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African Head Charge
Environmental Studies
On-U Sound
- Cat No.: ONULP19
- 2025-05-03
彼がこれまでに手がけたリリースの中でも最も過激なサウンドを展開した作品のひとつで、ポストパンク、ノイズ、エレクトロニクス、エレクトロ、エディット、インダストリアルがリズミカル呪術的ダブワイズ凶暴なまでに実験的に織りなされている。本作においてAdrian Sherwoodはスタジオの可能性の限界に挑戦、80年代半ばの冷戦時代のディストピア的なグレイの空気を、錯乱したパーカッション、不穏なキーボード、切り裂くようなディストーションで表現している。お馴染みON-U名手達に加えて、African Head ChargeのBonjo I、その後、Massive AttackにフィーチャーされたShara Nelson、Annie Anxietyがヴォーカルで参加。ほのかにエキゾチックでもある8トラックを収録。
今回のアナログ復刻にあたり、ベルリン、dubplate & masteringによる低音の音圧を新たに施したアナログ・カットがなされている。 (コンピューマ)
Track List
ジャズの感性、ハープとモジュラー・シンセが奏でる瞑想的なサウンド、そしてフォーク音楽やフィールドレコーディングを融合させた独特の世界観で、広く賞賛を集めるナラ・シネフロが、3年振りとなる待望のニュー・アルバム『Endlessness』を完成させた。
カリブ系ベルギー人の作曲家でミュージシャンのナラ・シネフロ。話題を呼んだ2021年のデビュー・アルバム『Space 1.8』は、サックス奏者のヌバイア・ガルシアやジェームス・ モリソン (エズラ・コレクティヴ) をはじめ、新世代UKジャズ・シーンの最前線の面々の参加を得つつ、当時22歳のナラが作曲、プロデュース、演奏、エンジニアリング、録音、ミキシングを行い創り上げた。その静かな狂気と温かな歓喜に満ちたサウンドは、主要音楽メディアがこぞって大絶賛、ここ日本でも異例のロングヒットを記録している。
そんなナラ・シネフロが3年の時を経て完成させたニュー・アルバム『Endlessness』は、輪廻の概念を深く掘り下げた作品となっている。45分に及ぶアルバム全編を通してシンセサイザーが奏でるアルペジオが鳴り響く、精巧に練られた10曲で構成され、生命のサイクルと再生を祝福する壮大かつ魅惑的な祝祭を作り出している。ジャズ、オーケストラ、エレクトロニック・ミュージックを見事に溶け合わせるナラの超越的かつ多次元的な作曲家としての才能は、本作において、さらなる進化を遂げている。
本作に参加しているのはココロコのシーラ・モーリスグレイ、ブラック・ミディのモーガン・シンプソン、エズラ・コレクティヴのジェームス・ モリソンの他、ライル・バートン、ヌバイア・ガルシア、ナシェット・ワキリ、ドウェイン・キルヴィントンといった新世代UKジャズ・シーンきってのミュージシャン、さらに若手音楽家からなるオーケストレートに所属する21人の弦楽器奏者が参加。ナラの巧みなバランス感覚を活かしたプロダクション、アレンジメント、エンジニアリングは、これらのミュージシャンたちを最小限のエフェクトだけで輝かせ、直接的かつ表面的な美しさと、その奥に存在する深みをシームレスに繋いでみせている。 (コンピューマ)
Track List
彼ら曰く「Hair & Treasureのバター状の地下墓地から滲み出た悪臭スプレッド」。よくわかりませんが、11曲分の泥沼が出来上がっています。00年代のアメリカ中西部ノイズシーンのスタイルを引きずり、『悪魔のいけにえ』的な殺伐とした美しさも感じさせ、廃棄されたハードウェアや音の傲慢さみたいなものを音楽として昇華していくという彼らの美学は健在。シンセスケープ、フィールドレコーディング、どこからとも知れぬ声、潜在意識的なパルスが濁流になって押し寄せる、発酵しきった音の塗りたくり。「下品こそ、この世の花」by鈴木則文。 (足立)
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過去の未発表音源を、タイトル『Pruning(剪定)』の元にまとめた単なる寄せ集めではない造形美を感じさせる一作。第四世界やECM、エキゾチカとSF的メタモルフォーゼが非線形に交差する、Will YatesことMemotoneのめくるめくアイデアの奔流を覗き見れる。レインフォレストのようなアトモスフェリックなトラックから、不意に訪れる温かで虚なトロピカルギターの「Not What I Thought」や、Mike Cooperがダンジョンを駆け抜けるようなコズミック・ブギーブルース「Jim Starling and The Inverse Church」など、それぞれが独立しながら一つの巨大な器官を形成しています。全10曲の理想的なエスケープ。マスタリングはRashad Becker。 (足立)
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レフトフィールド前線〈EMOTIONAL RESPONSE〉より、フランス出身ベルリン拠点で活動する〈BANLIEUE〉主宰のBENOIT BによるオフシュートプロジェクトTERRA UTOPIAの2作目がドロップ!透き通るアンビエントパッドを背景にしたドリーミーダウンテンポ「Smell of Heaven」(sample1)、打楽器やウィスパーボーカルが妖艶な魅力を授けたトリップホップライクなブレイクス「Wick3d」(sample2)など。リキッド状に変化するスムーズなビートプログラミングと夢見心地なシンセスケープの融合。クラブからホームリスニングまで対応した、異色のバランス感。 (Akie)
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レコーディング時の「感情の温度」がコンセプトにされた名義でありタイトルでもある『Whatever The Weather』。前作に引き続き各タイトルが温度で表記。南極をイメージした前作から一転、今回は温かなムードや砂漠の気候をイメージに。マスタリングはTelefon Tel AvivのJosh Eustisが担当し、深いレイヤーを感じさせる音像に仕上げられています。東京の遊び場での子供たちの声のサンプル、アコースティックギター、眩しいほどの電子音の洪水、フィールドレコーディング、ノイズ、クリック音など、極端な自然と不自然の交錯に脳が痺れる冒険的な作品。 (AYAM)
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パイプ・オルガン、室内楽アンサンブルや電子音楽などのための、持続音を使ったドローン、ミニマルなサウンドをコンポーズし自身のレーベル〈XKatedral〉や、〈iDEAL Recordings〉、〈Portraits GRM〉、そして Stephen O'Malley & Lucy Railtonをフィーチャリングした〈Ideologic Organ〉からのリリースで実験音楽の部類としては異例のセールを記録し信頼を得ているカリ・マローンの待望の新作。MORTITZ VON OSWALDの聖歌隊の起用にも驚きましたが、この作品も冒頭「Passage Through the Spheres」で、フランスの現代声楽、聖歌隊のアンサンブルのための作曲。オルガンのための曲は Kali Malone自身とStephen O'Malleyが演奏しており、ブラスの為の曲は、Anima Brassが演奏。音階をたどりながら、特殊にチューニングされた音の共鳴、不協和のミニマルなサイン波の奏でる音など。レーベルは「賛美や霊的啓示のための音楽でははない」と示し、『この音楽は、典礼聖歌のような重厚さと無限への執着を持ちながら、人間の経験という地上の領域からその重みを引き出している。聴き手を今この瞬間に引き込み、日、週、年、生涯の経過にも似た音楽の織り成すパターンの中に自分自身を発見させる音楽である。』と紹介しています。見開きスリーヴ2LP、8ページのブックレットとダウンロードコードが封入されています。 (サイトウ)
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前作「The Sacrificial Code」も素晴らしく即売り切れましたが、こちらも期待以上の素晴らしさ。短いフレーズのループをゆっくりと時間をかけて何度も何度も繰り返していく。聴いていくほどに思考することをやめ、音に浸って一緒に溶け合うような感覚に。ラモンテヤングやテリーライリーとは違うシンプルな方法ではありますが、パイプオルガンの素晴らしい音色も相まってシンプルだからこそ持っている強度がある。歴史に残る一枚になるかもしれません。 (日野)
Left Earから再発された2018年の「Grata Compañía」に続いて、1987年から1990年の間に制作されたまま未発表だった音源をアルバム化。「Del Silencio」。レーベルはバレアリック・サウンドとの類似性にも言及しております。スローダンス的な視点でも素晴らしい。 (サイトウ)
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1. Stefan Goldmann - Onset Trajectory
01:552. Stefan Goldmann - Qanath
01:003. Stefan Goldmann - Vilayet
02:174. Stefan Goldmann - Tefter
05:265. Stefan Goldmann - Hard Palate
02:506. Stefan Goldmann - Anaphora
04:587. Stefan Goldmann - Builders
03:438. Stefan Goldmann - Arda
04:089. Stefan Goldmann - Healer
04:472024年夏、屋根の一部に崩落のリスクがあることが判明し突如として閉鎖されてしまった、世界初のインタラクティブな科学博物館”オンタリオ科学センター”(名匠レイモンド・モリヤマによる設計)へのレクイエムとして制作されたコンセプトアルバム!センターの迷路のような広がりを巡る体験からインスパイアされたエレクトロニクスのスープにサンプルをコラージュした「Requiem For The Ontario Science Centre」(Sample1)や、宇宙空間とコネクトするコスミッシェムジーク「Raymond Moriyama」(Sample2)、colin fisherのサックスが漂うアヴァンアンビエントジャズ「red neon arcade」(sample3)など、SFレトロフューチャリスティックなサウンドで科学センターを擬似体験できる一枚。 (Akie)
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M. Sageは、音楽家、インターメディア・アーティスト、レコーディングエンジニア(であり、プロデューサー、パブリッシャー、教師、パートナー、そして親である)。2010年代初頭から実験的なスタジオ録音をつづけており、最近のハイライトは、友人達と結成した即興アンビエント・ジャズ・カルテットのFuubutsushi (風物詩)の4枚のシーズン・アルバム 2021年作『The Wind of Things』のリリース。トータスの『TNT』と比較されたりもしていました。完成したら終わりという完全主義的な感性で突き進む彼が、本作『Paradise Crick』は、多作家の彼にしては異例ともいえる5年の歳月をかけて辛抱強くデザインされたもので、魅力的な異色作にして実に説得力のある、自然界と人工の世界を一体化させたファンタジーのような作品を完成させました。傑作です (AYAM)
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モンド、ライブラリー・ミュージック、電子音楽ファンから長い間求められていたカルト・クラシックが初の公式リイシュー、嬉しいです。戦後からセッション・プレイヤーとして活躍し、ラウンジ・ヒットを書き、'69年にはアメリカの月面着陸映像のBGMやDoris Dayの楽曲で豪華なアレンジを手がけるなど、大きな表舞台にいたMort Garson。 ’76年に彼がRobert Moogとその装置に出会い、魅了されて以降のものとなる本作は、ロサンゼルスのメルローズ・アベニューにあるマザー・アースという店で観葉植物を購入した人か、シアーズというアウトレットでSimmonsのマットレスを購入した人しか手に入れることができない特典として発表されたノベルティ盤。時を経て、現在では初期電子音楽の名盤としてコレクターからもwantが絶えない逸品となりました。サイケでドリーミーなアレンジ、moogとリズムボックス特有の牧歌的でノスタルジックな音像、愛らしいコンセプト、完璧です。 (AYAM)
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'74年のブラックスプロイテーション映画『Black Eye』のサウンドトラックとして制作されたドラマチックなジャズ・ファンク「Black Eye (Main Theme)」や、未発表曲、新たに発掘された広告音楽も収録されています。1970年にナショナル・ジオグラフィックで放映された同名の特集番組で、野生の動物たちの羽を広げまどろむ姿をトラックにした「Zoos of the World」(sample_1)、'69年のアポロ11号の月面着陸を生中継した際のサウンドトラック「Moon Journey」(sample_2)はここ何十年の間ロストされており、オーディオ・アーカイビストのAndy Zaxによってテープが発掘されました。約6分間の目眩くファンタジックな展開、Mort Garsonの作品の中でも最高傑作と評するファンも多いこのトラック。ぜひ目を閉じてじっくりと楽しんでほしいです。そしてフロアにも機能する、タイトルからもう最高なコズミックでキュートなシンセ・ディスコ「Captain DJ Disco UFO」(sample_3)もおすすめです。推薦盤。 (AYAM)
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これまでもZENITやROBERT PONGERなど、オーストリア産オブスキュア・コレクターズアイテムを発掘し復刻してきた〈EDITION HAWARA〉より新作!今回はテーマを80年代サブカルチャーに設定した大型コンピレーション作品。古びた建物の地下倉庫や老舗仕立て屋など、秘宝が隠れていそうな場所を探し収集した音源からセレクト、どれももちろん入手困難。センチメンタルなAORジャムCRUMB「Love Is A Game」(sample1)や、プロトなインストシンセブギーANONYM「Zonenzeit」(sample2)、ニューエイジなパーカッシブダウンテンポKottan's Kapelle/Christian Kolonovits「Ouvertuere Tiger」(sample3)など。ジャンルは様々ながらどれもレフトフィールドなアプローチを感じる8曲。試聴を絞るのも難しい全曲好内容、トラックリストからも是非。 (Akie)
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2024年にドイツのノイエ・ギャラリー・グラッドベックで開催されたLiza Lacroixの2つの個展と、その直後にニューヨークのマジェンタ・プレインズで開催された個展のために、Reece Coxが作曲した90分のサウンドトラックを、ピアノ、シンセサイザー、ベース、パーカッション、ギター、エレクトロニクス、コラージュ等を使用して、新たな楽曲、未発表音素材をミックスしてアルバムとして再構築完成させた日本的「和」な世界観も感じさせてくれる静謐なる桃源郷的な佇まい、どこか懐かしい感覚を思い出させてくれるメランコリック環境音楽アンビエント・ダウンテンポ全10トラックを収録。600mm600mmほどサイズの二つ折りアートシート・ポスター封入。アートワークはLiza Lacroixによるもの。現時点ではフィジカル・ヴァイナル・オンリー・リリース。 (コンピューマ)
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バンクーバーのPasfic Rhythmや1080P、ワールドワイドな認知になったGhostly Internationalからのリリースなどで人気を博す、エレクトロニカ、チルウェイヴ、アンビエント、バレアリックの枠超えて、独自の世界を描くプロデューサーKhotinのニューリリース。到着しています!ゆったりと情景的なサウンドとナレーションで導入する「You Made My Weekend Wonderful」、水中の泡のような音ともに展開していく「HP 1」、カナダのミュージシャン、エンジニアNik Kozubとの共作「Druid Dance」、アシッドベースとリズムも導入される「Oasis Bioreference」音響、低音で世界を押し広る「On Heaven」など、ラベルのサンセットのデザインも染みる、異界の楽園モードへと誘う6曲。 (サイトウ)
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フィールドレコーディング環境音などをコラージュ素材に、どこか民族音楽的トライバルで不穏な音像が怪しくダブにゆらぎにゆれまくる、まさにタイトル通り「Environmental Studies」な、1982年に発表された2ndアルバム。。Adrian Sherwoodの独創的なアイデアとパーカッショニストBonjo Iyabinghi Noahが生み出す初期衝動の実験をより深化させた恐るべき謎ダブ・ダンスミュージックの金字塔。The Pop GroupのBruce Smith、Roots RadicsのStyle Scott、The WailersのDeadly Headleyが参加。すでにアナログお持ちの方にとっても今回のリマスタリング・リイシューでの音圧重低音の鳴りはなかなか興味深く凄いと思います。sampleだけでは伝わりきれませんのでトラックリストからもどうぞ。全9曲。あらためて初期4タイトル全作それぞれスゴイです。 (コンピューマ)