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Motohiko Hamase(濱瀬元彦)
Intaglio(インタリヨ)
Studio Mule
- Cat No.: STUDIO MULE 8 LP
- 2025-08-05
オリジナルは、「Musical Poetry For Yoga」とサブタイトルが銘打たれたニューエイジ/アンビエント。スローミュージックの素晴らしい音源。 (サイトウ)
Track List
Death Is Not The Endとしては、通例での過去音源の発掘リリースではなく、珍しくオリジナル音源として新作リリースとなる非常に妙味深いリリース作品となります。
カナダ・トロントの実験的フォーク・ギタリストKevin Cahillによる変名Family Ravineによる最新作カセット・アルバム。カリンバ、マンドリン、メロディカ、アコーステックギター、エレクトリックギター、AM/FMポータブルラジオを使用して2024年3月に演奏、録音された白昼夢的サイケデリア実験的フォーキー・プリミティヴ・スピリチュアルな亡霊的アンビエント・ワルツ作品。フィジカル・カセット・リリースもバッチリとハマったナイスリリース。全6トラック。 (コンピューマ)
Track List
現行屈指の実験音楽のアカデミック処〈MANA〉の運営に携わった天才MATTHEW KENTが新たに創設したレーベルから、第一弾に引き続きSA PAがアルバムで再来。2014年から2019年にかけて制作、初期作品でみせたアンビエント、レイヤーされたフィールド録音、そしてダブテクノの3本軸を強力圧縮した没入型プロダクション。楽曲の深部に忍ばせたリズムの冥利でダンス作品としてのフィジカル感≒ヘッドホンリスニング、体験する音楽としての両義をリミナルに実験した9曲。 (Akie)
Track List
Μ-ZIQやMINOR SCIENCE、NICK LEÓN、STEPHEN VITIELLOも登場してきた〈BALMAT〉初期カタログを飾った「See-Through」はレーベル重要作品として今尚愛される、アナログシンセユニットSOFT METALSの片翼PATRICIA WOLFがカムバック!実験映画作家EDWARD PACK DAVEE監督、アイスランドの民間伝承探求も志したドキュメンタリーフィルムに向けて作られたOST。モダンなハードウェアながら70年代シンセサイザーのような温かみのある響きも有する名機”UDO SUPER 6”をメインに制作。そこにマレットやナイロン弦ギターなど、厳選した音色でメロディーと雰囲気のバランスをとったアンビエント集!映画でも描かれた自然風景ともリンクさせるべくオーガニックなテクスチャも表現。BRIAN ENOに系譜する70,80年代名盤の雰囲気もありながら革新的ミニマルアンビエントサウンドも探求。トラックリストからも是非。 (Akie)
Track List
レコーディング時の「感情の温度」がコンセプトにされた名義でありタイトルでもある『Whatever The Weather』。前作に引き続き各タイトルが温度で表記。南極をイメージした前作から一転、今回は温かなムードや砂漠の気候をイメージに。マスタリングはTelefon Tel AvivのJosh Eustisが担当し、深いレイヤーを感じさせる音像に仕上げられています。東京の遊び場での子供たちの声のサンプル、アコースティックギター、眩しいほどの電子音の洪水、フィールドレコーディング、ノイズ、クリック音など、極端な自然と不自然の交錯に脳が痺れる冒険的な作品。 (AYAM)
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吉村弘が第1弾を務めたミサワホーム総合研究所のサウンドスケープ・シリーズの第2弾「Soundscape 2: Nova」の再発に続いて、Yutaka Hirsoe(広瀬豊)のレアワークス、未発表音源をコレクトした「Trace: Sound Design Works 1986-1989」がリリースされました。『NOVA』をリリースした直後に、釧路博物館を皮切りに、さまざまな場所の音響を手がけた芦川聡のSound Process Designで制作された11の楽曲。『単に録音された楽曲を提供するのではなく、「音の風景」を作り上げることを目指し、空間の構想から参加して、スピーカーの配置やマルチ音源による音の偶然の組み合わせにこだわり、「音で時間を彫刻する」というコンセプトを貫いた。』『"sculpturing time through sound "とは、時間、空間そのもの、そこで奏でられる音、そして観客のすべてがひとつの彫刻となることを意味します。それは、日本の茶道で五感(または六感)を使ってお茶を味わうという考え方に近いと思う。』とか祟られている。日本産環境音楽の素晴らしいサウンド。2LP、見開きスリーヴ、ライナーノーツつき。アナログ発売後即完売してましたが、若干数ストックできました。 (サイトウ)
Track List
ポストパンク期の大阪を代表するインディー・レーベル、ヴァニティ・レコードの第二弾として1978年に発表された『クリスタリゼイション』は、SAB(サブ)と呼ばれた当時若干19歳の天才音楽家が思い描いた壮大な音楽の叙事詩を、電子音楽機材を用いて磁気テープ上に「結晶化」したアルバムで、「ニューエイジ」の呼称・風俗が日本に広まる前に出現したプレ・ニューエイジ・ミュージックの名盤です。録音では2人のミュージシャンのサポートを受けていますが、大半はSAB自身による多重録音で制作された、いわゆる「宅録」ベースの作品。SABの唯一のソロ・リリースである『クリスタリゼイション』にはBrian EnoとObscureレーベル勢やPopol Vuhからの影響を窺わせる編曲・楽器法が聴けますが、それらの影響か らの回避も同時に試みており、その結果、「どんなシンセ音楽の系譜にも属さない傑作」(※註)という地位を獲得。2020年代のオーディエンスにとっての新たな古典となっています。また、近年勃興したニューエイジ・リバイバルや日本の環境音楽の再発見といった動向の中で、時を経て一層輝かしい音楽価値を持つこととなりました。アートワークにある瑪瑙の図版は思想家ロジェ・カイヨワの著 作から着想を得てまりの・るうにい(松岡正剛夫人)が描いたもの。
※註)『レコード・コレクターズ』誌 2023年11月号 特集「日本の新名盤1970-89」掲載 田山三樹氏による『Crystallization』評。
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16歳でご近所だったBRIAN ENOの作品にコーラス隊の一人として参加し、その後ENO & KARIL HIDEの「『Someday World』と『High Life 』にはシンガー・ソングライターとして参加、共同プロデューサーとしても名を連ねることになる。FOUR TETから、OVERMONO、SWEDISH HOUSE MAFIA、アンダーソン・パーク、エド・シーラン、BTSまで様々なコラボレーションもこなしてオーバーグラウンドでも成功を納めたフレデリック・ギブソンFred again.. 。BRIAN ENOと共作で新作アルバムリリース。 (サイトウ)
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"高円寺の20000vや西新宿のDOM(現新大久保EARTHDOM)を中心に、sonic名義で1人ドローンのライブ活動を行った後、2000年代東京のアンダーグラウンド・シーンで人気を博すハードコアバンドBUTTHEAD SUNGLASSやABRAHAM CROSSのバンド・メンバーとして活動。伝説のイベント「RAW LIFE」に出演するなど公園や廃墟、キャンプ場などでライブ活動を展開する。再びソロに転向してからは、アナログシンセ、サンプラー、ドラムマシン、ソフトウェア、エフェクターなどを駆使してエレクトロニックな楽曲制作やライブ活動を行い、自主制作盤のCDをプライベートでリリース。今作は、それらに収録されていた過去作と、新たに制作された楽曲をアルバム用にコンパイル。"(レーベル・インフォメーションより)
トラックリストから全曲視聴できます。 (足立)
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デヴィッド・リンチや横尾忠則への楽曲提供。David Toop、John Russell、坂田明、秋山徹次、そしてCarl Stoneとの約40×40mに及ぶ巨大なダム内部空間で録音された作品など多数のコラボレーション。Laerence English主宰の〈ROOM40〉からの作品でも知られる音楽家/美術家・池田謙。創作楽器のSD404という、木片に釘を打ち輪ゴムを張っただけの極めてシンプルな楽器を多用し電子音と配合。「音を出して波動を感じてみる」という音楽前史の即興的な行為に立ち返った、生活と宇宙的感覚を接続するエレクトロアコースティックなミクロサウンドの全10曲。耳が調律されるような作用の名作です。アンビエント〜ドローン・シーンを牽引する畠山地平によるリマスタリング。推薦盤。 (足立)
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ドイツの伝説的なテキスタイル作家のアニ・アルバースから取られたユニット名を持った、相互に敬愛するアーティストたちの二度と無いかもしれないコラボレーション作。一曲を除きすべての曲はFélicia Atkinsonによって作曲・録音・プロデュース。すべてのアレンジはTime is AwayのJack Rollo & Elaine Tierneyが担当。役割を明確にし、Atkinsonのささやく声とハミングのような歌に自然界の音、Time is Awayの精緻な音響構築、詩人Christina Petrieの語りが繊細な強度で幾重にも織り重なっている。風の通り道に立つような研ぎ澄まされたアンサンブル。ラストを飾るMaxine Funkeの楽曲にも柔らかく包まれます。 (足立)
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全曲Morgan Szymanski(ギター)とTommy Perman(エレクトロニクス)が作曲、演奏。2023年から2025年にかけて、メキシコのヴァレ・デ・ブラボの霧の森にあるモーガンの牧場の音から制作され、エディンバラ市立音楽学校とスコットランドのミルナソートのポンド・コテージで追加レコーディング・セッションが行われた。
プロデュースとミックスはTommy Perman。マスタリングはSam Annand。
「The Mist Forest」スクリーン・プリント・イラストはAngie Lewin、アートワーク・デザインはTommy Permanによるもの。ヨーロピアン室内楽的クラシック・ギターの旋律、フィールドレコーディング・アンビエント・エレクトロニカ、ECMジャズ環境音楽的世界観がオーガニック丁寧に内包したサウンドトラック・イマジナリーな全11曲を収録。
Ultramarineの数々のリリースでも知られるアート&サウンズ珠玉作品を丁寧にリリースしてくれているイギリス・エジンバラ信頼BLACKFORD HILLからのリリース。 (コンピューマ)
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スウィンドンからエイヴベリーまで往復約34キロを歩き、ミステリアスなストーン・サークルを訪れた道程の音の記録。徒歩向けではない道路を歩き、トラックを避けるために何度も生け垣に飛び込んだという体験(畑の中を通る素敵なルートがあったと後で知ったとのこと)も朗らかな田園風景だけではないノイズ混じりのひりついた音の触感に。そしてジャッケットに引用されているハックペン・ホワイト・ホースを通ったこと、家に閉じこもっていたことからの解放の旅の記録を、翌日に自宅で一発録りで即興的にテープに録音。レーベルがこの作品を現代DIY環境音楽の傑作と称するのも頷けるささやかなホームメイド・ミュージック。歩く速度でしか得られないようなぎこちないディテールも素晴らしい。推薦です。 (足立)
Track List
イビザ島チルアウト・マナー、アンビエント・ディープテック・ダブテクノ・エレクトロニカ・プロダクションと、ハープやタブラによるメディテーショナルでスピリチュアルジャズ、ポスト・クラシカルな気品がエレガント・オーガニック・シームレス幽玄に融合した注目の一枚。
Alice Coltrane、Shabaka、Floating Pointsにインスパイアされたという、雨をテーマとして記憶と感情の変化を描いた作品で、失うことで清められ、再生によって花開き、静かな内省の中で育まれる力強さ--そうした人生のサイクルが美しく表現された祈りにも似た静謐なる7トラックを収録。
Gilles Petersonも「幻想的で、とても豊かなサウンド」とコメント&サポート。 (コンピューマ)
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PRIORI自身が運営に携わる〈NAFF〉とKIA主宰〈ANIMALIA〉の共同リリース!スタジオでのセッションから生み出された4つの前衛ステッパー・テクノ/ハーフタイム作品。空間全体を包み込むディープアンビエントにダイナミックなサブが遊泳する「Serpentine 2」。高速ビートとシーケンスで駆動するフェザーテック「Serpentine 1」。高速の圧迫感を一切感じさせない、無重力のサウンドデザイン。 (Akie)
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ミュージシャンであり、映像ディレクター。失われつつある映像メディアである VHSテープを各地で収集し、それを素材にして音楽や映像の作品を制作している VIDEOTAPEMUSIC。 近年では日本国内の様々な土地を題材にしたフィールドワークを行いながらの楽曲制作を行なっている VIDEOTAPEMUSIC が、滞在制作で訪れた館林(群馬)、野母崎(長崎)、須崎(高知)、塩尻(長野)、嬉野(佐賀)の各地を再訪(=Revisit)し、再レコーディングを行い 再構築した楽曲群に加えて、多摩湖を題材に渋谷WWWで開催した自身の単独公演「UNDER THE LAKE」(2023年12月開催)のために書き下ろされた新曲2曲、そして、高知出身で須崎での滞在制作の経験もある oono yuuki、長崎出身のアーティスト Akito Tabira という、須崎、野母崎に縁のあるアーティスト2組によるRemixトラック2曲をコンパイルした5作目となるニューアルバム「Revist」(全9曲)。コロナ禍を経て、ここ近年の活動のフィールドワークとライフワークの積み重ねの成果が結実した入魂作。より静謐アンビエントでエレクトロニカ・ドリーミー夢見心地に、自然現象と一体化するようにノスタルジアが空気中に漂う傑作。
各地での滞在制作 - 再訪の際の日記など、作品や訪れた土地にまつわる記録、記憶を書き綴ったテキストをまとめた160ページの書籍を特製ケースにカセットテープと共にパッケージした限定プレス” カセットブック” としての想定もアツい。
細野晴臣「花に水」(冬樹社 , カセットブックシリーズ「SEED」)に代表される、80 年代に生まれた “聴く” と “読む” という行為を複合させた”カセットブック”というミックスド・メディアへの敬意オマージュ&フューチャー、新たに誕生したVIDEOTAPEMUSIC が観せる(魅せる)土地の記録と記憶。
野母崎を題材にした楽曲3曲目「Nomozaki」(sample2)には、長崎出身のミュージシャン角銅真実の朗読をフィーチャリング。Akito Tabiraによるエレクトロニカ・ポエティック・ドリーミーなリミックス8曲目「Nomozaki(Akito Tabira Remix)、ポストロック・エレクトロニカ・テックなoono yuukiによるリミックス9曲目「Susaki(oono yuuki Refloat Mix)」も素晴らしく、アルバム着地への説得力が補完されている。各地でのフィールドレコーディング素材も多く使用されている今作のミキシングとマスタリングは、世界各国のレーベルからアンビエント・ドローン作品を多数リリースしている畠山地平が担当。書籍の編集は桜井祐(TISSUE Inc.)、アートワーク、デザインは坂脇慶、飛鷹宏明が担当している。 (コンピューマ)
Track List
これまでセルフレーベルである〈MAMMO〉そしてその傘下の〈NDUJA〉から、2301&2302名義では〈HEAVEN SMILE〉からリリースを重ねる正体を掴ませないミステリアスな活動でも知られるMAMMO。自主流通にてアルバム作品をリリース!「どこか別の場所へ逃げる代わりに、今度はここにいたい。」というテーマに、重厚なテクスチャの音響構築、空間性を感じさせるディープアンビエントを探求。リズミカルな電子音が木霊する前衛エレクトロニクス「Dreams Of Silent Gardening Machines」(sample1)や、微かにブレイクビートを漂わせた実験アブストラクトテクノ「M.net 103's Impossible Turn」(sample2)など、ビートレススタイルながら動きを感じる生きた音空間、ゾクっとする音像。 (Akie)
Track List
フランツ・リストの弟子に師事したという厳格なクラシックの教養があり、旋律が単にアンビエントに溶け込むのではなく、長く練り上げられたコード進行から放射されるように広がっていく。
テリーライリーに影響されたという、ミラーディレイと呼ばれる左右に大きく振り分けたディレイ手法と空気のように軽やかなアレンジ"Weather Report II"(sample1、がわかりやすいです) は、そっと歩み寄り、引き、やがて浮遊し始める。そこでは、考えて作るというよりも、“降りてくる音” そのものに道を空けるような作曲法。
もちろん雄大な自然と静かに向き合うような植物音楽でもあります。
深刻なライム病との5年にわたる孤独な闘病生活もあったとのことで深い情感、恍惚と静謐入り混じる西海岸ヒッピーの歴史も感じますね。一味違うアンビエントでテクノ好きにも。
聴けば聴くほど引き込まれていく。すごいです。 (Shhhhh)
Track List
ケルト音楽はケルティック・ハープを中心に90年代からニューエイジのCD/カセットがあり、その系譜もワールドミュージック史に細々と受け継がれています。本作はその流れと、今アンビエントのセンスが合流したとも言えますね。
Aisha Vaughanご本人もミッドウェールズの改装された納屋に暮らしているそうで、山々で狩りをするアカトビやワシを眺めながら作曲・録音を行っているとのこと。
ここでの主な楽器は、彼女の声。たき火のパチパチ音、風鈴、コオロギ、鳥のさえずり、ハープ、フルート、シンセパッドや効果音、さらには新月の夜のオオカミの遠吠えまでもが織り込まれ、彼女の孤高の故郷から召喚された天界の案内者たちと交信するような音世界。LAのLeaving Recordsが紹介するのもいいですね。ちょいと珍しい音色です。自然の中でどうぞ。 (Shhhhh)
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70年台後半より清水靖晃、鈴木勲等と活動し、多くのセッション作品を残し、ジャコ・パストリアスが来日した際には会いたいと指名されるほど高く評価されたベース奏者ながら、その後、80年台半ばまで表舞台からは遠ざかり、”消えたベーシスト”と呼ばれたが、喜太郎等のリリースで知られるshi zenからリリースされたファーストアルバム”intaglio(インタリヨ)”でシーンへカムバックする。ジャズも現代音楽も飲み込んだ独自のエレクトリックミュージックは、現在の国産ニューエイジの世界的な人気の中でも最高峰にして最難関のアルバムとして高く評価され高額で取引されている。原盤権利の問題でリイシューに至らなかった本作は、濱瀬自身の熱い情熱の元、再レコーディングを行い、原曲の世界観を壊すこと無くより高いレベルへアップデートされた未来のクラッシックスに成りうるであろう傑作に仕上がっている。全7曲。トラックリストからもどうぞ。 (コンピューマ)