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Tony Conrad
Ten Years Alive On The Infinite Plain
Superior Viaduct
- Cat No.: SV049 CD
- 2025-07-16
蓄音機、オルゴール、楽器、金属容器、よく響く部屋など、中空の箱(そして中空の頭)の中にある共鳴についての作品。単音、バイナルやSP盤のノイズ、録音のミスやエラー音などごく小さな音の断片を拾い集め、それらを意味のあるものとして構成する試み。自身の内的なミスや異常を整理し、何らかの意味へと変換しようとするプロセスでもある。また、インテリア・デザインのように、音を特定の場所やレイヤーに配置し、対比させる手法も込めている。インスピレーションは、Steve Rodenのローアーケース作品、角田俊也のフィールド・レコーディング、Eliane Radigueのアンビエント、Pierre Schaefferのミュジック・コンクレート、そして北インド古典音楽のドゥルパドや声楽カヤール、特にKesarbai KerkarやDagar一族の、一音を極限まで引き延ばしその無限の変奏や意味を探る至高の演奏から得ていると言います。本人の言葉より。推薦。 (足立)
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正統信仰とキリスト教以前の古代的習俗が混ざり合った独自の精神風土を持つオランダ南部・北ブラバント州には、約400もの道端に点在する礼拝堂があると言います。Six Organs of AdmittanceことBen Chasnyはティルブルフ市のショーケース・フェスティバルに招かれて、聖母マリアのために建てられたこれらの礼拝堂を巡るアーティスト・イン・レジデンスに参加。礼拝堂との出会いの記憶をもとに、フランスの哲学者ガストン・バシュラールの『夢想の詩学』から着想を得た手法を用いて、約半年かけて楽曲を制作。その後ティルブルフに戻り、フェスティバルでこの音楽を初演した。その夜のパウルス教会でのライブ演奏を録音したものと、帰国後に録音されたスタジオ音源を収録。アメリカン・プリミティブな響きを持ちつつ、この地の独特な庶民文化や信仰を音楽に昇華。教会空間の残響が舞う中での、スピリチュアルに寄りすぎない素朴な感覚のギター・ソロの素晴らしさ。そしてスタジオで追加録音された、かすかに声も重なるギター・ドローンがまた夢心地の絶品になっています(sample1)(sample3)。演奏というより応答と呼べるような作品。 (足立)
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同レーベルから同時に発売されたELLEN FULLMANはピアノ線を長く引き伸ばし、松脂を塗った指で弦を滑らせながら演奏しふくよかな煌く倍音を聴かせていきますが、TERRY FOXは同じピアノ線でもやはり表現は全く違います。A面ではチェロを使ったようなドローンが、ELIANE RADIGUEのピュアさ不穏さを兼ね合わせた素晴らしいテープフィードバックサウンドを連想させます。その後に優しいタッチでリズミックに倍音を響かせ、それがだんだんとワイルドに弦を震わせていきます。続くB面(sample1)ですが、弦の揺れる残響音が本当に驚き。完全に電子機器を使ったエコーサウンド。かなり長いピアノ線だからこそ生まれるアコースティックで美しい響き。 (日野)
ドリーム・シンジケートの一員としてラ・モンテ・ヤング、マリアン・ザジーラ、アンガス・マクリース、ジョン・ケイルらと共に永久音楽劇場に早い時期に関わっていたヴァイオリニスト、トニー・コンラッドが72年にFAUSTと録音した、90年代以前のリリースでは唯一となるアルバム「Outside The Dream Syndicate」。(音楽から離れ映像作家として活動し90年代にジム・オルークのバックアップで復活をとげ、60s70sの録音がリリースされます。)前衛ロックに多大な影響を与え続けた大名盤。絶対聴くべき一枚です。ジム・オルークがライナーノーツを手掛けています。まずはCDで入荷しました。久々にこのアルバムを売ることが出来ることを心待ちにしていた矢先の訃報。残念。 (サイトウ)
ケージ以降、フィリップグラス、スティーヴライヒ、テリーライリーと並び前衛ミニマル音楽の重要人物として、現在も尚多大な影響を与え続けるLA MONTE YOUNGの歴史的名作、初のリマスタリング公式アナログ再発が実現!1969年にミュンヘンのギャラリーにてライブ録音、持続正弦波とラーガ詠唱の重奏のAサイド。1964年にスタジオ録音、巨大なゴングと弓弦で奏でたBサイド。音の倍音構造、音響の知覚可能性に踏み入れた聴取の実践。リズムやメロデイのない持続音の中に変化を見出す、音と一体化を促す比類なき体験作品です、この機会に是非! (Akie)
KELELAプロデュースワークなどでも知られるアンビエント作家FLORIAN T M ZEISIGと調香師ANGEL PARADISEによるタッグ。A/Vを筆頭に制作プロセスを具体性と結びつけるアプローチというトレンドの中で”香り”に着目。記憶を呼び覚ます香りの性質を音楽で表現。淡色のパッドドローンにASMR的なフィールド録音をコラージュした「Four」(sample1)や、感傷的なピアノループを元に音を重層的に重ねた「Fiveandhalf」(sample2)など。ふたりがドイツの山脈バイエリッシェアルペン滞在中に構想、そこで得た内省を呼び覚ますノスタルジックな作品。 (Akie)
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彼女の主な楽器である、パイプオルガンや、クワイアー、室内楽団などによるドローン、ミニマルミュージックのコンポーザーとして、最も注目されてきた若き女性コンポーザーKali MaloneがStephen O'MalleyとLucy Railtonをフィチャリングしてリリースした3LP。ELIANE RADIGUEの音楽を愛する人にも薦めることができる数少ないアーチストのひとり。 リリース時は即完売だったアナログ、2ND PRESS。ストックしました。 (サイトウ)
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前作「The Sacrificial Code」も素晴らしく即売り切れましたが、こちらも期待以上の素晴らしさ。短いフレーズのループをゆっくりと時間をかけて何度も何度も繰り返していく。聴いていくほどに思考することをやめ、音に浸って一緒に溶け合うような感覚に。ラモンテヤングやテリーライリーとは違うシンプルな方法ではありますが、パイプオルガンの素晴らしい音色も相まってシンプルだからこそ持っている強度がある。歴史に残る一枚になるかもしれません。 (日野)
リリースから一足遅れましたが、諦めきれずお二人に直談判しストックできました!!18世紀後半から親、その子供へと歌い継がれてきたナーサリーライム(英語圏の韻を踏んだ童謡)をダークな視点でアレンジする事をコンセプトに制作された、一発録りの全5曲。少女のような天性の歌声を持つTokiyoのヴォーカルが、これまで発表されてきた彼女の作品の中で一番活かされていると思います。小児ノイローゼのような、子供の時に熱にうなされて見た幻覚のような、、歌詞の反復とループされるギターによるサイケデリック、不安を煽るノイズとディストーション。沈み込んでください。大推薦です。
AI生成によって制作されたMVもとても良いので合わせてご覧ください。 (AYAM)
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ニューサウスウェールズ州立美術館が構想しシドニー美術館が建築した新設”THE NAALA BADU BUILDING”のエントランス音楽として制作。空間に”寛大さと(音響的)一体感”を与えてほしいという美術館からの依頼から2つのサウンドプロンプトを作り、それらを豪華客演と共有し繊細な即興性を加えて作り上げた長編電子音楽組曲。冷たく無調なドローンから、ネオクラシカルな浮遊感のあるアンビエントまで、LAWRENCEのアレンジにより無重力の音色に包まれる空間音楽に昇華。THE NECKSのCHRIS ABRAHAMSによるピアノが素晴らしいアクセントになっています。 (Akie)
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これまでにもMAALEM MAHMOUD GANIAの再発などを手がけてきたディープ発掘専科〈HIVE MIND〉から、バングラディシュ伝統音楽を基礎にしたサイケデリックフォーク〜エレクトロニクス。2015年にバングラデシュを脱出、リビアでの迫害などの困難を乗り越えイタリアにたどり着いたMOHAMMED AFTER HUSSAINが歌唱、北インド伝統打楽器”パクハヴァジュ”や金属性のリードを発音体とする鍵盤”ハーモニウム”を担当。そのバングラディシュの伝統音楽は、 PAQがシンセドローンや電化アレンジを加えることで再編成。リミテッドプレス。 (Akie)
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これまでも精神実験家が制作した劣化カセットテープ復刻など、ポストパンク/ノーウェイブを中心としたコアな音源発掘の最前線のひとつ〈LIGHT SOUNDS DARK〉から再び危ないコンピレーション到着してます。14分越えのダブアウトコスミッシェ、インダストリアルドローン。壊れたテープループの実験コンクレート、柔らかくトリップへと誘うディープアンビエントなど。制作者や年代も不明な貴重音源で、音と精神の深淵ダークサイドを探索する大容量2x12inch。 (Akie)
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ポップアートの草分けED RUSCHAの作品リリースでも話題となったレーベル〈FOURTH SOUNDS〉からのリリース!視覚アートのフィールドでも活躍する芸術家GILLIES ADAMSON SEMPLEによるオルガンドローン作品。ヴァレール教会にある木製パイプオルガンでの演奏をエアー録りした繊細な作品。ペダル踏みや物音、チューニング音も拾われています。スタジオに持ち帰った録音素材をミュージックコンクレートの古典手法に則り再構築したユニークな一枚。オルガンの純度高い音色で瞑想へと導くミニマルドローン、シネマティックな独奏で構成されたアルバム。限定200枚、現状デジタルリリース確認されておりません、お早めに是非。 (Akie)
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白石隆之率いるポストパンク・プロジェクト”TRISTAN DISCO”へのリミックス提供でも知られ、近年は本レーベル主宰PERKOによる復刻や、A MADE UP SOUNDとOSSIA手掛けるリミックス作品などでも注目を集めるミステリアスなアンビエント作家CIVILISTJÄVEL!。ミニマルダブとアンビエントの中間領域を探るメランコリックな抽象アナログシンセサイザーミュージック、アンビエントダブ。アルバムの目玉である10分越えの「XVI」は、ホワイトノイズの中をオルガンとリズミックノイズ、低周波が層をなす牧歌的サウンドスケープに。クローザー「XIX」では、チェンバーポップデュオRAPのTHOMAS BUSHのボーカルやアコースティックギターを採用。穏やかでありつつ不安を掻き立てる、この沈澱する雰囲気はシグネチャーサウンドと言って過言でないオリジナリティ。 (Akie)
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音の処方箋。限定300枚。 (コンピューマ)
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Resonant Bodies「共振する身体」。二枚組、18曲のコンセプチュアルなフル・アルバムが到着しました。混沌から、正の波動が立ち現れてくるような冒頭から素晴らしいサウンドが展開されていきます。ドローン、音響、メロディ、精神と身体への音の作用。
「ある身体が振動して音を発し、それが別の身体に届いて振動し、新しい音を発生させ、さらに別の身体を振動させて別の音を発生させる...。無限に広がる身体のオーケストラが、それぞれの音の振動を掛け合わせ、「Resonant Bodies」のシンフォニーを創り出すと想像してください。共鳴はコミュニケーションの原理であり、音は人と人との絆や相互関係を構築するものです。「Resonant Bodies」の作品は、全体の一部であると同時に、全体を生み出すものでもあるのです。他の作品とは異なり、「Resonant Bodies」を完成させるのにかかった約2年の間、作品は徐々に完成し、前のレイヤーで発生した振動によって小さな音の粒子が加えられ、不完全で同期した音のオブジェクトが出来上がったのです。"コミュニケーション"」。 (サイトウ)
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70年代に、NYCの現代音楽、先鋭音楽に多大な影響を与えた古典インドの声楽家Pandit Pran Nathに、ラ・モンテ・ヤング達と共に師事し、ヴォイス・ドローン、またバグパイプによるドローンによるサイコアクティヴな音の効果を追求したヨシ:ワダの81年録音。自作の改造バグパイプ、ヴォイスを使ったパフォーマンス。EMの最初は、オリジナルマスターからのフルレングスバージョンでの最初でしたが、82年のSuperior Viaductのサブレーベルétats-Unisから、India Navigationのオリジナル盤を再現したLPリリース。 (サイトウ)
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A-SIDEは、プラン・ナートのラーガ、インド古典声楽にインスパイアされたMARIAN ZAZEELAとのヴォイスドローン。B-SIDEは3つのサイン波からなるドローン。究極。 (サイトウ)
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トニー・コンラッドは、映像作家で、1960年代のNYC前衛音楽の重要な遺産ラ・モンテ・ヤングが結成したTHE DREAM SYNDICSTE,「永久音楽劇場」にジョン・ケイルらと共に参加し、THE VELVET UNDERGROUNDの結成とその名前の由来に関わったことでも知られ、FAUSTとのミニマル・ミュージックの歴史的リリース「Outside The Dream Syndicate」を残している。しかし後の復活以前の正式のリリースはこれのみで長く音楽シーンから離れていて、伝説の存在だった。90年代に彼の熱狂的なファンだったJIM O'ROUKE達との共演で音楽シーンに復活し、未発表音源も彼らの手でリリースされる。この「Ten Years Alive On The Infinite Plain」は、71年にダンス、音楽、映像、文学などの前衛アーチスト集団として結成され、パフォーマンス・スペースとして現在まで続くTHE KITCHENで行われた72年の演奏。「Outside The Dream Syndicate」の前年。女流電子音楽家LAURIE SPIEGEL,RHYS CHATHAMとの演奏に、プロジェクターによるフィルム・インスタレーションの2時間にわたるパファーマンス。今回のリリースにあたってJIM O' ROUKEが90分弱の音源として編集、リマスターはCGB(DUBPLATE & MASTERING)が担当している。「Ten Years Alive On The Infinite Plain」は、GASTOR DEL SOL期のDAVID GRUBBSとJIM O' ROUKEと共に復活の年、95年に再演されている。この72年のオリジナルの録音は未発表だった幻の録音で待望のリリースとなる。彼は昨年惜しまれながら他界したが、「無限の計画」は、40年に渡り生きつづけている。 (サイトウ)