Tag: Ambient
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Aiko Takahashi
The Grass Harp
LAAPS
- Cat No.: LAAPS044LP
- 2025-07-03
神戸出身で、スロベニアのノヴァ・ゴリツァを拠点に活動する日本人作家Aiko Takahashi。仏〈IIKI〉に続いて姉妹レーベル〈LAAPS〉から2作目のフルアルバム『The Grass Harp』がリリース。朽ちてゆくことと沈黙をめぐる、風にそよぐ静謐なフィールド・アンビエント。アプリコット・カラー・ヴァイナル。ナンバリング入り限定200部。
Tomotsugu NakamuraやTomoyoshi Dateなど日本人作家の作品も多く手がけてきたフランスのレーベルIIKKI/LAAPSから依頼を受けて制作されたアルバム。2024年3月から11月にかけて、スロベニアのノヴァ・ゴリツァとイタリアのゴリツァとの間、イゾンツォ川のほとりにひっそり佇むスタジオでレコーディング。四季に結びついたレーベルコンセプトの元、ピアノや環境音、テープループを中心に用いて、生命のあたたかさや朽ちていくものへの眼差しを柔らかく微細な独自の音形で表現されています。儚い気配のようなアンビエントでありながら、耳を傾けるとかなりたくさんのものが聴こえてきます。心静かに。マスタリングはTaylor Deupree。 (足立)
Track List
- 12inch
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haruka nakamura
S.T,N.E. - TRUCK FURNITURE × haruka nakamura
灯台
- Cat No.: TR-09
- 2025-07-01
家具店 TRUCK FURNITUREとエレクトロニカ・ポストクラシカル室内楽アンビエント名手haruka nakamuraとのコラボレーション作品12インチ・レコード。
TRUCK1階に新しく生まれた「S.T,N.E. 」ショールーム・オープンのために制作された楽曲3曲を収録。自身の音楽制作環境としてもTRUCK FURNITUREチェアと共にあるという本人の気持ちも伝わってくるかのような、エレガント気品のエレクトロニカ・ポストロック・アンビエントなダウンテンポ・トラック「N/E」、優しいピアノ・アンビエント室内楽エレクトロニカ「still TRUCK」、まどろみのポスト・クラシカルなピアノ小曲「MONDAY FELT PIANO」を収録。
Track List
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Kirk Barley
Lux
ODDA Recordings
- Cat No.: ODA05M
- 2025-06-26
イングランド北部ヨークシャーの田園風景と異界が広がるミニマリズムな音的イマジナリー世界。Bambooman、Church Andrewsといった名義でも活動し、Matthew Herbertの〈Accidental〉などからレフトフィールドなクラブ・サウンド作品も出してきた才人Kirk Barley。2023年のアルバム『Marionette』の続編であり新作『Lux』が、〈The Leaf Label〉傘下、Thea HDが運営する〈ODDA Recordings〉からリリース。
坂本龍一やFUJI||||||||||TA、Akhira Sanoらの作品も擁する〈ThirtyThree ThirtyThree Records〉からもリリースしていた、本人名義の3作目。短いサンプルのパレットを用い、フィールドレコーディングを織り交ぜながら、前作以上に楽器奏者・サウンドデザイナーとしての技巧が際立っています。地元ヨークシャーの風景、気候、地質からインスピレーションを得て、アンビエント〜ジャズ〜クラシカル〜エレクトロニックの狭間で揺れる、メルヘンへの導入剤にもなりそうな一作。「Vita」「Sprite」「Descendent」といった曲で顕著な非標準音階の神秘的で妖しく自然のエロスも感じられるメロディーに、小さく乱反射する光と虫たちの捻れたリズムのトリップ感覚は要傾聴。Oliver Pittによるリソグラフプリントのアートワークも美しく呼応しています。 (足立)
Track List
- LP(color)+DLcode
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Nicolás Melmann
Música Aperta
Umor-Rex
- Cat No.: UR154LP
- 2025-06-26
ブエノスアイレス出身で現在はバルセロナを拠点に活動するNicolás Melmannが、〈Morr Music〉がディストリビュートするメキシコシティの実験レーベル〈Umor-Rex〉から登場。サティの「家具の音楽」のコンセプトから着想を得て、聴くという行為をゆるやかに解体し静けさと瞑想のための避難所へと変容させた繊細で美しいエレクトロアコースティック・サウンドスケープ作品。Light Blue Vinyl+DLコード付き。
これまでテレビや映画、演劇、インスタレーション、子どものための音楽など幅広い領域で作品を制作してきた音楽家。今作は、アコースティックと電子音の溶け合った、エリック・サティの残響やアルヴォ・ペルトを思わせる瞑想的でミニマルな3部構成。Richard Skeltonの郷愁、Phill Niblockのざらつきが重なり、個人的にはRandall McClellanの哲学と詩情、Laurel Haloの幽玄までも思い起こさせられた極上のサウンドスケープ。マインドフルネスなどにも有効でしょう。お試しください。試聴は長めにとってありますのでじっくりとどうぞ。拡張版として、彼のウェブサイト上で楽器音と電子音のテクスチャを組み合わせた仮想のミキサーを使ってリアルタイムで本作の音の動きを操作し、独自のサウンド・ヴィジュアル体験を作ることができるように用意されています。リスナーの関与によって形を変える開かれた音楽プロジェクト。https://melmann.site/musica-aperta/ (足立)
Track List
- CASETTE
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Green-House
Six Songs For Invisible Gardens
Leaving Records
- Cat No.: LR159-CS
- 2025-06-25
これは素敵な植物音楽です。”架空の庭園のための六楽曲”。極上。。カセットの作りもかわいらしくておすすめ
L.A拠点のフィメールアーティストOlive Ardizoniによるプロジェクト、GREEN-HOUSE。
ASA TONEやサム・ゲンデルといい最近のLEAVING RECORDSにハズレなし。 ヤソスやカルロス・ニーニョら西海岸ニューエイジ脈でもある、紛うこと無きチルアウト・ミュージックなんですが、質感的に日本の環境音楽や電子音にも近い箱庭感や妖精感もありつつのzzz…。極上。アナログシンセがまるで葉脈を流れる水の音のように鳴り響き、塗されたフィールドrecの音色で作家の描く庭園に誘われます。長く長く聴ける問い合わせも多かった本作。ようやく入荷。。 (Shhhhh)
- LP+DL
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Yui Onodera
Kiso Three Rivers
Field
- Cat No.: Field 36
- 2025-06-25
日本とオランダの「水」にまつわる関係を考察するサウンドスケープ的な側面を持ち合わせたField Records「Waterworks」シリーズ第3弾は、岩手県出身、音楽と建築を学び、建築音響設計に従事の後、国内外の映画/舞台音楽CMからプロダクトサウンドデザインなど幅広い表現領域のプロジェクトを手掛けるYui Onoderaが、愛知、岐阜、三重の3県にまたがる木曽三川の水利工学の影響を検証した環境音楽アンビエント作品。
木曽三川とは、長野県、岐阜県、愛知県、三重県、滋賀県の5県にまたがり、岐阜県の濃尾平野にある木曽川、長良川、揖斐川の合流点を指しており。19世紀後半、日本の当局は、オランダ人技師ヨハネス・デ・ライケと協力し、木曽三角州の下流部で3つの川を分離した。1912年に完成したこの大規模な改修は、名古屋市を定期的な洪水から守ることに成功したと言います。
今作では、微細なフィールドレコーディングと、日本の伝統音楽、鐘の音、ギターやシンセパッドからなるアンビエンス、ミニマリズムが、ゆったりとした川の流れのように柔らかく漂いながら、ミニマルなパレットと空間的なサウンド・デザインへの繊細なアプローチ6パートからなる「木霊(Kodama )」2つからなる「水鞠(Mizumari)」トータル8曲のコンテンポラリー静謐なるアンビエントな環境音楽として凛と佇んでいる。 (コンピューマ)
Track List
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- New Release
Biosphere
The Way Of Time
AD 93
- Cat No.: WHYT105LP
- 2025-06-25
人間の深層に訴えかけるかのような不思議で心地のよいディープ・アンビエント・ループ・シンセサイザー・ボイスサンプルが独創的な世界。UKエレクトロニクス音響レーベル名門〈Touch〉からのリリースなどで知られるノルウェーのアンビエント・パイオニア、バイオスフィアが〈AD 93〉登場。エリザベス・マドックス・ロバーツ小説『The Time Of Man』からの着想を得たニューアルバムがニュートーンにも到着いたしました!!
小説『The Time Of Man』がラジオドラマ化された際に主人公で出演したジョーン・ロリングのセリフをサンプリングした「The Time Of Man」(sample1)に立体音響なサウンドデザイン、ダブ・テックハウスのリズムを曲の中盤に起用した「Like The End Of The World」(sample2)など。30年に渡りノルウェーのアンビエントシーンを牽引するベテラン、アーチスト、バイオスフィア、レコードで再生した際の立体音響、音の広がりが素晴らしいです。レーベルのビックアップもグッド。 (hamon)
Track List
- Cassette Book
- Recommended
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VIDEOTAPEMUSIC
Revisit(限定プレス特装版 Cassette Book)
KAKUBARHYTHM
- Cat No.: KAKU-204
- 2025-06-24
VIDEOTAPEMUSIC、待望の新作ニューアルバム「Revisit」が限定特装版カセットブック(全9曲収録、DLコード付き、160Pブック+3ポストカード)としてリリースされた!(現時点ではフィジカルではこちらのカセットブックのみでのリリースとなります。)アンビエント・ダウンテンポ・エレクトロニカ・ドリーミー夢見心地ノスタルジア傑作。レコメンド。嬉しい再入荷できました!!!
ミュージシャンであり、映像ディレクター。失われつつある映像メディアである VHSテープを各地で収集し、それを素材にして音楽や映像の作品を制作している VIDEOTAPEMUSIC。 近年では日本国内の様々な土地を題材にしたフィールドワークを行いながらの楽曲制作を行なっている VIDEOTAPEMUSIC が、滞在制作で訪れた館林(群馬)、野母崎(長崎)、須崎(高知)、塩尻(長野)、嬉野(佐賀)の各地を再訪(=Revisit)し、再レコーディングを行い 再構築した楽曲群に加えて、多摩湖を題材に渋谷WWWで開催した自身の単独公演「UNDER THE LAKE」(2023年12月開催)のために書き下ろされた新曲2曲、そして、高知出身で須崎での滞在制作の経験もある oono yuuki、長崎出身のアーティスト Akito Tabira という、須崎、野母崎に縁のあるアーティスト2組によるRemixトラック2曲をコンパイルした5作目となるニューアルバム「Revist」(全9曲)。コロナ禍を経て、ここ近年の活動のフィールドワークとライフワークの積み重ねの成果が結実した入魂作。より静謐アンビエントでエレクトロニカ・ドリーミー夢見心地に、自然現象と一体化するようにノスタルジアが空気中に漂う傑作。
各地での滞在制作 - 再訪の際の日記など、作品や訪れた土地にまつわる記録、記憶を書き綴ったテキストをまとめた160ページの書籍を特製ケースにカセットテープと共にパッケージした限定プレス” カセットブック” としての想定もアツい。
細野晴臣「花に水」(冬樹社 , カセットブックシリーズ「SEED」)に代表される、80 年代に生まれた “聴く” と “読む” という行為を複合させた”カセットブック”というミックスド・メディアへの敬意オマージュ&フューチャー、新たに誕生したVIDEOTAPEMUSIC が観せる(魅せる)土地の記録と記憶。
野母崎を題材にした楽曲3曲目「Nomozaki」(sample2)には、長崎出身のミュージシャン角銅真実の朗読をフィーチャリング。Akito Tabiraによるエレクトロニカ・ポエティック・ドリーミーなリミックス8曲目「Nomozaki(Akito Tabira Remix)、ポストロック・エレクトロニカ・テックなoono yuukiによるリミックス9曲目「Susaki(oono yuuki Refloat Mix)」も素晴らしく、アルバム着地への説得力が補完されている。各地でのフィールドレコーディング素材も多く使用されている今作のミキシングとマスタリングは、世界各国のレーベルからアンビエント・ドローン作品を多数リリースしている畠山地平が担当。書籍の編集は桜井祐(TISSUE Inc.)、アートワーク、デザインは坂脇慶、飛鷹宏明が担当している。 (コンピューマ)
Track List
- 12inch
- Recommended
Tornado Wallace
Bitter Suite
Test Pressing Recordings
- Cat No.: TPR004
- 2025-06-24
Test Pressing RecordingsからTornado Wallaceの12インチ。E2-E4やスティーブ・ライヒとパット・メセニーElectric Counterpoint」も彷彿させるバレアリック、10分間にわたって展開される美しいロング・トラック。
Music From Memoryの故Jamie TillerとのレーベルBasic Spiritでのリリース以来となるTornado Wallaceのニューリリース。A1 「Bitter Suite」オリジナルミックスは、10分間にわたって展開される美しいロング・トラックこ、中盤からブレイクビートへと展開していきます。ミニマル・ミュージック、バレアリック・アンビエント「Bitter Suite (Symphony Mix)」と「Bitter Beats」の2バージョン。 (サイトウ)
Track List
- LP
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Jonnnah
Me, With You
co:clear
- Cat No.: COCLEAR003
- 2025-06-23
PAVEL MILYAKOV (aka BUTTECHNO) 参加!アンビエントシューゲイザーとトリップホップの非現実的なサウンドトリップ、そこにポストダブステップやD&B要素を融合。リヨンのアーティストJONNNAH手掛けるグルーヴ主導の幻想神秘なムードミュージック。
カタログ1番を飾ったEDEN AURELIUSによるEPも話題だった〈CO:CLEAR〉より。才人BUTTECHNOことPAVEL MILYAKOVが客演参加、透き通るアンビエンスに叙情的コードが滲むアンビエントシューゲイザー「Still Here, Playing Gtr」(sample1)に始まり、ネオアンビエントなエアステッパー「Deadlink」や、ポエトリーを交えたアンビエント導入からブロークンリズムが躍動する「Insomnia Never Ends」(sample2)など。神秘に発光するエレクトロニカ、シューゲイザー系譜の浮遊感とダンスフォーマットが折衷する幻想的一枚。 (Akie)
Track List
- LP
- Recommended =
- New Release
Carlos Ferreira
Flux (LP)
Avantroots
- Cat No.: AR058
- 2025-06-21
東京のアンビエント・レーベル〈梅レコード〉からもカセット作品を発表している、ギターを基調にするブラジルのアンビエント作家Carlos Ferreira。スペインの〈Avantroots〉からおそらく初となるヴァイナルでのリリース。大規模な気候災害でディストピアのような状況に見舞われた日々のプライベートな「音の肖像画」。
2024年5月に地元リオグランデ・ド・スル州で起きたブラジル史上最悪と言われる豪雨による洪水に直面(地域の大部分が水没し、170名以上が命を落とし、何十万もの動物が犠牲に)。「痛みと苦しみに満ちた日々」の中わずか一週間ほどで作曲しレコーディング。初めはただ精神のバランスを保つための私的な習作にすぎなかったという作品。それは後に「命の儚さや脆さ、そして生き抜くための瞑想でもあった」と言います。深く静かに空虚さを滲ませるようでありながら、柔らかく暖かい粒状の音像に煌めく光を感じさせる、臨床的とも言える音楽ドキュメント。 (足立)
Track List
- Cassette *Limited to 50 Copies*
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Briain
Cognitive Dissonance
Art-E-Fax
- Cat No.: E-FAX011
- 2025-06-20
ベルリンArt-E-Faxの最新作は、ベルリン気鋭Briainによるハイテック・ブレインダンス・ブレイクビーツ・トラックス。2019年デビュー12インチ以来の待望新作デビューアルバム!フィジカルは、カセットテープ・オンリー・リリース。11トラック収録。限定50本。
IDMエレクトロニカ・アンビエント歪んだメランコリック・シンセ、破天荒フリーキー躍動するエレクトロニック粒子&ベースブレイクス・エレクトロファンク/マシーンファンク/ダウンテンポとの爽やかささえ感じさせてくれる絶妙なバランスの妙。心地いい。カセットテープでの鳴りがかわいい。 (コンピューマ)
Track List
- 12inch
- Recommended =
- New Release
Solitary Dancer
Y-3002
Private Possessions
- Cat No.: Y-3002
- 2025-06-20
ADIDASとYOHJI YAMAMOTOによるドメスティックブランド”Y-3”の2025年秋冬ランウェイのために制作された前衛テクノ&エレクトロニクス作品!MIDLAND主宰の〈GRADED〉や〈OPTIMO〉〈DARK ENTRIES〉など地下個性派に参加してきた鬼才SOLITARY DANCERによる333枚限定プレスレコード。
自身のセルフレーベル〈PRIVATE POSSESSIONS〉と〈Y-3〉によるコラボレーションが再び!今回はパリの"The Pavillon Cambon"におけるランウェイ形式でのコレクションのための楽曲集。ミステリアスなハミングが降り注ぐアンビエント導入に過激に歪んだドラムマシンが侵食するスローテクノ「Phase II」(sample1)。IDM/エクレトロニカをイノベーションした「Phase III」(sample2)。古典デトロイトを継承するアップテンポビートなシネマティックブレイクス「Phase V」(sample3)など、ノスタルジックなレトロテクノやエレクトロニカの影響、アナログとデジタルのコントラストを探求した6トラックス。 (Akie)
Track List
- LP
- Recommended
- Back In
Merope
Vėjula
Stroom
- Cat No.: STRLP-094
- 2025-06-18
Laraaji、Bill Frisell、Shahzad Ismailyもゲストでフィーチャリングした、リトアニア〜ベルギーなどのミュージシャンで構成されるグループMeropeのニューアルバムが素晴らしいです。
リトアニアで、コンサートや、ア ーチストプロジェクト、リリースもおこなっいるプラットフォーム〈granvat〉を拠点に、granvatとStroomの共同でアナログリリースもされてきたMeropeの新作。古代リトアニアの歌や各地の民族音楽にインスピレーションを得ているグループで、今作では、 Laraajiがツィターとシンセ、レジェンド、ビル・フリゼール、南アジアの地を引くUSジャズ、先鋭音楽の名手シャザド・イスマイリーなどもフィーチャリングしたアンビエント・ジャズ、プログレッシブ・サウンド。 (サイトウ)
Track List
- 12inch
- Recommended =
- New Release
Elori Saxl
Texada
Western Vinyl
- Cat No.: WV278lp
- 2025-06-18
アナログシンセサイザー、霊のように揺らめくバリトンサックス、石の質感、波の動き、そして産業の鼓動を想起させる音の層。NYの電子音楽作曲家、映画監督/編集者の Elori Saxl 新作は、カナダ国立映画制作庁による同タイトル映画の公式サウンドトラック。〈Western Vinyl〉から。
カナダの孤島 テキサダ島を舞台に、かつて破壊の中心であった産業用地が自然に再生し、廃墟から緑が芽生えているという、永続性と無常性の間の緊張を描いたドキュメント作品『Texada』。幽玄でサイケデリックなサックスと電子音の洪水が鬼気迫る「How Big is Time」と「It Happened Once」、水や岩のフィールドレコーディングとシンセサイザーが幻想的な「The Quarry」(sample_1)など、有機と合成の間を揺らめく表現が素晴らしい全5トラック。 (AYAM)
Track List
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- New Release
Elori Saxl
Earth Focus
Western Vinyl
- Cat No.: WV273lp
- 2025-06-18
公共放送サービスPBSで放送されていた、南カリフォルニアの自然景観と都市開発の複雑な繋がりを深く掘り下げる番組『Earth Focus』へ提供されたオリジナル・サウンドトラック。NYの電子音楽 作曲家 Elori Saxl が2024年に〈Western Vinyl〉からリリースした、2ndフル・アルバム。
大手企業への楽曲提供、映画監督/編集者としても活躍し、エミー賞に2度ノミネートされるなど、2021年のデビュー以降評価が広がり続けているElori Saxl。ロサンゼルス川、ディアブロ・キャニオン原子力発電所、ジョシュア・ツリー国立公園、モハーベ砂漠といった特定の場所にフォーカスし掘り下げるドキュメンタリー番組へ提供したトラック集。デジタル処理された水と風の音、アナログ・シンセサイザーが躍動する「Concrete River」(sample_1)、木管楽器をフィーチャーした「Taking Action」(sample_3)、MIDIサンプルといった 音の人工性を前面に押し出したサウンドが、目に映る現実の風景とのコントラストを引き立てます。Loraine Jamesのアンビエント名義 Whatever the Weather がお好きな方にもおすすめです。 (AYAM)
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Martin Glass
The Interstellar Music of Martin Glass
Kit
- Cat No.: KR65
- 2025-06-17
アリス・コルトレーンのスピリチュアルジャズ・ハープ宇宙、ザ・ドゥルッティ・コラムからの影響も感じさせてくれるインターステラー・ミュージック。スペーシー・ニューエイジ・エレクトロニカ・コンテンポラリーなポストジャズ注目アルバム。推薦盤。
惑星間を浮遊しながらゆったりと宇宙航海するかのようなニューエイジ・アンビエント、コンテンポラリー・スペースエイジ・ポストジャズ内省宇宙12トラック。
カリフォルニア・サンフランシスコのユニーク独自の音楽世界をひっそりと探求する才人Martin Glassによる4作目となるニューアルバム「The Interstellar Music of Martin Glass」。
インターステラー・スローモーションディスコA6「Interstellar Disco」(sample2)ダウンテンポ・ジャジーなB5「Time is the Simplest Thing」(sample3)も心地いい。
メランコリック牧歌的トイポップ・エレクトロニカ・アヴァンポップ、インプロヴィゼーションのユニーク・リリースが続々と続いているKit Recordsから限定アナログLPとしてリリースされた。Mastered by Giuseppe Ielasi. Artwork by Richard Greenan. (コンピューマ)
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- Cassette
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Photay with Carlos Niño
An Offering (Black vinyl) US
International Anthem
- Cat No.: IARC0062LP
- 2025-06-13
【2025リプレス】好調リリースの続いているUSシカゴ名レーベルINTERNATIONAL ANTHEM新作は、Carlos Niñoとのスペシャルなクリエイティブ・パートナーシップを築いているシンセサイザー奏者/ビートメイカーPhotayとCarlos Niñoによる新作アルバム「An Offering 」ブラックヴァイナルLP。USAプレス。待望再入荷。
水面に反射する色彩や風景を音に反映させたかのような、この二人ならではのモダン・ニューエイジ・アンビエント・フューチャーとでも呼ぶべき、コンテンポラリー・ミニマリズムでどこか懐かしさを感じさせながらも、切れ味鋭いエレクトロニクスやフィールドレコーディングも交えながら自然回帰スピリチュアルで新たな音色音響の佇まいのサイケデリックなサウンドスケープ桃源郷音楽世界をゆったりと心地よく繰り広げてくれている。Mikaela Davisによるハープ、Randal Fisher、Aaron Shawによるテナーサックスも印象深い全9曲を収録。MVも必見。 (コンピューマ)
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- LP
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Daigos
桃源郷 (Tougen-Kyo)
Teeth
- Cat No.: TEETH004
- 2025-06-13
2023年後半より一時的にロンドンに拠点を移して活動していたD.A.N.櫻木大悟が、東京のエネルギーや音楽、雰囲気からインスピレーションを得て、日本のミュージシャン仲間と東京でレコーディングしたアルバム「桃源郷 (Tougen-Kyo)」が、ロンドン・アンダーグラウンド期待のレフトフィールド・テクノ・エクスペリメンタル新興レーベルTeethよりリリースされた!2000年代初頭フォークロトニカとモダン・アンビエント、ポストジャズ、ダウンテンポが融合した意欲作が誕生している。
長年の櫻木との共同制作者でもあるD.A.N.の市川仁也によるベース、yahyelのメンバー大井一彌のドラムによる有機的なグルーヴのもと、スピリチュアルジャズ・ポエティックに浮遊するMaya Ongakuの池田抄英によるサックス、.櫻木本人によるフォーキーなギターの旋律、そして、エレクトロニクスとシンセサイザーによる空間美学の中で繊細に優しく織りなされるアンサンブル・サウンドデザイン構築が見事に結実した傑作。今後の動きも非常に楽しみな注目のアルバム。レコメンドとさせてください。8シーンから織りなされる28分間のイマジナリー桃源郷サウンズ。
ロンドン・アンダーグラウンド期待のレフトフィールド・テクノ・エクスペリメンタル新興レーベルTeeth最新作4番としてのリリースも素晴らしく渋い。 (コンピューマ)
Track List
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レーベルのインフォメーションに「サブウーファーが無い人は借りてでも手に入れて聴くべき」との文言がありましたがその通りな一枚。現行屈指の実験音楽のアカデミック処〈MANA〉の運営に携わった天才MATTHEW KENTが新たに創設したレーベルの第一弾。テクスチャをディティール細かく作り込み音空間を創造してしまったディープダブテクノ「Captigon」(sample1)に始まり、心理音響空間の領域までサウンドを押し広げた物凄い作品、これはおすすめ。 (Akie)