年までの7年という月日を費やして作り込んだ、電子の粒が生きているかのような彼の真骨頂であるスピリチュアルでサイケデリックな響きのアンビエント・ミニマル電子スモール音響作品。「Music In A Corner」(6:53)は1983年NYでのインスタレーション作品で、まるで虫の音のような電子の粒子の音の持続音の連なりの響きが侘び寂びを持った叙情性さえ感じさせてくれるかのような繊細で安らぎの電子音楽作品となっている。もちろん何もおこりません。耳の浄化リセット音楽としてオススメ・マスターピース。音と音楽と自分との関係性を見つめ直すきっかけにもなりそうな逸品。 (コンピューマ)
カリフィルニア、サンタクルーズでサーファーとして育ち、コンピューターアニメションのDIYの映像作家であり、自然を愛し、仲間と農場も営むSean Hellfritsch。モジュラー・エレクトロニクスを追求しています。話題になったLeaving Recordsからカセットでリリースし後にレコード化された 2nd「Sharing Waves」と、CARLOS NINO, Matthewdavid、Tomutonttu、DNTL、パートナーでもあるKaitlyn Aurelia Smithのリミックス「Shared Waves」に続くニューアルバムがテキサス、オースティンの老舗のインディペンデントレーベル「WESTERN VINYL」からリリースされました。モジューラーの音色の深み、交錯する旋律が産み出す視覚的なサウンド・イメージの素晴らしさ。「ビッグ・アース・エナジー」「この音楽はツリーフロッグのために」。「苔と対話する方法」といって、原生林の苔にシンセ埋め込んで演奏するようなお茶目な面もありながら、モダン・サイケデリックなエナジー宿り、深みも追求できそうなアルバムです。 (サイトウ)
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現在はポートランド州オレゴンを拠点にする、Keith KenniffことGoldmund。目標や音楽的な訓練、複雑な感情から解放された 理想の世界として自分の経験を表現したかった と語っており、言語化し難い、自由に浮遊する”瞬間” をイメージし制作された本作。これまで使用されていた電子音を採用せず、クラシカルな編成で挑んでいます。時にドラマチックな瞬間を引き立てる、ヴァイオリニスト Scott Moore をはじめとしたストリングス、ピアノのタッチや環境音が、現実とイメージの狭間に温もりを添えていています。ジャケット写真のカーテンが揺れるようなゆったりとしたタイム感が美しい「Touch of Silver」(sample_1)が非常におすすめ。エリック・サティがお好きな方にも推薦です。 (AYAM)